新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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本棚登録 : 9235
レビュー : 889
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101092058

感想・レビュー・書評

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  • 「ほんとうにみんなの幸いのためならばぼくのからだなんか百ぺんやいてもかまわない」

    改めて読んでちょっと衝撃を受けた。
    優しさに満ち溢れているけど、読後はひたすら哀しい。

  • 恥ずかしながら始めてまともに宮沢賢治の作品読みました。めちゃくちゃ良かった!感動した!特にお気に入りは「双子の星」「黄色いトマト」「セロ弾きのゴーシュ」かなー。純粋で、深い。他の作品も読みまくりたい!

  • 今一般的に販売されている新編よりも、旧仮名原本の方が何倍も作品の魅力が感じられると思いますので、そちらの感想になります。
    (どうしても旧仮名原本のものが見つからなかったもので…私の探し方が悪いのでしょうが)

    宮沢賢治と言えばこれ、でしょう。

    とにかく文体が綺麗。読まなくても眺めているだけで胸がいっぱいになります。
    現代仮名づかいのものが悪いというわけではないのですが、本当に宮沢賢治の日本語の綺麗さを味わいたいのなら、是非とも図書館で古い全集などを探してみて欲しいです。
    ほとんど読めないような漢字がたくさん出てきますが、また旧漢字の美しいこと…辞書を引くのも楽しいです。

    原本はカムパネルラが川に落ちてしまった、というシーンが冒頭にあります。
    ですので新編とラストが全然違います。
    私は最初に新編から読んでいましたが、「全然違う話じゃないの!」と衝撃でした。

    どちらも好きですが、やはり原本の方が終わり方としてしっくりきますね。
    新編の方の最後の最後でまさか…そうかだからカムパネルラは…!みたいな衝撃も印象的でしたけども。インパクトあります。
    ですが原本の博士とのやり取りは堪りません。

    宮沢賢治の口語がとにかく好きなので、こういった文体が好きな方はどっぷりハマれると思います。
    逆に苦手な方は全く良さが分からないかもしれません。
    あまりにも「普通こんな喋り方しないだろ」って感じなので…たぶん当時だってこんなコテコテの喋り方はしないでしょう…

    銀河を走る鉄道、その中を旅するジョヴァンニとカムパネルラ。
    美しい情景の物語の中にずっと漂っている冷たくて切ない空気は、やはりこの「死」という香りなのかもしれません。
    どうしてか全体を通して薄暗いんですよね。
    キラキラして、美しくて綺麗で、でもやはりどこか暗い。
    その儚さこそが銀河鉄道の夜なのかもしれません。

    悪い奴をやっつけるわけではありませんし、成長物語というわけでもありません。
    それでも、ささいな出来事と、奇妙な人達との出会いが折り重なり、壮大なスケールでありながら、ポケットの中に収まるような、そんな美しいお話だと思います。

    あまりにも好きすぎるので全く客観的なレビューができていませんが、文句なしの星五つです。
    まず読んでみることをおすすめします。

  • My Best 本 2

    星空の様子の描写がとにかく美しく、
    自分の想像力が足りないのがもどかしく思います。

    この本を読むと無性に星空を眺めたくなります。

    よだかの星・セロ弾きのゴーシュなど、
    心が惹かれる動物・植物が登場するところが好きです。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「無性に星空を眺めたくなります」
      澄み切った星空とは長くご無沙汰。賢治が見た空は、とてつもなく綺麗だったでしょうね。
      宮澤賢治を読むと、優し...
      「無性に星空を眺めたくなります」
      澄み切った星空とは長くご無沙汰。賢治が見た空は、とてつもなく綺麗だったでしょうね。
      宮澤賢治を読むと、優しい気持ちと何所か淋しく悲しい気持ちが混ざって、自分自身を突き放したような感じになります。
      2012/09/12
  • この新潮文庫の表紙が好き。
    宇宙でも深い色味が入っているところ。
    ひとつ大きく瞬いた星の絶妙な位置。
    綺麗なだけじゃなくって、SFの不思議さと宮沢 賢治のかわいい世界観が出ていると思う。

    「銀河鉄道の夜」はいろんな角度から見たけれど(小説・絵本・アニメ…)いつも毎回違った世界感でこちらに訴えてくる。

    他の作品も、自由な世界なのに読みやすくって癖になる。

  • 初めて文学にして、初めて一目惚れした作品。
    どれも卓逸した作品であるが「双子の星」「よだかの星」「黄いろのトマト」は個人的に気に入っている作品。
    ご託を並べる必要のない名作。

  • そういう話だったのか

    もうだめだ45分たった

    きらきらしたものを抱きしめる

  • Victorにプレゼントするために、フリガナつけるついでに読んだ。

    宮沢賢治は星座オタクの妄想族だと思った。
    オタクで悪いことなんて無い!!

    再読して、東や西など、方角に敏感に書かれていることに気がついた。
    偶然にも「小盆地宇宙」を並行して読んでいるため、宮沢が遠野盆地(の近く?)で生まれ育ったことに関係しているのか。

    改めて読んでみて良かった。

  • 銀河鉄道のイメージどおり、キラキラと夢のようなお話。
    登場人物も異空間を思わせる現実感のなさがまたいい。

    大事な友達がふと消えたのにはわけがあったんですね。
    哀しいお話であると同時に、
    何か不思議な夢がうわぁっと胸んなかに溢れてきます。
    さすがの宮沢さん。
    すてきなおはなしです。

  • 初登録 06/04/26

    10/01/18 何回目かの読了。yukiさんと賢治話で盛り上がって久しぶりに読みたくなったよ。
    冒頭、頑張ったけれど追いつかなかったよ のくだりはいつ読んでもぞくぞくするよ。
    今回あらためて読んで、銀河鉄道本編以外の短編の面白さがようやくわかったよ。チュンセ童子とポウセ童子。

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著者プロフィール

1896年、岩手県花巻生れ。盛岡高等農林学校卒。富商の長男。日蓮宗徒。1921年から5年間、花巻農学校教諭。中 学時代からの山野跋渉が、彼の文学の礎となった。教え子との交流を通じ岩手県農民の現実を知り、羅須地人協会を設立、農業技術指導、レコードコンサートの 開催など、農民の生活向上をめざし粉骨砕身するが、理想かなわぬまま過労で肺結核が悪化、最後の5年は病床で、作品の創作や改稿を行った。1933年没。

「2019年 『風の又三郎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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