はみだし生物学 (新潮文庫)

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  • / ISBN・EAN: 9784101097107

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  • 読書録「はみだし生物学」3

    著者 小松左京
    出版 新潮社

    p102より引用
    “第一、一方は原子力というとりあつかいの厄介なものをつかって、熱効率三分の一くらいで軸馬力で十万馬力を出すのに、一方はオキアミを食べてこれだけの運動をするのだから、ものすごい。”

    目次より抜粋引用
    “生命はもはや「自然発生」しないか?
     生命の「書庫」
     バクテリオファージはヤドリバチの夢を見
    るか?
     花の下の「変身願望」
     重力と進化”

     日本を代表するSF作家である著者による、
    生物に関する話題を扱ったエッセイ集。
    他社刊行作文庫版。
     生命発生の根源についてから生殖について
    まで、SF作家ならではの科学的視点から考察
    されています。

     上記の引用は、一万t級原子力潜水艦とシ
    ロナガスクジラについて書かれた一文。
    現在の原子力潜水艦の能力は上がっているの
    でしょうが、原子力燃料の扱いが大変なのは、
    今も変わりないでしょう。生物というものの
    システムの完成度の高さに、科学技術がいつ
    か追いつけて、より良い世の中になることを
    願うばかりです。
     初版は昭和55年とかなり古い作品。書かれ
    ている知識や情報にも変化があるでしょうか
    ら、新しいものと比べて読むのも面白いかも
    しれません。
     今ならば表現規制にあいそうな表現も見ら
    れますので、新しい版では文章が変わってい
    る可能性がありそうです。

    ーーーーー

  • 小松左京氏の、日常の話しから生物学に話しをもっていく著作。 これは面白い! バクテリオファージウィルスの話しは、当時(20年くらい前)驚愕だった記憶があります。

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著者プロフィール

昭和6年(1931年)大阪生まれ。旧制神戸一中、三校、京大イタリア文学卒業。経済誌『アトム』記者、ラジオ大阪「いとしこいしの新聞展望」台本書きなどをしながら、1961年〈SFマガジン〉主催の第一回空想科学小説コンテストで「地には平和」が選外努力賞受賞。以後SF作家となり、1973年発表の『日本沈没』は空前のベストセラーとなる。70年万博など幅広く活躍。

「2019年 『小松左京全集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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