だめだこりゃ (新潮文庫 い 65-1)

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感想 : 73
  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101092218

感想・レビュー・書評

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  • この本は、ホント読んでいて楽しかった。

    「八時だヨ!全員集合」を見ていた頃のあのワクワク感が、即座によみがえってきましたね。あの平和なひと時(笑)。

    バンドマンとしてのドリフターズを知っている人は、相当なドリフツーでしょう。私にとっては、100%が爆笑コントのドリフです。

    クレイジーキャッツなら、多少なりとも演奏しているシーンは見たことがあったし、演奏のテクニックにも凄みみたいなものを感じましたが、はっきり言ってドリフが演奏しているところは見たことがない。だけどYouTube探せば、ウッドベースを弾く渋い長さんを見ることができる。

    いかりや長介、加藤茶、仲本工事、荒井注、高木ブー、ドリフの各メンツの名前をああいう呼び名にしたのは、ハナ肇だったんですね。

    ・・・というように、ドリフにまつわるいろいろなエピソードや事件が、長さんの口から語られる。

    本書は、ショートショート形式で、まるで一つ一つが、コントを見ているようでもある。

    その最初の最初、始まりが、「注さんへ」というタイトルで、荒井注のお葬式の話からだ。長さんは注さんことが、大好きだったようだ。注さんのことを語る部分がなぜか熱い。

    カトちゃんの笑いをつかむ間合いは絶秒だったようだ。それを長さんはリズム感といっていたと思う。彼はドラマーとしての優れたリズム感をお笑いに十分活かしていたわけですね。

    そして、長さんを長さんたらしめたおやっさんのことを語るとき、長さんはもっとも熱いかもしれない。

  • $1書棚での出会い、吉と出る。

    いざ読み始めると止まらなくなり日曜を丸半日費やしてしまった。そして読み終えると無性にドリフがみたくなってくるも、昨今はYouTubeのお陰ですいすいっとみれてしまう。長さんの語るなんでも体張ってた時代のことはこうした時代とは全く違う世界の話のようだ。自分が中途半端な昭和人になりつつあるなかそれでも彼の人生の後半の時間を一部でも共有させてもらえたことはありがたい。まだまだ知らない彼の役者としての働きぶりも遅ればせながらきちんと味わっていこうと改めて誓う。

    とりわけ嬉しかったのは長さんがアフリカマニアだったという事実を知ったこと。彼の助言をベースに是非また足を運びたい。

  • お笑い好きの友人からの推薦。笑いに対する姿勢はまさに「職人」。晩年の演技に対する姿勢は謙虚そのもの。

  • 何となく手に取っただけだったけど面白かった。自伝。昭和ど真ん中のエッセイって反発したいことがおおいんだけどこれはそんなことない。一生懸命働いて生きてきた人の話だった。

  • BOOK OFF でなんとなく目に留まって何気なく買ったのだけれど、なかなか良い本でした。

  • いかりや長介氏の自伝。自らを四流と揶揄しつつドリフターズ時代を丁寧に振り返る気になったきっかけは共に仕事をしてきた仲間の死だったそう。文庫化された際も後書きを書いているがその数ヶ月後に本人も亡くなられたのが既に12年も前とは。

  • 先日『アイデンティティー』を読んで、ミステリー等の殺人シーンのある物語を読む気になれなくなったので、気分を変えるために「いかりや長介」の『だめだこりゃ』を読みました。

    「いかりや長介」が「荒井注」、「ジミー時田」の死をきっかけに半生と秘話を綴ったエッセイ風の自伝です。

    -----story-------------
    音楽は四流、笑いは素人。
    でも、それが「ドリフターズ」だった。
    東京の下町に生まれ、米軍キャンプやジャズ喫茶でのバンドマン生活を経て、「ドリフターズ」に加わったいきさつ。
    最長不倒のお化け番組「全員集合」の陰でネタ作りに追われた日々と、メンバーの知られざる素顔。
    そして、俳優に転進してから「踊る大捜査線」の大ヒットまで。
    豪快半生と秘話の数々を綴る、「いかりや長介」自伝。
    -----------------------

    若い人にとって「いかりや長介」は『踊る大捜査線』の「和久指導員」のイメージが強いかもしれませんが、、、
    私にとって「いかりや長介」といえば「ザ・ドリフターズ」、「ザ・ドリフターズ」といえば『8時だヨ!全員集合』なんですね。

    子どもの頃、土曜日8時は必ず観てましたから、強く印象に残ってます。

    当時、好きだったネタ、、、

    「荒井注」の"ディス・イズ・ア・ペン"、

    「加藤茶」の"ちょっとだけよ"、

    「仲本工事」の"体操ネタ"、

    「高木ブー」の"雷様"、

    「志村けん」の"東村山音頭"、"カラスの勝手でしょ"、

    等々のコント誕生秘話や、

    芸名を酔った「ハナ肇」に命名されたこと、

    等々、色んな裏話が明かされていて楽しく読めましたね。

    それにしても、「ビートルズ」日本公演の前座が「ザ・ドリフターズ」で、日本武道館で初めて演奏したミュージシャンが「ザ・ドリフターズ」だなんて、驚きましたねぇ。


    女にもてたいがためにバンドを始め、

    バンドで笑いをとるのが好きになりコメディアンになり、

    コメディアンの延長で役者になり、

    そしてアカデミー賞最優秀助演男優賞の受賞ですからね、運命って、本当にわからないものです。


    それにしても、、、

    当時、『8時だヨ!全員集合』って、最盛期は視聴率が40%~50%だったらしいですから、本当に化け物番組ですよねぇ。

    それも基本は公開生放送だったんだから、出演者の努力や緊張感は並々ならぬモノがあったでしょうね。

    久しぶりに『8時だヨ!全員集合』のコントを観たくなりました。

  •  
    ── いかりや 長介《だめだこりゃ 20030601 新潮文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4101092214
     
     Ikariya, Chousuke コメディアン 19311101 東京 20040320 72 /籍=碇矢 長一
    「ザ・ドリフターズ」(略称:ドリフ)の3代目リーダー。ミュージシャン
    (ベーシスト)、後年は俳優。
     
    …… ダメだ、こりゃ(いかりや 長介)。与太郎の用例。
     
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=20210421
     ↑ ふたりの宮本 ~ 敏雄&和知 ~ ↓ その手はないぜ
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=20210517
     ↓
    …… そうだ、きみのことを書いたブログを、きみに見せようとプリント
    したが、家に置いてきた。この次かならずプレゼントする、と約束した。
     
    …… パソコンやスマホで“巨人 宮本 与太郎文庫”と検索すれば、
    「むかし、巨人軍に宮本って選手がいて、東京時代に観た」と出ます。
     タクシー運転手との会話を、ブログに書いたので、本人に紹介すると
    「見あたらない」そうです。他にどんなキーワードが必要でしょうか?
    https://q.hatena.ne.jp/1635620685(20211031 04:04:45)
     
     宮本 18 巨人 8 野球 3 ……。(20211101 12:39:43)
     
    (20220130)

  • ドリフターズ以前の事がよく分かりました。

  •  ザ・ドリフターズのリーダーであるいかりや長介の自伝。

     現在自分が好きなお笑いの世界と、何もかもが違うので「凄い…。」という感想しか出ませんでした。何と言うか、ただのミーハーお笑い好きの私に何が言える?みたいな。

     「8時だョ!全員集合」が毎週公会堂を借りて公開生放送していたとか、50%の視聴率をたたき出したとか、そんな話は今では考えられな過ぎて、何と言ったら良いか分かりません。この本を読んだ後、全員集合のコントを見てみたのですが、たった一つのコントを見ただけでもセットが豪華すぎてびっくりしました。やっぱり目の当たりにしないと実感できない事ってありますね…。

     昔はTVにお金があるという意味でも、今ほど娯楽が多くないので国民の多くがTVを見ていて影響力があるという意味でも、TVにとても力があったんだなと思います。

     どの分野でも、世に出て売れる…更にスターになるには、時代との相性や良いスタッフとの出会いなど「運」の要素も大きいとは思うのですが、その運と言うかチャンスと言うか、そういう大きな波に飲み込まれずに泳ぎ切れる人が一時代を築くスターになるのだと思うし、いかりや長介さんを含むザ・ドリフターズの皆さんにはその力があったのだろうなと思いました。

     私の世代から近い方々で言えば、「はねるのトびら」や「ピカルの定理」の皆様が、新ネタ作りと稽古を毎週やらなければならない帯のコント番組をやる事が、いかに過酷であったかを折に触れて語っていらっしゃいます。
     ザ・ドリフターズも同じような状況だった上、世間からの人気や注目度は「はねる」や「ピカル」以上であり、おまけに毎週違う場所での公開生放送で、更には持っている番組も「全員集合」だけでなく「ドリフ大爆笑」など複数あった訳ですから、めちゃくちゃな話だな、皆さん良く生きてたな、病まなかったなと思いました。

     もうこんな時代が戻ってくることはないのだろうと思うと、それはイコール同じ状況が発生する事はないという事であり、それはすなわち、これから先ザ・ドリフターズの様な超人が生まれる事はない…でも、ビートたけしさんやダウンタウン、ナインティナイン辺りも超人か…とにかく、この方々以降超人がそう簡単に生まれる事は無いという意味で、大御所芸人さんと言うのは戦国武将みたいな人達だなと思いました。

     戦国武将芸人さん達の例を見ると、少なくとも芸人という枠でスターになるというのは、単に先人よりも面白いネタやトークをできるだけでなく、社会現象になるくらいの超絶人気を誇り、記録に残る様な偉業を成し遂げ、その状態を大体10年以上続けないといけないのだ…と恐ろしくなりました。
     そりゃ、今の若手芸人~中堅芸人さんの中に、既存の芸人像から外れた活動をし出す人が出てくるはずだわ…と、改めて納得した思いです。
     そして、今の若手芸人~中堅芸人さんの中に「そんなに大売れしなくていいから、好きな事をやって食っていきたい」という「スターを目指さない勢」がいる事も当然だと思いました。

     現在の芸人さん達が何をやっているのかを知るためにも、こういった戦国武将芸人さん達の事がもっと知りたいなと思いました。


     また、そういうのとは別に、生きた時代が全く違うので生い立ちを読むだけでも面白かったです。今ではほとんど見かけない5人態勢のコントを、そしてグループの人間関係をどの様に作ってきたか、と言う部分も興味深く読みました。

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