- 新潮社 (1978年5月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784101098159
みんなの感想まとめ
物語は、一人称視点で描かれる少年の冒険を通じて、夢の世界を探索するファンタジーです。主人公は自分にそっくりな少年と出会い、様々な人々の夢に入り込むことで、人生や人間の本質に迫る体験をします。短編のよう...
感想・レビュー・書評
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ショートショートで有名な星新一先生のめずらしい長篇作品
といっても文庫170ページくらいで、長篇というよりは今で言う連作短編集のようなつくり
しかもこれまためずらしい一人称視点
学校の帰り道にもうひとりの「ぼく」と出会った少年が次々といろんな人の夢の世界に入り込み…というストーリー
なんていうか当たり前の話すぎて恐縮なんですが、星新一先生はどこまでいっても星新一先生で、世界観というか受ける感じは全然違うんだけど、やっぱり人間というか、人生というか、生きるってこういうことなんだってところがなんとなくに込められている
「示唆に富んでいる」って書けば座りがいいんだろうけど、なんかそんなんとはちょっと違うんよ
そういう上からの感じじゃないんよ
星新一先生は
朽ちないなー -
重たい内容の本を続けて読んだので、久しぶりに星新一さんを読んでみたくなりました。
でもこちらショート・ショートでなく、長編ファンタジーでした。
少年がある時自分にそっくりな少年を見つけ、追いかけていくうちに色々な人の夢の中に入り込んで行くという…。
ミステリーを読んだ後だと長編のファンタジーは少し退屈にも思えてしまったけど、読むタイミングを間違わなければもっと入り込めた気がします。
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彫刻の夢の話が好きです。若い頃は美しい女性を、その次は竜を、年をとってからは自分自身を、そして死を前にした今、道の小さな穴に詰める石を彫刻しているおじいさん。短い話なのに、人生とはどういうものか、十分すぎるほど書かれています。
赤ちゃんの話も良かった。生き物は地球から、宇宙から生まれてくる。人は赤ん坊の頃、地球の記憶を、空や大地の記憶を夢に見るのだ、なんて……。こんな壮大なテーマが簡単な言葉で、面白く書かれている。単なるファンタジーと思って油断していると、突然心臓をつかまれる。そんな作品です。 -
すごく良かった。星新一にこんな長編があったのかという嬉しい驚きがあった。子供向けのファンタジックなお話のようだけど、どこか達観した目線がある。主人公の優しい男の子の年相応の言動と不意に漏れる客観的な言葉がすごく良い。星新一だなぁといった感じ。
社会に根ざした個人的な夢からだんだんと規模の大きな仏教的な、観念めいた夢へ移っていくのが面白い。
「あのさまざまな夢の世界も、この現実の世界があればこそなんだ。ここが、ずっとぼくの生きてゆく世界なんだ…。」が印象的。 -
原題「だれも知らない国で」
SSの鬼才星新一が贈る夢のような物語。
和やかで優しい気持ちで読んでもらいたい。
著者の長編での才能も見せ付けてくれる。 -
この本すごく好きだ。
夢の中で会う人たちの夢の中の世界と現実の世界。その差が大きければ大きいほど気持ちがぎゅっとしめつけられる。
だけど夢の中だからこそ叶えられることはあって、その世界が守られているから現実をなんとか過ごすことができる。
子供目線で書かれている本だからこそ大人の心にグッと迫ってくるのかな。
ファンタジーなんだけど極めて現実的だとも思う不思議な小説。 -
ショート・ショートじゃない星新一作品があるんだ〜、ということで読みました。
学校帰りの「ぼく」は、誰かが見ている夢の世界を巡る不思議な体験をします。
夢の中で眠ればその夢の持ち主(?)の起きている様子がわかります。
どうしてこんな夢を見ているのか、誰が見ているのか。
納得したり切なくなったり。
特に「道」がいい。夢でそこに行き着くって!案外現実世界では全然違う人だったりするのかも…
ラストは不思議でほっこりする余韻が残ります。
かわいらしい表紙とは趣の違う、各章扉の不穏な挿絵も好きです。 -
主人公の少年が他人の夢の国を転々とするなかで垣間見える色んな人生が良かった。
特に「道」のおじいさんの話が、なんだか胸に迫るものがあったなぁ。人生ってそういうものなのかもしれない。若い頃は色々欲しがって、その欲がエネルギーにもなるけど、最後は人のために、後世のために少しでも役に立ちたいと思うものなのかもな…読む年齢や立場が変われば、新たな発見がありそう。 -
さらっと読めました。でも既に結末をどんな風にむかえたか忘れてしまった…;;
これは良いのか悪いのか。 -
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星新一さんの長編。星新一さんのショートショートから皮肉を引いたらたしかにこうなる気がする!って感じでした。
ぼくが次々と夢を渡っていくお話。長編ではあるけど、各夢で完結するある意味短編集てきなお話だった。世界観がすてき。
結局どういうことだったのかわからないところがまたよかった。 -
偶然見かけた自分そっくりのある少年を追っていき、夢の世界に入り込んだ”ぼく”が次から次へ他人の夢の中を旅する冒険譚
ファンタジーでありながら、現実的な要素も残した面白い作品。
他人の夢を旅する中での少年ならでは視点や感覚は現実の世界で生きている私に気付きを与えてくれるようだ。
退屈に思う場面もあったが、後半は惹かれる文章も出てきた。 -
星新一のショートショートではない、小説。
章ごとに分かれた短編集の様相もあるけれど、一応最初から最後まで繋がったお話。
終盤の彫刻家のお話が好きです。 -
「ぼく」から語られるので、文章が柔らかく優しい。
でもちゃんとその中には深い意味があって、大人でも楽しめる。 -
とある体験をきっかけに、人の夢に入り込んでしまった少年。
抜け出せる方法はみつからず、夢から夢へ移動を繰り返す。
様々な人間の深層心理を夢の登場人物として体験し、人生の大切な部分を学ぶ。
現実世界と願望のギャップ。
夢は精神衛生上の調整を行うという説に、一致する。
少し教訓じみた感は否めないのは、それは少年の成長譚だからでもある。
作品は、9人あるいは、10人のエピソードを詰め込めたオムニバスとも取れる。
要所要所に、SF色の描写も散りばめられている。
たとえば、アカシックレコードといえる場面。
共通意識で学習する場面で、模範を示そうとする少年の行動は興味深い。
索引や目次がないので、当初はチャプターが幾つまであるか分からない。
ここも、先入観を与えないという作者の意図が感じられる。
そして迎える、最終チャプター。
夢の中の出来事は、果たして夢なのか現実なのか。
この読後に与える余韻が、星新一の魅力のひとつであろう。 -
この手の文体は好みではないんだけれども、読み進めるとまあ面白い面白い。
SF?ファンタジー?そういうジャンルに手を出さなかったので新鮮でした。
短く文庫本として薄い。だけど、短いからこそ、というものがあるのかな、と。
夢のしくみがなんとも面白かったです。
そして、ありえないような世界なのに、簡単にその世界をイメージできて、
自分自身も冒険しているようでした。 -
《紹介》
ある日学校の帰り道、もうひとりのぼくに会った。鏡のむこうから出てきたようなぼくとそっくりの顔! 少年の愉快で不思議な冒険。 -
どんな夢を見ようが自由であること、どんな夢も現実世界があってこそ成り立つことを教えてくれる。優しい文体だからこそ大人により刺さるような。
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好き超えて大切にしたい一冊
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著者プロフィール
星新一の作品

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