- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101098067
感想・レビュー・書評
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肩の上の秘書、欲しいわ・・・
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子供の頃に出会うことのなかった星新一作品にはじめて触れた。
昭和の作品であるが、現在を予知していたのか!と驚いた。
残酷で不穏な未来をも感じた。
悪人退治が悪人を生んでいるような・・・。
ピーターパンの島のようなことが実際行われているように感じたり。
貧困も苦痛も悪徳もないロボットの世界がムーンショット計画と重なり恐くなった。
私利私欲を優先する人間の本質を風刺しているユーモアさがなんともいえない。 -
玉木宏さんの初監督映画(WOWOW)が、星新一さんのショートショートに似ているという感想を見て読んでみた。確かにおんなじような雰囲気。
単純に一つ一つが短くて、読みやすい。移動中の読書にぴったりだった。 -
さすがに今読むと古臭さは否めないが、これだけのショートショートのアイデアを出せるのは凄い
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薄暗い星で、が読みたくて買ってしまたのだけど、これは昔読んでるな。ただ、ゆきとどいた生活と夢の都市をごっちゃにして覚えてた。
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1961(昭和36)年発行、中央公論社の単行本。36編。別版登録。読み始めるとかなり覚えているのだが、この話の中には覚えがまったくないものもあった。後年の同一タイトルの文庫本とはタイトルが変わっているものもあるようだが、もしかして内容も改変されているのもあるのだろうか。ここに収録されているのはすべてショートショートで、短編クラスもほぼない。意外と平凡な作品が多いかもしれないが、その分まともなSF的ともいえるかもしれない。
収録作:『合理主義者』、『調査』、『デラックスな金庫』、『天国』、『無重力犯罪』、『ロケットと狐』、『誘拐』、『情熱』、『お地蔵さまのくれたクマ』、『黄金のオウム』、『シンデレラ』、『こん』、『ピーターパンの島』、『夢の未来へ』、『肩の上の秘書』、『殺人者さま』、『ゆきとどいた生活』、『夢の都市』、『愛の通信』、『脱出孔』、『もたらされた文明』、『エル氏の最期』、『サーカスの旅』、『かわいいポーリー』、『契約者』、『となりの家庭』、『もとで』、『追い越し』、『診断』、『告白』、『交差点』、『薄暗い星で』、
収録作(続き):『帰路』、『殉職』、『相続』、『帰郷』、備考:最新の新潮文庫と異なる点(矢印の後ろが文庫版):タイトル『ロケットと狐』→『宇宙のキツネ』、『脱出孔』→『脱出口』、『夢の都市』の位置が『エル氏の最後』の後に -
この現実とSFが混ざってるのが本当におもしろい!何も考えたくない時に!
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これ本当に書かれてから間もなく60年も経とうとしているんでしょうか。
会話が面白いです。そして余計な装飾が削ぎ落された透明な語りが好きだなあと思いました。
確かに人間不信の小説ではありますが、星さんが人間のことを面白がっているのが伝わってきます。冷たさと親しみやすさって矛盾しないんだなあ・・・。
「脱出口」に似た話をどこかで読んだ気がすると思っていたのですが、ドラえもんでした。同時代性でしょうか。