新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101092058

感想・レビュー・書評

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  • 古い本であるが、必ず読んでおきたい本。描写やストーリーの展開など宮沢賢治独特の世界観がある。
    特に個人的にはグスコーブドリの伝記が面白い。

  • 子供の頃に読んでおくべき本でした。今読んでもいまいち没入できませんでした。

  • 読書初心者には難しいものが多かった。
    銀河鉄道の夜やセロ弾きのゴーシュは
    中でも分かりやすく楽しめて読めた。
    活字に慣れた頃にまた読み直してみたい。

  • 銀河鉄道の夜、というタイトルは昔から知っていたが、こんなに哀しい話だったとは。他の短編も星や自然の独自の世界観は面白いが、ハッピーエンドより少し物悲しさを感じさせる内容が多かった。なお、当時の原稿が不完全なため、文字抜けやページ抜けがところどころあったのは残念。

  • いっとき流行った『本当は怖いグリム童話』とか思い出した。
    銀河鉄道の夜ってこんな悲しい終わり方だったんだね。
    なんでもありの現代からすると、菜食主義の話は納得いかないなぁ〜笑、いや、時代だからねwその当時はそれが正解だったのかな。
    その時代ならではの差別的な表現、文章とかもありましたしねw

  • 私の想像力や読解力が乏しいからか読むのに苦戦した。続けて読むのが難しかったため、初めの方に収録されている話については大筋しか覚えていない。
    その内再読してみようかと思う。

    内容は私には難しかったが、美しい情景だったりは想像することができた。

  • 親友と共に銀河を旅する愉快な物語から一変し、死の匂いの感じる旅路へと変貌したのち、物語は衝撃的な結末へーー。恥ずかしながら銀河鉄道の夜の物語に触れたのはこれが初めてだったのですが、あまりに綺麗な宇宙(銀河)に対する描写に魅了され、また、独特な死生観を見せつけてくる物語の展開に驚き、一気に引き込まれました。名作として語り継がれるのも納得です。物語の展開に対する私個人の感想としては「仲違いしてしまった友の死の前に、親友として再び交流することができた幸せな物語」という印象だったんですが、いろいろな解説を読むとより深く解釈できることが判ったので、時間をおいて読み込んでみようと思います。

    他短編も非常に魅力的でしたが、中でも「セロ弾きのゴーシュ」「ビジテリアン大祭」は面白かったですね。特にビジテリアン大祭は、物語のテンポの良さに加え皮肉の効いたオチも心地よく、素晴らしい作品でした。

  • 久々に読みました。前回は理解できなかった話も理解できました。宮沢賢治は現代で言うファンタジー小説作家だったのかなと思います。
    夢をみさせてくれる。

  • 随分前に『銀河鉄道の夜』を手元に置いておきたくて購入していた一冊。青一色の表紙に銀色の箔押しが、とてもきれいなのが今でも気に入っている。
    だけれども、恥ずかしながら実は全編通して読み切ったことがなかった。なので今回は頭からきちんと踏破。記憶に刻まれている物語と、はじめましての小編と、そのどちらもふわふわと異世界の空想へと誘ってくれる。この一冊にまとめられた意義があるように感じた。
    夜空の、銀河・星座に軸がある話が多い。風景描写、特に夜空の光景が、常にきらきらと輝きを持ってまぶたに浮かぶ。『銀河鉄道の夜』に『双子の星』が登場するなど、作品同士が互いに影響しあってるという新たな気づきもあった。目を凝らすと様々な比喩が散りばめてあってはっとさせられる。ジョバンニとカンパネルラの関係性がやはり胸に残った。
    全編通してたびたび出てくる「かあいそう」というワードも印象深い。底に通じる仏教の考え方に絡んでくるのだろうか。あと余談だが、絵本でも持っていた『オツベルと象』の文のリズム感は、昔から結構好きだったりする。振り返るとやはり宮沢賢治については不勉強がすぎるので、なにかの折に文献に当たりたいと思う。

  • 3.6

著者プロフィール

1896年(明治29年)岩手県生まれの詩人、童話作家。花巻農学校の教師をするかたわら、1924年(大正13年)詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、生前は理解されることがなかった。また、生涯を通して熱心な仏教の信者でもあった。他に『オツベルと象』『グスグープドリの伝記』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』など、たくさんの童話を書いた。

「2021年 『版画絵本 宮沢賢治 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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