盗賊会社 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1161
レビュー : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098326

感想・レビュー・書評

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  • 星新一氏による36篇のショートショート集。風変わりな近未来描写とニヤッとするスパイスの効いたオチ。あとがきの「現実感があるから非常識な物語が書ける」というのはその通り。

    星新一氏は人間らしさを喪失しつつあった昭和真っ只中の価値観への皮肉として本作を書いたが、一周回ってAIやコンピュータ花盛りの現代感覚で読むと妙に説得力ある未来予測に思えるから不思議だ。

  • 日経日曜版連載だけあってサラリーマン向けお仕事小説色が強いショートショート集。
    中高生の頃はただブラックなオチが面白いなーっていう印象だったけど、今読むと何ていうか、あの頃の未来に僕らは立っているのかなぁ…なセンチメンタルとメランコリックが混ざった気持ちになる。

  • このブラックさが好きなんだなー。

  • 星新一作自体は実はあまり読んでいなくて、ショートショート広場の方が好みだったりします。

    今作で印象的だったのは、表題の盗賊会社と、発明家と強盗の話。

    常識から逸脱して、悪い行いをするスリリングさを、牧歌的とも言える文体で和やかに感じさせてしまうのは、時代のせいだろうか。

  • 盗賊会社が露見するのを恐れて小さいことしかしない社員たちが可愛いです。そのほかの話も突拍子がないものばかりですが、とても楽しんで読めました。

  • 30年以上ぶりに星新一を読んだ。
    学生当時で読んだ時と成人してから読んだ時とは印象が違っていて、なんとも趣深かった。

    どうしても成人男性の視点なので、嫌な思いをしてきた女性側であるだけに、吐きそうなほど嫌悪感が走るときがある。それだけ「おっさん」を見事に書かれているんだろう。それもおっさんに効く皮肉で。

    学生の時はわからなかったけど、嫌悪するポイントは変わらなかった不思議。あれほど人気のある星新一に自分がハマらなかった理由が、今になってわかったスッキリ感。

  • 素っ気ないほどのシンプルな文章で、飽きずに読めるショートショートが36編。もしかして実話なんじゃないかと思わせる「ぼろ屋の住人」、あまりにも悲しい「善意の集積」、そのうち現実が追いつくかもしれない予言めいた「長い人生」あたりが特にお気に入りである。

  • 社会に関するブラックユーモアも含めたショートショート
    長編が読んでみたいなー。

  • 「ぼろ家の住民」「程度の問題」他の作品もそうですが、微に入り細を穿つ最後の一行ですね。
    「最高のぜいたく」考えますよね、自分は、と。

  • 安定の星新一。中学高校時代を思い出し、懐かしい気分で楽しめた。

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著者プロフィール

星 新一(ほし しんいち)
1926年9月6日 - 1997年12月30日
東京生まれの小説家、SF作家。作品の多さ、質の高さから「ショートショートの神様」と呼ばれており、多くの教科書で収録もされてきた。森鴎外は母方の大伯父にあたる。
主な著作に『ボッコちゃん』、『盗賊会社』、『宇宙のあいさつ』、『気まぐれロボット』などがある。伝記としては最相葉月 『星新一 一〇〇一話をつくった人』が優れている。

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