クラインの壺 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.86
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本棚登録 : 2002
感想 : 221
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101080123

作品紹介・あらすじ

ゲームブックの原作募集に応募したことがきっかけでヴァーチャルリアリティ・システム『クライン2』の制作に関わることになった青年、上杉。アルバイト雑誌を見てやって来た少女、高石梨紗とともに、謎につつまれた研究所でゲーマーとなって仮想現実の世界へ入り込むことになった。ところが、二人がゲームだと信じていたそのシステムの実態は…。現実が歪み虚構が交錯する恐怖。

感想・レビュー・書評

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  • 井上夢人作品にハマって辿り着いた岡島作品。
    いやはや面白い。
    現実がぐんにゃりと歪んでしまうような感覚が味わい深い。

    これもまたカテゴリー分けしずらい作品だ。
    また、いつか読み返すであろう。

    大満足。

  • 400ページほどある長編の小説だが、ぐいぐいと読ませるのですぐに読み終えてしまった。
    新作ゲームのアルバイトをする主人公と同じくバイトをするヒロイン?との話だけど、途中からスピードアップしてきたら一気にラストへ。
    夢かうつつか分からなくなる描写は面白いの一言。言葉づかいや風景描写も古びれてなく、これが1989年にできた作品とは・・・!と思わせる作品。

  • 今までにないタイプの小説.続きが気になって終わりまで飽きずに一気に読めちゃう.終わった後,自分も壺に入ってるのではないかという奇妙な余韻に浸れてちょっと怖い.良くも悪くも会話中心で進んでいくストーリー

  • これが平成元年の作品だと思うと恐ろしさを感じる。ポケベル、留守番電話、記憶領域1MBのPC、これらのキーワードが出てくるのを確認すると、その時代にVRが描かれていたなんてなかなか信じがたい。

  • ミステリー小説読むの好きなんですが、おすすめにあったので図書館で借りて読んでみた。お話の流れや謎の究明、最後のオチまで予想してた通りになってしまって、これがおすすめなんですか?!と拍子抜けしてしまった……あと、読後のモヤモヤが何とも言えない。
    ストーリーも文章も難しくなく、会話が多いのでサックリと気楽に読むにはちょうどいいかと思います。

  • ヒロインの梨紗の姿を想像して胸キュンした。

    甘酸っぱい気持ちになって、騙されて。
    バーチャルリアリティのゲームが今や、現実の物となった感があるが、この小説は、その流行に警鐘をならしている気もしている。

    ゲームの原作の作家である主人公が、原作をゲーム化するという企業と関わりを持つと、周囲でちょっとしたトラブルが起き始めて……というのが本作の流れだ。

    ゲームプレイヤーの梨紗との関係がどうなるのか気になるし、ラブストーリーが好きな人にも楽しめるミステリだ。

    ただただ楽しくて、物語世界に嵌まった。

  • バーチャルリアリティの世界を予見した先見の明が光る一作。テンポのいい文章とぐるぐる目が回るような展開/反復はさながらテクノミュージックの如く。最後に上杉が下した決断まで流れるようにして進んでいく物語には、読了後まで終始魅了されてしまった。

  • 友人に薦められて読み始めた岡嶋二人、これは止まらず一気に読みきってしまった。イメージがありありと想像でき、まるで映画を観ているような体験だった。

  • 多少ゲームを嗜む者としてはなかなかたまらない^^存在しないはずの現実がこの世界にあるとしたら、どっちが本当かというのは実はどうでも良いことだったりするのかも。主人公はそのなかで存在証明を失い、衝撃の決断をしますが、こんな世界はもうすぐそこかもしれません。私はゲームは画面の前で楽しめれば満足です。

  • 仮想世界を作れる壺の話。

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著者プロフィール

岡嶋 二人(おかじま・ふたり)
徳山諄一(とくやま・じゅんいち 1943年生まれ)と井上泉(いのうえ・いずみ 1950年生まれ。現在は井上夢人)の共作ペンネーム。
1982年『焦茶色のパステル』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。86年『チョコレートゲーム』で日本推理作家協会賞を受賞。89年『99%の誘拐』で吉川英治文学新人賞を受賞。同年『クラインの壺』が刊行された際、共作を解消する。井上夢人氏の著作に『魔法使いの弟子たち(上・下)』『ラバー・ソウル』などがある。

「2021年 『そして扉が閉ざされた  新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岡嶋二人の作品

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