- Amazon.co.jp ・本 (568ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101100265
感想・レビュー・書評
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大谷吉継はとても義に生きた武将だったことが描かれています。自身の憧れだった徳川家康の勧誘を断ってまで石田三成との友情を選んでのは潔いと思いました。そして、関ヶ原合戦で散っていた大谷の死に様は見事でした。
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歴オタから腐女子まで、みんな大好き大人気武将・大谷刑部少輔吉継の一代記。
賤ヶ岳の戦いで後れをとって以来、ずっと智将の道を歩みつづけ、しかも不治の病におかされ一線を引いた刑部。それでも彼は武勇へ夢を抱いていた。そんな彼にまさかの武将への道。それは無二の親友・三成が、幼少のころ刑部の憧れだった家康と戦う、関ヶ原の戦いだった――とあらすじ的にはこんな感じ。
正則・清正たち武断派と三成はじめとする五奉行の文官派、その中間地点に位置して双方を諫める刑部の冷静さや、なにかにつけ武将への想いを抱く彼の愛しさ、千絵や高姫への愛、そして不治の病に魅入られてしまった悲しみなどなど、様々なエッセンスが入っていまして最後には燃える合戦シーン。うーん、戦国スキーにも戦国初心者さんにもお勧めなカンジです。話題のエロさは小説の七分の一くらいです。
それにしても刑部かっこいいよ刑部。もう諦めかけてたのに戦いが転がってくるなんてなんてドラマティカル。もう目も見えないし体もボロボロなのに三成の為・豊臣の為戦おうとするなんてなんてダンディズム。一番好きなシーンでうるっときたのは夕暮れの中、家康と戦うのだ……って闘志がふつふつと燃え上がってくるあたりです。フヒーかっけえ! 関ヶ原で采配を振る彼も超カッコ良かったです。キャー大谷サーン! -
刑部と治部、刑部と武将派の関係が詳しく分かりやすかったです。