華麗なる一族(下) (新潮文庫)

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レビュー : 182
  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101104140

感想・レビュー・書評

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  • 鉄平さん、あっぱれでした

  • 「あー、超金持ちに生まれてたらなぁ」とボヤく全ての人々に、この本を読ませたい。人間の野心や欲望は、それを一度満たしたところで、決して満ち足りる事は無く、黒々とした渦を巻きながら再現無く大きくなってゆく。行き過ぎた野心が万俵家を蝕み、やがて崩壊していくストーリーを追いながら、自分の持たざる幸せを実感した気がする。山崎豊子の構成と物語の緻密さは、兎に角見事。不毛地帯から続けて読んだせいか、もうお腹一杯です・・・。

  • 人生は困難ばかりで、それを打ち破ることが当たり前という風潮があるが、実際には打ち破れないことの方が多い。それも人生で、それでも真剣にぶつかったのであれば残るものもある。山崎豊子作品は必ずしもhappy endでなく、厳しい現実から目を逸らさないところが逆に心地よいい。
    それにしても、自分が生まれる前からこんな作品が存在したとは。良書は時代を生き抜くのだなあ。

  • 何とも読後感の良くない本だ。人間関係も人間そのものもぎすぎすしているのだ。サラリーマンも本能的な不安を持っているのだが、それをすべて突かれて、やるせない気持ちになってくる。山崎豊子もそこを伝えたかったのであろうが、偽善は取り繕えるものではない。銀行合併も大同と阪神になったが、本当に効果あったのであろうか?企業は育成するのだろうか?すべて空中分解して終わっている。現実もこれに近いことがあるのだろうがそれを小説で学べた点は良かった。悪が栄え善が滅ぶ、正直者は損をする。そういう庶民にとって反面教師にとればよいのではないか?

  • こんなにも全ての人が不幸な本てあったかなぁ。はぁ、おもしろかった。
    悪者のうえには悪者がいるもんだな。
    後味は悪いけどよくできたストーリー。妻妾同衾が表沙汰になってほしかった。

  • 中巻は相子にムカついたけど、下巻は本当に大介に腹が立った。あんなに熱い思いを持って何が何でも高炉の完成をやり遂げようとした実の息子に対して、超冷たく扱って利用するだけして、自殺にまで追い込むなんて非道すぎるなほんと。大介も小が大を喰う銀行の合併という大事業をやり遂げたかったんだけど、あまりにも心がなさすぎる。鉄平が死んだときに大蔵官僚の美馬も、人の死に対して「迷惑なことを。。。」とか言ってるのとか、どいつもこいつも打算的過ぎて心がなさすぎて、腹が立つわ~。美馬とか大介みたいな人間ってたくさんいると思うけど、そこまでして地位や名誉を得たいと思う人間の心理がまったくわからん。社会派の小説はかなりおもしろいんだけど、文学の方がディープということが改めてわかったし、文学が本当に好きな人はこういった社会派の本は好きじゃないんだろうなと思った。
    それにしても大介とか美馬のような悪的な考え方の持ち主をさらに上回った悪い考え方をしていた大蔵大臣は大悪党だなと思った(笑)
    まぁ文学と新書の合間にまた社会派の小説を読んでみようと思う。

  • ドラマはちらっとしか見てなかったのだけどキムタクはちょっとイメージちがうかなー。という感想。

    終始豊子の思う壺にハマり大介にイラついていた。

    金融機関に興味がなさすぎて専門的な話のシーンはちらちら流し読みしちゃった。

  • まさしく華麗なる一族。
    ただ、華麗さは見た目。
    見た目の華麗さを保ち続ける事、その中で人間らしく生きていく事、そんなのが面白かった。
    華麗じゃなくていい、そんな思いで読み終わる。

  • 作品としては「白い巨塔」などと同じく初期の長編。従って、主人公万俵大介が自己の野望のため策略をめぐらすなど、「白い巨塔」の設定と近しいところもある。
    個人的には、万俵鉄平が祖父の子かもしれないとの疑惑から大介は鉄平に冷酷な対応をするという設定になっているが、大介の銀行家としての冷酷さをより現すためには、自分の実子だろうが側近だろうが必要ならば切り捨てるという意味で、そういう設定にしなかった方がよいと思う。

  • 相変わらず悲惨なラストだが、山崎豊子にハズレなし

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著者プロフィール

山崎 豊子(やまざき とよこ)
1924年1月2日 - 2013年9月29日
大阪府生まれの小説家。本名、杉本豊子(すぎもと とよこ)。 旧制女専を卒業後、毎日新聞社入社、学芸部で井上靖の薫陶を受けた。入社後に小説も書き、『暖簾』を刊行し作家デビュー。映画・ドラマ化され、大人気に。そして『花のれん』で第39回直木賞受賞し、新聞社を退職し専業作家となる。代表作に『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』など。多くの作品が映画化・ドラマ化されており、2019年5月にも『白い巨塔』が岡田准一主演で連続TVドラマ化が決まった。

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