未来いそっぷ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.66
  • (336)
  • (465)
  • (807)
  • (41)
  • (4)
本棚登録 : 5463
感想 : 339
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098265

作品紹介・あらすじ

『アリとキリギリス』『ウサギとカメ』など、誰でもごぞんじの寓話の世界。語りつがれてきた寓話も、星新一の手にかかると、ビックリ驚く大革命。時代が変れば話も変るとはいえ、古典的な物語をこんなふうに改作してしまっていいものかどうか、ちょっぴり気になりますが-。表題作など、愉しい笑いと痛烈な風刺で別世界へご案内するショート・ショート33編。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • タイトルとなったイソップ童話の星新一さんらしいパロディのショートと、いつもの近未来を舞台にしたショートショー集。
    40年以上前のSF。しかも、現在現実的になっている物もあり、さすがだなぁと思うし、初めて読んだ頃の感動も思い出した。
    イソップのパロディは7編あり、どれも、今でも充分面白い。
    「北風と太陽」が、面白い。北風が風を吹きつけて男は寒くて、バーに入ってコートを脱ぐ。太陽が、暑くすると、喫茶店に入って、クーラーが効いていてそのまま脱がない。確かにね。そうなります。

    • 土瓶さん
      意見の内容の是非はともかくとして、心配な症状が出ているようですね。
      お薬を出しときます。
      二、三日静養して様子を見てください^^
      意見の内容の是非はともかくとして、心配な症状が出ているようですね。
      お薬を出しときます。
      二、三日静養して様子を見てください^^
      2023/05/27
    • ひまわりめろんさん
      おびー、お大事にね
      おびー、お大事にね
      2023/05/27
    • おびのりさん
      うん。
      うん。
      2023/05/27
  • 星新一さん2冊目。
    それぞれのショートストーリー。切り口が多彩で少し皮肉が効いていたり、優しさが見えたり。
    さらっと読めました。

  • イソップ童話をアレンジした今作。
    ショートショートでしっかり楽しませてくれる
    著者に脱帽。

    特にオススメは「ある夜の物語」。

    私の中で、著者の数あるショートショートで
    1番素敵で1番好きな話です!

    是非読んでほしいですね。

  • 小学生の時、ショートショートをたくさん読んだ思い出があります。
    久々に星新一さんの作品を読みましたが、淡々とした文章の切れ味は変わらず素晴らしかったです。
    どの話においても無駄のない文章なのに、優しかったり、辛辣だったり、ぞくりとしたり、それぞれの話にしっかりと違う味付けがしてあって、どれも楽しめました。

  • 困ったら星新一。
    というくらい、本選びに困ったときは読ませていただきました。

    その先見性は手塚治虫さんと同じくらい称されるべき方だと思います。
    読むたびに発見がありますが、今回は次の二作品がタイムリーでした。

    ーーーーーーー
    「底なしの沼」
    戦争を終わらせることの難しさ…。

    「おカバさま」
    カバを大切にせよ、と言ったAIの真意とは?AIのブラックボックス状態を見事に言い当てておられます。
    ーーーーーーー

    物事にはいろんな側面があり、見方を変えるだけで、もう一つの世界が現れてくれます。
    想像力の大切さに気づかせてくれる一冊。

  • 多分初の星新一作品。
    ショートショートをまともに読むのも初めてで、こういう感じなんだぁと新鮮だった。
    でもあまりにも収録作品が多すぎて、事細かに内容は覚えてない…笑

  • 古本屋でまとめて安くなっていたので購入した一冊。そこそこ星新一作品には触れてきたつもりだけど、どうにも飽きないし、まだまだ身体に染み込ませたいなとすら感じた。
    特に面白く感じたのはウサギとカメ、いい上役、やさしい人柄、熱中。熱中は読んでたらこんなひどいやつあるか。という感じだけど、イマの人はこの作の主人公よろしく次から次へと新しいこと探しに奔走しているような気もした。モノと情報があふれる現代だから暇がこわいのかもしれないけど、いまいちピンとこない。自分はどうなんだろう。

  • すごく読みやすい。のと、SFものがすごく面白い。最初は「なんだか子どもっぽいな」とか思っていた。けど、じわじわと魅力にハマってきている。
    巻末の解説に「なんだか自分で書けそうな気がする、しかし、簡単なようで書けないのだ」という風な解説者の感想があり、納得した。

  • 小学生の頃にめちゃくちゃハマって読んでいた星新一さんのショートショート。
    大人になった今読んでも本当に面白い!
    ・新しがりや
    ・熱中
    ・ある夜の物語
    この3つがお気に入り。熱中はオチが分からなくて読み直したけど意味が分かったら気に入ってしまった。

  • 今の時代を見透かしていたかのような話の数々。
    特にお気に入りは、
    「底なしの沼」(今の国際情勢だって同じものかもしれない)「ある商品」(人間の欲にくらんだ浅はかさ)
    「いい上役」(愛社精神を持ってもらうために有用かも)
    「少年と両親」(これはこわいブラックユーモア)
    「ねらった金庫」(このアイデアいいかも)
    「企業内の聖人」(社長って現場の仕事できなくていいしね)
    「夢の時代」(夢に夢を持ちすぎてもだめなのかも)
    「たそがれ」(地球だって疲れるよね)

全339件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

星新一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
フランツ・カフカ
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×