ひとにぎりの未来 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098210

感想・レビュー・書評

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  • 忘れた頃にふと手にしてしまう星新一のSFショートショート集。
    あいも変わらず登場人物はN氏がメイン、そして現在のライフスタイルを予言するかの様な鉄板ぶりの内容にホッとしてしまう。
    出版されたのは1968年。約50年前といえば
    音楽の世界ではザ・ビートルズが一世を風靡していたが、同じように忘れた頃にふと聴きたくなってしまう。そして何度も聴いたはずなのに常に新しい発見がある。この感覚は星新一のショートショートも同じであり、常に新しい発見があるのが不思議でならない。

  • 久々に読みたくなり、オススメを読んでみました。
    読み応えあり、堪能しました。
    印象的な作品が多い中、「涙の雨」はタイムリーすぎて(笑)。某号泣議員が頭から離れませんでしたσ(^-^;) 星さん、先見の明にもホドがあります!
    星作品は、SFというより「星新一」という一つのジャンルだと思います。
    貪るように読んだ中学生の頃を思い出します。

    【覚書】他に好きなのは…大黒様お疲れ様「にこやかな男」/これまでのお料理を食べてみたい!「異変」/ポケットから円盤…そんな流行が!「はじまり」/寝たまま移動、イイね!「遠距離通勤時代」/マイスペースナシと洞窟、どちらを選ぶかと問われればそりゃ…「爆発」/命懸けだけど生きてる実感?強盗の日はやっぱりイヤ!「感謝の日々」

  • NHKで放送された星新一のショートショートでとても印象深かった「はじまり」が収録されていたので読んでみた。
    原作も素晴らしい。表現が的を射ている。

  • 非常識が常識となる、ひとにぎりの未来。

  • 久々の星新一さん。やっぱり面白い!

  • 星新一さんのこわ〜い未来予想図です。SFだとわかっていながらも、本当にこんなことになっちゃったらどうしようという不安感を持ちながらの読書でした。
    始まりの一文に続くちょっとしたセンテンスの付け加えが星さんの作品をゆるくそして深くしていると感じます。ところで、作品にいつも出てくるエヌ氏って一体誰のことなんでしょう?

  • どんなオチが来るのかなと思いながら読むショートショートはとても楽しいものだった。特に、”自信に満ちた生活”に出てくる身上相談機の仕掛けが面白かった。

  • 安定の面白さ。
    「はい」の日がもう既に過去になってた。

  • 星先生の描く未来を書いたショートショート。
    「コビト」「古びた旅館で」「遠距離通勤時代」「番号をどうぞ」「犯罪の舞台」「くさび」「はい」「涙の雨」が
    印象的でした。
    特に…
    「はい」コンピューターに支配されると怖いという事を
    痛感します。
    「古びた旅館で」こんな旅館があってほしい。
    「コビト」コンピューターと同じですが、どっちの方が恐怖なんだろう??
    「番号をどうぞ」もしこの世界にいたら狂いそうで怖い…。
    「涙の雨」徳光さんがこの中にいそう…。

    いや~、本当に読み応えあります。
    ショートショートに関してなら星先生は神です。

  • 近未来SF。ショートショート。
    どの話本当にありそうで怖い。
    星さんのショートショートはSFものが好き。

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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