かぼちゃの馬車 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098289

感想・レビュー・書評

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  • ショートショート、一言でいうと「シュールで先読みの天才(予言者?)」。無機質的な作風なのでスッキリ読める。以前読んだ、余命3000文字とは異なる雰囲気。この差は何だろう?おそらく、登場人物の人間関係やパーソナリティを気にしないで読めるところが、逆にリアリティを助長したのだと思う。先読みの天才というところは「大転換」というタイトル。お隣の某国がミサイルをぶっ放してくるというお話し。これは勿論リアル~。ショートショートへの苦手意識が払拭された。シュールな星さんの本はもっと読みたい。次は「ボッコちゃん」かな。⑤

  • 再読。

    著者のショートショートは本当に
    面白い。

    いつ読んでも、しっかり驚かされる。

    またタイトルが、秀逸。
    「常識」とか「疑念」とかそんなタイトルが
    読み終わった後は、このタイトルが
    1番しっくりくるって思わせてくれるのがすごい。

  • 現実離れしているようで、現実の影に存在するような短編集。特に好きなのは「高度な文明」と「かぼちゃの馬車」。
    スマホや家電のある便利な世界に生まれ、調べれば何でも出来る一方で、身一つでは料理の一つさえも不安になる自分、そして”思い込み“で意地悪に気づかなかった幼少期の自分に重なった。

  • 読了

  • 「ナンバー・クラブ」
    個人の行動を逐一記録する装置(現代のSNSにも通じる)。他人との共通点を示してくれるその装置なしでは、もはや会話も弾まなくなるという話。

  • 再読です(といっても星新一の文庫本を買い集めていたのは学生時代までだったのでかれこれ30年ぐらい間が空いてますが)。改めて驚かされるのはその普遍性。時代や国・地域を限定しない設定・ストーリィは初めて読んだ時にも感じましたが今後何年経っても新鮮な面白さを与えてくれるでしょう。ちょっと大げさかと思いましたが言い過ぎではないですよね。

  • ショート・ショート。短編集。
    ファンタジー・SF要素のある作品もあるが、現代社会を鋭く風刺した作品が多い。
    ラスト二行のセリフが印象的な「新しい遊び」が好き。
    表題作も完成度が高い。というか、全作品が十分に面白い。さすが星さん。

  • 久々のショートショートを読む。良かったり、もうひとつだったり、千差万別だった。2018.9.22

  • 28の短編集。

    軽くて読みやすく、それでいて、一つ一つが丁寧でわかりやすい作品。現実でありそうな人間のあり方が面白かった。すべてにオチがきちんとついているのも好きです。

  •  ほかの単行本のあいまあいまに少しずつ読むには、星新一さんの薄い文庫はまことにもってこいです。電車内で単行本を読み終えたその時間のすきまにピッタリはまります。
     この文庫も??な作品がたくさんでしたが、中でも、「質問と指示」という妖精のお話が秀逸でした。なんどもエヘヘと笑いをもらしてしまいました。
     解説に星新一さんのショートショートが1000本を越えたとの記載がありました。まだまだいっぱい面白い作品があることでしょう。大安心です。

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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