たくさんのタブー (新潮文庫)

  • 新潮社 (1986年2月27日発売)
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  • 本 ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098364

感想・レビュー・書評

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  • 古本屋でまとめ買いしてあったものを引っ張り出してきました。
    隙間時間にちょうど良く、テーマに則ったストーリーはどれも面白いファンタジー。
    朝のコーヒーと共に、電車の中で、お昼休みに、お風呂時間に、おやすみ前に。
    星新一先生は本当に素晴らしい作家さんです。

  • スタンダードな星新一のショートショート集。

    個人的な感想だが、星新一の描く世界は基本的にSFだが、彼のSFには「憧れ」や「不安」が感じられない。

    「こういう世界がいずれ来ますよね。そうなると、、、」というある種淡々とした描写が特徴的だと思う。

    普通の人が未来を想像する時、期待や不安の両方、若しくはいずれかが入り混じるものだ。

    星新一にはそれがない。
    だからこそ、冷静なシミュレーションができるのだと思う。
    それが、読み手が彼の作品を読んで得るものが多い理由のひとつではないか。

    「急所とは、そういうものなのです。いつも、なにげなく見すごされていながら、きわめて重要な部分のことです」

  • 意識して読んだ初めての星新一。
    筒井康隆に比べて、毒が少なかった。
    これが、この作品なら限った事なのか、作者の作風なのかはまだ、わからない。
    これからも、いっぱい読むだろうから楽しみだ。

    以下、各物語の感想

    解決策
    なるほど。因果はめぐるということ。ブラックジョークでよく聞く話

    重要な部分
    発想がすごい。藤子不二雄の絵でイメージできた。
    オヤジロックみたい。

    おかしな青年
    奇妙な話。生きている人と変わらない幽霊。これって幽霊?

    逃亡の部屋
    ラストが気になる。結局どうなった?

    勧誘
    これは、怖い。運命なんだろうね。

    車の客
    読んでて気持ちいい。みんなノリがよいね

    うけついだ仕事
    これは呪い?世の中の良いことになるのだろうか?

    ひとつのタブー
    あーあって感じはよくあるね。結果論だが残念。
    作品が面白くないといってる訳じゃなく、内容の感想。

    死ぬほど
    この話の好き。まさか、俺と同じ能力。。。
    ハンターハンターで似た能力あったよね。

    知人たち
    なぜそうなった。

    あれ
    この話も好き。奇妙で因果が定まらない。
    こういう事が自分にも起きて欲しい。

    親子の関係
    わかる。そして、ラスト笑える

    背中のやつ
    これも好き。スタンドかよ。

    少年期
    お酒はよいもの

    きょうという日
    トゥルーマン・ショー的な?

    海岸のさわぎ
    また、このネタかい!?でも、嫌いじゃない。
    幽霊好きねー。

    頭のいい子
    読んでて君が悪くなる。絶対将来的サイコパス。

    悲哀
    なんだこの話?

    キツネ小僧
    なるほどねー。そんな手を使うのね。

    タロベエの紹介
    だんだん煩わしくなる様。わかる。

  • 星新一のショートショート集。
    1ストーリー10ページ程度で気楽に読める。
    オチが予想できるようなものから、「逃亡の部屋」のようにどんでん返しのオチがあるものまで20篇のストーリーが収録されている。

    個人的には「悲哀」というストーリーが詩のように難解で(かつ詩のように文章も短くわずか2ページ)、難解も読んだ(けど結局雲をつかむような理解の程度)。

  • 自動車を作った人、核兵器を作った人、彼らはそこまでの専門家だが、むやみと増えた場合のことまで想像することはでかなかった。

    知人たち、が1番

  • 星新一さん、評価するまでもありません。
    楽しいショートショートいつもありがとうございます。


  • はっ!として、ぞっ!とするショートストーリー。
    おもしろかった!

  • 「知人たち」がマイベスト
    知人認定の非対称性を扱いつつ、お互いを認識するためにもはや生身である必要もなく複数アカウントを所持する現代ではより一層身近なトピックであると感じた。
    肖像権ゼロに等しい主人公が権利関係の塊であるCMでウケるのもパンチ効いてる。

  • 既読本

  • 20編の短編集。私自身としては、星新一の短編は空いた時間にサクッと読めてスッキリするのが気に入っている。『世にも奇妙な物語』のように不思議な世界観のものが多い。中でも『背中のやつ』が面白かった。薄気味悪い小さな老人を背負っている間は良い方向に導いてもらえるという話で、短編にしなくても話を広げられそうな気配がある。星新一の短編しか読んだことがないので長編を読んでみたいと思った。

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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