無人島に生きる十六人 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1710
感想 : 260
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101103211

作品紹介・あらすじ

大嵐で船が難破し、僕らは無人島に流れついた!明治31年、帆船・龍睡丸は太平洋上で座礁し、脱出した16人を乗せたボートは、珊瑚礁のちっちゃな島に漂着した。飲み水や火の確保、見張り櫓や海亀牧場作り、海鳥やあざらしとの交流など、助け合い、日々工夫する日本男児たちは、再び祖国の土を踏むことができるのだろうか?名作『十五少年漂流記』に勝る、感動の冒険実話。

感想・レビュー・書評

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  • 遭難した16名の船乗りたちが無人島で生活する。実話である。

    彼らが知恵と工夫で生きた無人島生活は爽快だ。読者として、つい微笑みながら、そして応援しながら読んだ。
    規律の中に、個人を尊重し、互いを高め合う関係が出来上がっていたことには本当に感心する。

    楽しい読書となった。
    読了。



  • 太平洋の真ん中で船が難破し、無人島での生活を経て救助されるまでの物語である。

    無人島での知恵と工夫を凝らした生活の様子や、気象海象や海洋生物、船舶や航海の知識に触れることができ面白い。興味深いのは彼らの帝国臣民としての矜持の高さであり、鬱屈したところがなく、必ず助かるとの信念のもと行動しているところである。事後に書かれたものであるから、多分に美化されているのであろうが、現代の我々と異なる精神性を有していたのだと思う。

    読みやすく理解しやすい冒険譚で、青少年にも是非読んでもらいたい一冊だ。


  • 明治の船乗り達のバイタリティ半端ないって❗️

  • 再読。
    たまぁに読み返したくなる本。
    16人で規律正しく工夫を凝らして協力しあって、楽しく生きる。
    頼もしいリーダーがいるからこそ、みんなの気持ちが一つになれたのかなと、嘘みたいな実話です。

  • 中々どうして。意外に面白かった。
    昔の帆船でミッドウェー海域付近で難破した16人は、無人島にたどり着き、みんなが力を合わせ、奇跡的な地元国の帆船になんとか見つけてもらい、助かる。
    わたしが好きなカメを食料としていたのは、哀しいが生きるためなので仕方ない。
    よくぞ数年に亘る無人島生活を乗り越え、生きて帰られたものだ。まさかのノンフィクション小説で、中々リアリティがあり、良かったかなぁ。

  • 昔の時代の本を読むと、
    こんなに忠実で誠実な人がたくさんいたのかといつも思います。
    アザラシの話が一番好きです。

  • 1899年(明治32年)5月、漁業調査を行っていた帆船・龍睡丸は嵐に遭い、ハワイ諸島の北西に位置するパールアンドハーミーズ環礁で座礁してしまった。脱出した16人は何珊瑚礁の小さな島に何とか漂着。以来、日本の漁船に救助されるまでの約5ヶ月間、工夫に富んだサバイバル生活が営まれた。

    本作は、子供向け雑誌「少年クラブ」に昭和16年10月~17年10月にわたって連載された作品。戦時中ということもあってか、日本男児らが孤島でも希望及び規律を失わず、体験学習を兼ねたサバイバル生活を行ったことが強調され、道徳的・訓話的な物語に仕上がっている。16名は実際、優れた指導者(船長)の下で孤島生活を立派に乗りったのだろうし、珊瑚礁に囲まれた美しい自然環境や海ガメの肉を味わえる贅沢な食糧事情が心に良い影響を与えたのかもしれないが、不安や絶望、諍いなどは全く無かったのだろうか? 百年以上前の過酷な「漂流」エピソードを読んだ直後だけに、やはり物足りなさを感じた。

    そういえば、「漂流」で長平らが食べまくっていたアホウドリの肉について、「海鳥のなかでも、アホウドリは、いちばん大きな鳥である。肉は食用になるが、おいしいものではない。卵も食用になる。」、「海鳥の肉は、食べなかった。ぜいたくをいうようだが、正覚坊のおいしい肉をたべつけていては、海鳥の肉は、まずくてたべられないのだ。」とそれこそ贅沢を語っていたのが印象的だった。

  • 実話であるが故にハラハラドキドキの冒険活劇的な出来事はないが、明治時代の日本人の勤勉さがうかがえる無人島生活記録だ。これが現代人の16人であればストレス全開の生活を余儀なく、死人が出てきてもおかしくないのではないか?と思わずにいられない。
    全体的にのんびりとしたテンポで「愉快な~」な単語が連発するように16人の愉快な水夫たち、とどこかの政治団体みたいなタイトルになりえる内容だった。

  • 実話はすげーや

  • 【新潮文庫夏の100冊】
    その名の通り無人島に生きる十六人の話。

    明治期の日本の海の男たちの誇り高く、知恵深く、力強いこと。
    本来は過酷であったかもしれない状況を一緒に無人島生活を楽しませてもらえるような作品。
    解説の椎名誠氏の『痛快』という言葉がよく当てはまるのだろうと思う。

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