おせっかいな神々 (新潮文庫 ほ-4-18 新潮文庫)

  • 新潮社 (1979年5月29日発売)
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本 ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784101098180

感想・レビュー・書評

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  • 隙間時間に挟み込むショートショート。
    不思議なストーリーだらけです。
    ただ、印象に残った作品が今回は少なかったかなぁ。

  • この世の出来事は、全て神様の仕業?
    わけの分からない事が起こり、理由を説明できないと、人は神様を登場させて物語をでっち上げてきた。
    タイトルに「神々」とあるが、神様はあまり出てこない。
    でも、予想もできない結末は神様の仕業なんでしょう。

    40程の話があるのですが、印象に残ったものを2つネタバレします。

    風刺が効いていた話は以下。

    大きな食品会社の経営者が豪華な食事会を開いた。
    長生きの種族がいるということで、その秘法をさぐり発表するというセレモニーもあった。
    夜もふけ、時間も遅くなったが、皆遠慮なく料理を味わい乾杯し合って盛り上がっていた。
    いよいよ長生きの秘法の発表となった。
    その内容は「早寝早起き、腹八分」

    よくあるアイデアの話は以下。

    エフ博士は、若返りの秘法の研究に打ち込んできた。
    だがもうかなりの歳だ。
    つまり、若返りの秘法は見つかっていないのだ。
    ある日、自分の体に変化が起きているのを感じる。
    髪は黒く濃くなり、皺も減って皮膚に張りとつやが出てきた。
    老眼鏡なしでも目がよく見える。
    ところが、この喜びは不安へと変わる。
    青年から少年へと変化しているのだ。
    どこまで若返るのか、、、

  • 星新一氏の作品は、サクサク読み進められるのと、1話が短くまとまっているので大好きです。

    久しぶりにamazonで見かけて、立て続けに読んでみましたが、時代を感じさせない設定や、異世界観は、一気に惹きつけさせられますね。

    気がつけば、読み終わってしまう→新しい本を買うのサイクルは、永遠に舐め終わらないペロペロキャンディーのように、幸せが続いていくのです。

  • 長命だった古代人の壁画に描かれた文字を解読する「古代の秘宝」
    指紋を拭き取る悩みを持つ金庫開け名人の泥棒が高性能の手袋を手に入れた「指紋」
    どうしようもなくなった時に開ける箱を巡る男の人生を描く「箱」
    など星新一らしさたっぷりのショートショート40編

    短い物語の中に凝縮された面白さ。笑えたり、ゾクリとしたり、しんみりとしたり。
    様々な感情を感じることができて、変な言い方かもだけどとてもお得感がある。

    この時代に文庫本630円は破格でしょ。すごい。お得すぎる。

    一家に一冊星新一だと思う(真顔←笑

  • 『ようこそ地球さん』に心奪われて、早速『おせっかいな神々』を手に。星新一のショートショート三原則(セックスネタ、時事ネタ、残酷ネタを扱わない)が深みにハマってしまい、またもや一気読み。ちょっとズルいこと考えたり、楽な道を選ぶと必ず神様がみてて、ちょっかい出してくる。宇宙ネタの『ようこそ〜』に対してこちらは全般ネタ。いつも裏切らないショートショート。

  • 初めて読んだ星新一作品。

    どの短編も登場人物の思惑通りにはいかない皮肉の効いた終わり方が面白い。

  • 懐かしいです。

    中学生の頃、読んだんじゃなかったかな。
    確かこれが、私の「初星新一」でした。

    私はこの中の「隊員たち」という話に出てくるペットの名前「キッピちゃん」がインパクト強すぎてどうしても忘れられず、ゲームのプレイヤー名にしたり、子供たちを意味なくその名前で読んだりと使わせてもらっていました。

    他にもマスコットの話とか、サービスとか、「あー、読んだな~これ」と思い出す作品いっぱいでした。

  • どの話も面白くてやめ時が分からないのがショートショートの魅力だと思う!
    予想しながら読むのに毎回結末に驚かされるという。星新一の頭の中は宇宙。

  • これが星新一かー!!

  • 久しぶりに読んだけど、子供のころに読んだときに感じたほどのおもしろさはなかった。

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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