気まぐれ指数 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098036

感想・レビュー・書評

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  • ショートショートで有名な作家で知らない人はまず無い。
    私が中3時点でもこの人の作品は無数に読んだ。
    当時古本屋で見つけた時のふれこみが(オビにかいてあったような)作者初めての長編とウタッてた。
    今で言うラノベに分類されるタッチ。ストーリーは偶然出会った男と女がふとしたことで巻き込まれるドタバタラブコメって感じだった。
    ショートショートの達人だけあって読み落とすところが無いくらいムダの無い文章の配列。
    当時、読後これって日本人の作家でなくサラッとクールな外人の作家のタッチ。大好きなヘンリースレッサーとかぶった。出品が20年遅かったら映画かビデオでもヒットしたと思ったが調べたらテレビ化はされてた。しかも植木等主演。番組も覚えてるが(おれの番だ)この作品を原作にした際の放送は残念ながら覚えてない。
    今だったら阿部ひろしと米倉涼子でキマリ・・・かな?

  • この本は1963年に書かれた。ショート・ショートの名手として知られた星新一であるが、私としては星新一のベストとしては、この「気まぐれ指数」か「声の網」を上げたい。どちらも長編だ。
    気まぐれ指数は、今で言うと三谷幸喜が書く戯作のようだ。非常に楽しい。登場人物が複雑に絡み合い、妙な出来事が妙な人物と繋がって、読むのを中断できない。結末が想像できない。思わずにやにや。
    今となっては、懐かしき昭和の東京が素敵に描かれている。50代の方、お勧め!

  • 驚きの(そんなことないの?)、長編です。…ごめんなさい、この巨匠の作品は大好きでかなり読みましたが、この本についてはとても読むのが苦痛でした…。

  • 途中、会話の毒気にあてられて読むのが嫌になった。
    ショートショートなら少々アクがあっても平気なんだけど
    長編となるとチトしんどい。
    こんがらがったものはこんがらがったままにして、ハッピーエンドというのが楽しい。
    男女4人は別にくっつかんでよかったんとちがうかな。
    それも運命のきまぐれというやつかw
    (10.06.26)

    遠いほうの図書館
    (10.06.04)

  • それこそ気まぐれに手にとった本だったが面白かった。いつもの短編話の軽快さを失わず、引っ掻き回してくるっとまとまった結末。さすが星新一。
    著者のあとがきには、古びた部分を削って手直ししたとあるが、60年近く前に書かれた小説だなんて信じられない。

  • 基本的に星さんの長編って苦手なんですが、これは読みやすいです! 一つ一つの章が凄く独立してるのに、なんでもないような設定が次に生かされてるっていうのがさすが星さん!!って感じがします。

  • 「SSの神様」の長編。ドタバタしつつも整然。
    08/11/02−読了−

  • 星新一さんのショートショート。ほんまどれも面白い!いつもどこから、こんなユニークな発想がでるのか不思議です。

  • SSで有名な作者ですが、なかなかどうして長編も…ってな感じです。
    畳み掛けるようにテンポ良く物語りが進んで、最後の大団円では爽やかな気持ちにさせてくれる。
    読後の清々しさは何度読み返してもなくなりません。

  • 黒田に萌えた

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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