無人島に生きる十六人 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1920
感想 : 286
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101103211

作品紹介・あらすじ

大嵐で船が難破し、僕らは無人島に流れついた!明治31年、帆船・龍睡丸は太平洋上で座礁し、脱出した16人を乗せたボートは、珊瑚礁のちっちゃな島に漂着した。飲み水や火の確保、見張り櫓や海亀牧場作り、海鳥やあざらしとの交流など、助け合い、日々工夫する日本男児たちは、再び祖国の土を踏むことができるのだろうか?名作『十五少年漂流記』に勝る、感動の冒険実話。

感想・レビュー・書評

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  • 太平洋で難破した龍睡丸、乗組員の奮闘を物語として綴るノンフィクションの一冊です。
    珊瑚礁の絶望的な孤島に漂着した日本男児16名は、故国への生還を前提とした無駄のない誇りある毎日を過ごします。
    その中で培われた規律や研究の大切さ、友の存在と生きることの素晴らしさを感じました。
    ウミガメやアザラシの家畜化にも感激しましたが、研究で印象深かったものは食塩の生成です。
    以下、引用します。
    「海綿の大きなのを集めて、海水をかけ、天日にかわかしては、また海水をかける。これを、いくどもくりかえして、しまいに海綿が、塩分のたいへんにこい汁をふくむようになったとき、その海綿からしぼり出した汁を煮つめたら、いいと思う」
    いやぁ…脱帽しました。

    • pさん
      え!実話??
      読んでみたくなりました。
      え!実話??
      読んでみたくなりました。
      2022/08/03
    • 探耽(たんたん)さん
      pさん
      明治時代の実話ですよ!
      お楽しみください(◠‿・)—☆
      pさん
      明治時代の実話ですよ!
      お楽しみください(◠‿・)—☆
      2022/08/03
    • pさん
      はい、明治時代の⁉︎
      絶対読みます✨
      はい、明治時代の⁉︎
      絶対読みます✨
      2022/08/03
  • 遭難した16名の船乗りたちが無人島で生活する。実話である。

    彼らが知恵と工夫で生きた無人島生活は爽快だ。読者として、つい微笑みながら、そして応援しながら読んだ。
    規律の中に、個人を尊重し、互いを高め合う関係が出来上がっていたことには本当に感心する。

    楽しい読書となった。
    読了。

  • 無人島に表流し、そこで生活した16人の男たちの物語。

    のみみずの確保や海亀牧場、海鳥やアザラシとの交流など、悲惨な毎日の中に、ユーモラスな一面も。

    これらは実話なんですね。
    全員、無事に祖国の土を踏むことができて良かったです。

  • 明治の船乗り達のバイタリティ半端ないって❗️

  • 文体が、昔っぽい子供向けで、小学校の図書館で名作全集を読んだ頃を思い出しました。
    無人島の南の島で、綺麗な海や、アザラシと触れ合って、みんなで力を合わせてサバイバル!
    ひどい病気や怪我もなく、健全にハッピーエンドで安心して読めました。
    アザラシと仲良くなるところが、一番印象的。
    動物好きって、そうなるよね!
    こころが通じ合うって、なんで幸せなの〜!

  • 明治時代の実話が、昭和の時代に執筆され、平成の時代に復刻出版。
    実話、ということに驚きだが、無人島に流れ着いた16人全員が生きて日本に帰ってきたのにも驚いた。
    約4ヵ月の無人島生活は工夫に満ちていて、皆立派に生きていた。生きるための水や火の工夫、宝島の発見と宝島からの様々な輸出品、アザラシとの交流など、全く飽きることなく読み進めることができました。

  • 再読。
    たまぁに読み返したくなる本。
    16人で規律正しく工夫を凝らして協力しあって、楽しく生きる。
    頼もしいリーダーがいるからこそ、みんなの気持ちが一つになれたのかなと、嘘みたいな実話です。

  • 中々どうして。意外に面白かった。
    昔の帆船でミッドウェー海域付近で難破した16人は、無人島にたどり着き、みんなが力を合わせ、奇跡的な地元国の帆船になんとか見つけてもらい、助かる。
    わたしが好きなカメを食料としていたのは、哀しいが生きるためなので仕方ない。
    よくぞ数年に亘る無人島生活を乗り越え、生きて帰られたものだ。まさかのノンフィクション小説で、中々リアリティがあり、良かったかなぁ。

  • 昔の時代の本を読むと、
    こんなに忠実で誠実な人がたくさんいたのかといつも思います。
    アザラシの話が一番好きです。

  • 1899年(明治32年)5月、漁業調査を行っていた帆船・龍睡丸は嵐に遭い、ハワイ諸島の北西に位置するパールアンドハーミーズ環礁で座礁してしまった。脱出した16人は何珊瑚礁の小さな島に何とか漂着。以来、日本の漁船に救助されるまでの約5ヶ月間、工夫に富んだサバイバル生活が営まれた。

    本作は、子供向け雑誌「少年クラブ」に昭和16年10月~17年10月にわたって連載された作品。戦時中ということもあってか、日本男児らが孤島でも希望及び規律を失わず、体験学習を兼ねたサバイバル生活を行ったことが強調され、道徳的・訓話的な物語に仕上がっている。16名は実際、優れた指導者(船長)の下で孤島生活を立派に乗りったのだろうし、珊瑚礁に囲まれた美しい自然環境や海ガメの肉を味わえる贅沢な食糧事情が心に良い影響を与えたのかもしれないが、不安や絶望、諍いなどは全く無かったのだろうか? 百年以上前の過酷な「漂流」エピソードを読んだ直後だけに、やはり物足りなさを感じた。

    そういえば、「漂流」で長平らが食べまくっていたアホウドリの肉について、「海鳥のなかでも、アホウドリは、いちばん大きな鳥である。肉は食用になるが、おいしいものではない。卵も食用になる。」、「海鳥の肉は、食べなかった。ぜいたくをいうようだが、正覚坊のおいしい肉をたべつけていては、海鳥の肉は、まずくてたべられないのだ。」とそれこそ贅沢を語っていたのが印象的だった。

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