一千一秒物語 (新潮文庫)

著者 : 稲垣足穂
  • 新潮社 (1969年12月29日発売)
3.70
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  • 142レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101086019

作品紹介

少年愛、数学、天体、ヒコーキ、妖怪…近代日本文学の陰湿な体質を拒否し、星の硬質な煌きに似たニヒリスティックな幻想イメージによって、新しい文学空間を構築する"二十一世紀のダンディ"イナガキ・タルホのコスモロジー。表題作のほか『黄漠奇聞』『チョコレット』『天体嗜好症』『星を売る店』『弥勒』『彼等』『美のはかなさ』『A感覚とV感覚』の全9編を収録する。

一千一秒物語 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 大人になってから出会ったのですが、その世界観にハートを射抜かれました。
    お月様、ホーキボシ、シガレット、金平糖、ヒコーキ、半ズボン・・・
    詩のような散文のような形式もかわいらしく、
    夜寝る前に数編読むと、気分が良いです。
    ベランダで月の光を集めてサイダーにする、とか、
    出来ちゃうんじゃないか、という気分になります。

  • 一ヶ月くらいかかって読み終わりました…長かった。
    何が長かったって、「コイツを読む!」って意気を充填するのにやたらと時間がかかり、さらにインターバルも挟みつつだったので、読了するまでの時間がとにかく長くかかりました。

    又吉がむさぼり読む新潮文庫〜といった企画があったので、
    その機会に手に取った一冊なんですが、いかんせん難しい…。
    序盤の幾つかは本当に雰囲気が好きで、文字を手がかりに情景を必死にイメージしながら読んでたんですが、中盤〜終盤にかけてはとてもその作業が追い付かない状態でした。
    なので星は付けられません、さすがに今回は。

    しかし、幻想的な空気と古めの文体が絶妙にマッチしていて、
    これはいつか読み直したいなぁ、と思えました。

    いずれ再挑戦します!

  • 表題作がすごく好きで、前半だけするーっとすぐに楽しく読んで、「弥勒」辺りから苦しくなってきて、「美のはかなさ」で完全に撃沈した。
    AVはおしりフェチやった。

  • 先日林海象氏の「彌勒 MIROKU」を観て、原作も読みたくなったので図書館にて拝借。うわぁ難解!でも映画のおかげでイメージのみで読み進めました。

  • 童話的な作風の中に男性っぽいぶっきらぼうさがある。塀から身を乗り出して星を盗んでいたら肩を叩かれて、振り向いたら月が睨んでいた、とかそういうの。星と花とリボンもいいけれど、酒場で月と取っ組み合って喧嘩するのもロマンのひとつ。

  • 『草子ブックガイド』でこの本が出ていて、古書店で入手。
    昭和四十五年の三刷。
    今手に入る新潮文庫とは、表紙も違う。
    何よりも、活字が小さい!

    それはさておき、初めてのタルホ・ワールド。
    「一千一秒物語」「黄漠奇聞」から「星を売る店」あたりまでは、ファンタジーとして楽しく読んだ。
    昭和初期のエキゾチックなモダン文学の雰囲気を堪能した。

    しかし、「弥勒」の途中あたりから、ページ数でいうと200ページあたりから、ちっとも前に進まなくなった。
    同じところばかりを気づかずに読んでいたり・・・
    正直言うと、しんどかった。

  • 幻想的でありながらどこかに存在しそうな「星を売る店」の舞台の雰囲気が良かった 「彼等」での美少女、美少年の描写の仕方も好き 「弥勒」の第二部の主人公の精神論や生き方については正直、ものは言いようだなと思わないこともないけれど、あのような体験があったからこそこういった不思議だけど興味をひかれる作品が書けたのだろうかと考えたり…… 「美のはかなさ」の哲学的思考や表現等後半の作品には特に難しい部分も多かったけれど、著者独特の感性に触れられる面白い本だった

  • 図書館

    新潮文庫版を読んでたんだけどデータないとか

    美のはかなさ、A感覚とV感覚 は読めなかった。
    黄漠奇聞と弥勒が好きかな

  • 表題作は、お月さまと戯れるメルヘンチックなお話。
    なーんにも考えずに読むと楽しい。
    句読点が全くなくて、神秘な世界へ入り込んでしまう。

  • 稲垣足穂の作品集。個人的に足穂といえば、少年愛や同性愛的な感覚の作品というイメージが強い。前半は、星や月に妖精といったモチーフにキラキラ輝く感じがするお伽話、大人のための童話集と言った感じなのだが、後半の自伝風な雰囲気の強い作品になってくると、一転して、当時のエログロナンセンスな感じが強くなってくる。本作に収録の「弥勒」とかは、かなり引き込まれる。ただし、作品の語り口がとても独特で哲学的なので、読者の読解力が試されます。足穂入門には手頃で良い本だと思います。

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