ジョン・レノン対火星人 (新潮文庫 た 47-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101078120

感想・レビュー・書評

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  • ジェイ・マキナニーの『ブライトライツ、ビッグシティ』(高橋源一郎訳)を読んで以来、「俺はたぶん高橋源一郎の作品好きだろうな」と感じて古本屋で見つけるたびに著作を買っていた。見つけるたびに買っていたのにまだ1冊も読んでいなかった。読んだことがないのに黙々と買い続けていた。

    ここへきて初めて読んだのがこの作品。いやぁ〜、やっぱり好きだった。思っていた通りの作風。レビューだけ読んで「思ってるよりもっと難解なのかも」なんて怯えていたが、実際読んでみれば「ポップ文学」のイメージ通り。これぞポップ文学。

    ある時期においては村上春樹と高橋源一郎がポップ文学の二枚看板だったらしいのだが、今となっては高橋源一郎の著作が手に入りにくくて村上春樹ほど読まれていないのが残念(講談社文芸文庫に入っちゃったし)。

  •  面白かった。
     面白かったのだが、大きな声で「面白かった」とは叫べない。
     なぜなら「何が書かれているのか」が理解できなかったからだ。
     遠慮がちに「面白かった」とつぶやく程度が関の山なのだ。
     たくさんの暴力にたくさんの死躰(死体ではない)で溢れている作品であり、たくさんの肉体的苦痛にたくさんの精神的苦痛に溢れている作品である。
     そして、たまらなく悲しい作品である。
     全共闘世代の人が読んだら、もっと理解できるのかもしれない。
     まぁ、理解できなくても、感じることはできる。
     だから「面白かった」とつぶやいても、許してもらえると思う。

  • なんてこった。

  • たぶん義父の蔵書。高橋源一郎の本は初めて読んだ。

    村上春樹のちょっと気恥ずかしい部分を取っ払って、ちょっと露悪的にした感じ。と適当な感想を書いてみる。

    死体の描写は苦手だったけど、どこか浮世離れしてて当事者感がない登場人物や、その他のいろんな表現はユーモアがあって好きかも。

  • このハチャメチャさは、時代のハチャメチャさのような気もする。
    昭和60年。タイムスリップしたような感覚も味わえる。

  • 小難しい専門用語も、卑猥な表現も、要は言葉という道具でしかないのでしょう。それがポストモダンっていうやつか。嫌いではない。

  • ウケる。
    この結末ってちょっとファイトクラブを思い出す。

  • 高校の友人が絶賛していたが、なるほど素晴らしい。ここまでポップで、笑えて、掴まれる本はない。「リアルなものはあらずや?」と。

  • いやぁ面白かった。
    左の睾丸を2度。右の睾丸を1度握る。サードコーチャーの「東京拘置所ジャイアンツ」が出す「ジョン・レノン対火星人」のサインの意味とはなんのか?

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著者プロフィール

作家・元明治学院大学教授

「2020年 『弱さの研究ー弱さで読み解くコロナの時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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