宇宙的ナンセンスの時代 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.60
  • (1)
  • (1)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 14
感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101103112

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者もあとがきで書いているが、そもそもこの人を知るきっかけとなった「僕は始祖鳥になりたい」の取材ノートのような内容だった。宇宙から地球を眺めた宇宙飛行士、ネイティブインディアン、原爆を称える街、山奥のコミュニティで暮らす人々…。はっきりとはわからないが、ニューサイエンスやニューエイジ思想とはこういうようなものなのかと、読んでいる最中に何度も思った。ジェームズ・タレルの火山を使ったプロジェクトの話があったが、以前どこかでこのプロジェクトの資料を見たことがあったなあ。

  • アメリカについて描くことで、科学と資本主義を追い求めてきた人類の窮状と、それを切り開く潜在能力を持つ、アメリカ先住民等の円環となった世界への希望を、書く。
    十数字年前に書かれたが、古さを感じない。それどころか、己の利益若しくは唯一神のために繰り広げられる抽象的な戦争、発達しすぎたあまりに無気力になった先進国、今と明日の快楽を貪るしか道のない精神の横たわる今現在にこそ、一読されるべき書だと思う。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1944年ハルピン生まれ。鹿児島県立甲南高校校卒業後、アメリカへ渡る。ニューヨークで通算13年暮らし、世界60数カ国を歩いた。
早稲田大学客員教授、大阪芸術大学教授などを歴任。
著書『南風』(文藝賞)、『金色の象』(野間文芸新人賞)、『焼身』(読売文学賞 芸術選奨文部科学大臣賞)、『魔王の愛』(伊藤整文学賞)。ほかに『グリニッジの光りを離れて』、『ぼくは始祖鳥になりたい』『金色の虎』、『永遠の道は曲りくねる』など多数。

「2019年 『南風』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宮内勝典の作品

ツイートする
×