ボッコちゃん (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.93
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本棚登録 : 7708
レビュー : 733
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098012

作品紹介・あらすじ

スマートなユーモア、ユニークな着想、シャープな諷刺にあふれ、光り輝く小宇宙群! 日本SFのパイオニア星新一のショートショート集。表題作品をはじめ「おーい でてこーい」「殺し屋ですのよ」「月の光」「暑さ」「不眠症」「ねらわれた星」「冬の蝶」「鏡」「親善キッス」「マネー・エイジ」「ゆきとどいた生活」「よごれている本」など、とても楽しく、ちょっぴりスリリングな自選50編。

感想・レビュー・書評

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  • 星新一さんが自身で選ばれた50編からなる短編集。粒ぞろい。
    ミステリー的なものもあり、SF的なものもある。寓話がかったものもあり、童話のようなものもある。
    50もあるのでいくつかはテーマや世界観が重複するが、作品の並びにも気が使われているからか、飽きない。
    「エヌ氏」といったふうに人物をアルファベットで表現したり、「100万円」などと書かずに「大金」と書いたり、読み手には最小限の情報のみを与えてストーリーに引き込むのが星新一さん。アイデアの面白さで読み手を魅了するから、地域・社会環境・時代に左右されず読まれるわけですね。

    昔は文字を追うので精一杯だったけれど、挿絵もすてきだと思った。真鍋博さんの繊細で緻密な線と、その割に何を描いているのかハッキリとつかませないような抽象性の高さが物語にものすごくマッチしている、と今読み直して感じる。重力を無視したような絵に、ロマンチックな感情と地に足がつかない不安さを同時に刺激されて不思議な感覚。「冬きたりなば」のロケットの絵が好み!

    好きなのをあえて3つ選ぶなら、「ボッコちゃん」「おーい でてこーい」「暑さ」。です。

  • スマートなユーモア、ユニークな着想、シャープな諷刺にあふれ、光り輝く小宇宙群! 日本SFのパイオニア星新一のショートショート集。表題作品をはじめ「おーい でてこーい」「殺し屋ですのよ」「月の光」「暑さ」「不眠症」「ねらわれた星」「冬の蝶」「鏡」「親善キッス」「マネー・エイジ」「ゆきとどいた生活」「よごれている本」など、とても楽しく、ちょっぴりスリリングな自選50編。
    「新潮社」内容紹介より

    結末を想像させるような結論をはっきり書かない書き方はかえって怖さを助長する.たくさんの教訓が堅苦しくない物語を通して得られる.
    これは若いうちに読んでおくべき本じゃないかと思う.

  • 原子力問題、官僚の不祥事隠し、ホームレスの問題、等々…解決しなければいけないことがたくさんある世の中。たまには、何もかも捨てたくなる時もある。
    しかし、それはいつか自分に返ってくるよってことだろうか。
    星さんは先見の明があったのだろう。すごい。
    本当に発想が素晴らしい作品ばかりだった。

  • 初めて星新一を読んで、もっと早く出会いたかったと感じた。毎回落ちを予想して読むが、毎回裏切られる発想力、ストーリーの完璧さ、教訓など読んでいて全て面白かった。似ているシチュエーションが多々あるが、どれも違う内容になっているので飽きずに読めた。

  • 星新一珠玉のショートショート集。私が作者の作品に出会ったのは中学校の教科書だった。そこに収められていた「友好使節」が私を星作品の虜にした。
    その作品は第2集の『ようこそ地球さん』に収録されているが、本書は作者が選出した物が収められているだけあって外れ無し。
    現在を予見した内容と風刺に満ちている。敢えてお勧めは挙げないが読んで損なしの1冊です。

  • 刺激的な風刺ショートストーリー集。人間の底知れぬ欲や、自己中心な考え方が伝わってきた。夢で空っぽの部屋を手に入れた人が、欲任せに物を買い込むことで、最後に窒息死してしまう物語は、消費社会に踊らされる人間をよく描いているなと思った。戦争がない代わりに生活維持省が人間を間引きしていく物語は、人口過多が心配される中でどう生きるか考えさせられる。他の物語も読んでいきたい。

  • 始めて、自分の小遣いで買った文庫本が、星新一の
    「ボッコちゃん」だった。あれから47年振りに、
    再読した。星新一のショートショートは、ほぼ全作を
    読んでるけど、やはり「ボッコちゃん」が最高傑作だと
    思う。

  • 書店で懐かしさで購入。星新一さん自らが選んだ初期のショートショート50。40数年くらい前大好きで読んでいたような記憶がありましたが、内容は全然覚えていませんでした。時代を感じさせない星新一さんの世界観がいまだに売れ続けてロングセーラーに。古典入りもマジか

  • 人間への深い深い理解と、底知れぬ愛情。誰も、こんな最短距離で言い表せなかった、唯一無二のショートショート集です。

  • 来訪者 約束 がお気に入り

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著者プロフィール

星 新一(ほし しんいち)
1926年9月6日 - 1997年12月30日
東京生まれの小説家、SF作家。作品の多さ、質の高さから「ショートショートの神様」と呼ばれており、多くの教科書で収録もされてきた。森鴎外は母方の大伯父にあたる。
主な著作に『ボッコちゃん』、『盗賊会社』、『宇宙のあいさつ』、『気まぐれロボット』などがある。伝記としては最相葉月 『星新一 一〇〇一話をつくった人』が優れている。

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