宇宙のあいさつ (新潮文庫)

著者 :
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本棚登録 : 1504
レビュー : 80
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098104

感想・レビュー・書評

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  • 印象に残った編
    ・宇宙のあいさつ
    表題作。のっけからホラーだよね?こんな取り返しのつかないオープニングで大丈夫かと心配になる怖さ。他の編にもあるけど欲張りの調子コキなんですよ人類。

    ・繁栄の花
    「生態系保全」という概念が存在する今ならメール星の思惑とは違うことになるかも。いやいや、やっぱどっかから闇へ流れて気づくと同じ結果になってるかも。しかし相手の選択肢を潰しきってから取引を始めるえげつなくてクレバーなやり方って、米企業とかよくやってるよね。上手さに唸る。

    ・治療
    劣等感ってのは「世の平均」より、手の届く範囲の「内輪」での方が根深いと思うんだけどなーと。いつもテストで95点でも「お兄ちゃんは満点しかとったことがないのにねぇ」とか毎度言われたら泣くわ。「背が高すぎる」「低すぎる」てな感じに「平均でない」ことが劣等感てなこともあるし。おそらくこの機械は世に出ても不発だろう、と珍しく乗れなかった一作。

    ・小さくて大きな事故
    発表当時から数十年後の今も、タイムリーな題材だなぁと。何でもちょっとづつ上がる上がる。しかし今回は完全犯罪だったものの、郵便物って料金不足でも受取人払いで届けてくれる時とくれない時とあるのは何でだろうね??

    ・奇妙な社員
    時代の労働観が透ける話。書類整理で社員待遇とか今じゃあり得んけど、昔は何でも紙ベースだったし派遣制度もなかったんよね多分〜。いいじゃん別荘。給料分は働いてくれるなら、とも思うんだけど勿体ない。

    総評
    タイトルに合わせたのか、宇宙ものが多め。短くて読みやすく中断しやすく、それでいてひねりが効いて上手い。しかしユルい挿絵と裏腹にエグいというか人間不信になりそうな話も多い。待たされる仕事のお供にちょうどいいのでまた他のも読もうと思う。

  • 数年振りに再読しました。何回読んでもおもしろいし、読む度に発見があります。
    敢えて世界観を抑えるというか、無駄な演出をしないストイックな感じも好きです。

  • おすすめは「宇宙の男たち」。

  • 星新一のショートショート(短編)の一つ、宇宙の挨拶
    いつもと変わらないシニカルでファンタジーな世界があなたを待っています。

    ・宇宙の挨拶
    場所は宇宙、時は未来、人類は他の惑星を制圧できるほどの文明を有していた。
    登場人物の宇宙船の船長はまるでインカ帝国を滅ぼしたピサロのように宇宙を飛び回り、次なる植民地なる植民星を探していた。宇宙船の船員達は地球の輝かしい歴史を振り返り、地球の次なる行く末について談笑していた。
    そして、めぼしい星を見つけた彼らは談笑をやめ、侵略に取り掛かった。しかし、その星の住民は反撃をするそぶりを見せず、むしろ侵略者である地球人に対して植民地にされたのに従順さえあった。
    やがて時が経ち、地球人はふと気づく、彼らの文明が自分達の文明よりも上回っていることに。
    そのことに気づき、自分達にとって都合の良い植民地を見つけて、功労者となっていたかつての宇宙船の船長はその星の住民に尋ねる、“君達は高度の文明を持っていながら、どうして地球人のいいなりになっているのか。"
    そして地球人は知った、その星はかつては地球と同じく、他の星を植民地にしていたこと、ある星を襲撃した時、生物の寿命を短くする病気を原住民から移されたこと、その病気はその星の文明を持ってしても治せないこと、その病気は他の星の人にもうつること
    その後、地球の未来がどうなったかも知るまでもない

    それ以外の作品も短編の割に密度が濃いので、是非とも呼んでください

    ハンドルネーム MGUK

    新潮社, 1974 (星新一の作品集:2).
    本館1階西書庫 913.6||Ho||2

    • tokudaidokusho2さん
      レビューを読み面白そうだと思った。短編であるため、短い時間で1話ずつ読めるのがよく、自分はSFが好きなこともあり宇宙のあいさつに興味を持って...
      レビューを読み面白そうだと思った。短編であるため、短い時間で1話ずつ読めるのがよく、自分はSFが好きなこともあり宇宙のあいさつに興味を持っている。
      madhatter
      2019/05/29
  • 前読んだ気まぐれロボットより面白かったので
    ボッコちゃんとか代表作を読んでみたいと思います。
    あとあんまり関係ないけど作家の批評のしあいみたいなのを知れてよかった。。

  • 爆笑問題カーボーイのショートショートショートを聞いてて久々に読みたくなった。お手軽に楽しめて爽快で考えさせられる。

  • 粒ぞろいだけど、「リンゴ」がいい。20年以上も前に読んだのに今でも記憶に残っている。

  • 地球はだれもがいがみ合っているときいて、クリスマスイブちきゅうをせいふくしにきた宇宙人が地球人をみると、みんないがみあっていなかった所がおもしろい。

  • じわじわはまる星新一さんの文章。他の人が書いたらただの怖い話なのに、星さんが書くとなんかまろやかに感じるから不思議だ。

  • 短編の王ここにあり

    他の追随を許さないな

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著者プロフィール

星 新一(ほし しんいち)
1926年9月6日 - 1997年12月30日
東京生まれの小説家、SF作家。作品の多さ、質の高さから「ショートショートの神様」と呼ばれており、多くの教科書で収録もされてきた。森鴎外は母方の大伯父にあたる。
主な著作に『ボッコちゃん』、『盗賊会社』、『宇宙のあいさつ』、『気まぐれロボット』などがある。伝記としては最相葉月 『星新一 一〇〇一話をつくった人』が優れている。

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