殿さまの日 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1983年1月1日発売)
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本棚登録 : 211
感想 : 15
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  • 本 ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098296

感想・レビュー・書評

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  • 21世紀の今、コレをドラマ化するとウケるのではないでしょうか?
    時代劇なのに妙にドライ。『踊る大捜査線』シリーズのような感じで。
    この中では「道中すごろく」がお気に入り。

  • 初めて読んだ時代物。小難しい単語や制度がありながら、星新一の素敵なストーリー展開を十二分に楽しむことができました。頭を使う場面も多かったですが、もっと歴史をちゃんと勉強しておけばよかったと後悔もしました……。

  • 文庫版しか登録がないようだが、私が読んだのは1972年発行のソフトカバー版。「殿さまの日」「ねずみ小僧次郎吉」「江戸から来た男」「かたきの首」「元禄お犬さわぎ」「藩医三代記」「紙の城」の7編。殿さまの回想で、何も起こらない短編「殿さまの日」が一番面白い。あとは偽物が刑死するのに自分の人気を利用されたと感じて罵る、ねずみ小僧。藩医の二代目がうまくやり三代目が没落する「藩医三代記」。ちょっとした差なんですけどね。他も皮肉な目線が星さんらしく面白かった。

    2020/05/28
    1983/10発行の新潮文庫で再読。「殿さまの日」「ねずみ小僧次郎吉」「江戸から来た男」「薬草の栽培法」「元禄お犬さわぎ」「ああ吉良家の忠臣」「かたきの首」「厄よけ吉兵衛」「島からの三人」「道中すごろく」「藩医三代記」「神の城」の12編 「薬草の栽培法」「ああ吉良家の忠臣」「厄よけ吉兵衛」「島からの三人」「道中すごろく」の5編が前回なかったもの。「薬草の栽培法」と「ああ吉良家の忠臣」が忠臣蔵に材をとったもの。いずれも短編集でショートショート風ではないが、「道中すごろく」のオチが一番ショートショート風かな。

  • 江戸時代の人々の暮らしを星新一らしいウィットに富んだタッチで綴った短編集。

    SFでもショートショートでもないが、こういうのもアリだなと思う。
    これに似たような設定で「城の中の人」という作品もあります。

  • 星新一さんのショートショート。ほんまどれも面白い!いつもどこから、こんなユニークな発想がでるのか不思議です。

  • SF作家として有名な星新一さんの珍しい時代小説。江戸時代の殿様や庶民、侍を描いた短編集。時代考証が正確で、時代の風景を知るのに、とても役に立つ。数ある歴史小説の中でも、新鮮さでは群を抜く作品集。さすが、星さん!

  • [リブレター2022年5月20日号 紹介本]
    殿さまが朝起きて、どんなご飯を食べ、どんなお稽古をして、と綴っているだけですが、その様子や殿さまの気持ちを細かく描いていて面白いです。時代小説としてもかなり特殊な作品なので、江戸時代に関心がある人におすすめです。

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 【展示用コメント】
    「殿」と呼ばれる生活のしがらみ、うだつのあがらぬ下っ端武士の意外な才能……目の付け所が面白い時代小説短編集です。さいごに著者名を見直して、驚いて下さい。

    【北海道大学蔵書目録へのリンク先】
    https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2000191046

  • 殿様!

  • 2013.10.24(木)¥136。
    2013.11.30(土)。

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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