アマリリス (新潮文庫)

  • 新潮社 (1992年10月1日発売)
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本棚登録 : 65
感想 : 7
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  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784101082127

感想・レビュー・書評

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  • 読んでる間ずっと感じてたこの気持ちをなんというんだろう。切ないとも違うし、もっとドライで諦めに近い感情。7編の短編は全て共通して日本からアメリカにきた「ぼく」が主人公で、出会った女性はみんな最後には姿を消してしまう。なんでこんなにごった文章がかけるんだろう。安西さんはアメリカにいる間ずっとこんな気持ちを抱いていたんだろうか。

  • 短編で登場する女たちが、ほぼ全て皆物悲しい状況下にあり年上の愛人(情夫)がいるという設定。
    最初のアマリリスはストーリーは変わっているけど、景色の描写がキレイで嫌いではない。全体的に孤独で暗いイメージのまま進んでいき、その都度描かれる情景や状況がとても鮮明で、頭に残る。独特の雰囲気は好き。

  • 絵本「がたんごとん」「りんごりんごりんごりんごりんごりんご」が大好きな幼い娘。
    何が彼女を惹きつけるのか、それを知りたくて著者のこの小説を読み始めた。結局娘を引き付けたものは分からなかったが、情景の表し方が上手で、綺麗なものをきちんと綺麗と言える技術があるのだなと思った。

  • 心地よいです。イラストも好きですが、この人の文章、好きです。
    もっと書いてほしいです。

  • 内容はひどい。だが、困ったことにすごく巧い。
    ヘミングウェイとかフィッツジェラルド、
    もっというと村上春樹ふう、というか。
    描写も、プロットの運びも、一級品。
    だが、内容は猟奇ポルノ。
    どう見てもビョーキとしか思えないパターンの短編が、
    手をかえ品をかえて延々とつづく。
    センチメンタルなのは余計に気味が悪い。

  • なんか煙に巻かれてしまった・・?

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著者プロフィール

安西水丸 あんざい・みずまる(1942-2014)

東京生まれ。イラストレーター。
日本大学芸術学部卒業後、電通、ADAC(ニューヨークのデザインスタジオ)、平凡社でアートディレクターを務める。
1981年、フリーのイラストレーターに。
以降、広告、雑誌の表紙や挿絵、書籍の装画などで活躍のかたわら、小説、エッセイ、漫画、絵本なども数多く手掛け、今なお高い人気を博している。朝日広告賞、毎日広告賞、日本グラフィック展年間作家優秀賞、キネマ旬報読者賞など受賞多数。2005年には東京イラストレーターズ・ソサエティの理事長を務める。
自著に小説『アマリリス』、エッセイ『たびたびの旅』、絵本『がたん ごとん がたん ごとん』『クッキーのおべんとうやさん』、漫画『青の時代』『完全版 普通の人』など多数。
作品集として、これまでの作品や活動を初めて網羅的に収集した『イラストレーター 安西水丸』、一人のイラストレーターが何を感じ、どのように過ごしてきたのか、珠玉の絵に言葉を添えた『一本の水平線』がある。

「2022年 『安西水丸 カレンダー 2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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