沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫)

著者 : 山崎豊子
  • 新潮社 (2001年11月28日発売)
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  • レビュー :263
  • Amazon.co.jp ・本 (483ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101104270

作品紹介

パキスタン駐在を終えた恩地を待ち受けていたのは、さらなる報復人事だった。イラン、そして路線の就航もないケニアへの赴任。会社は帰国をちらつかせ、降伏を迫る一方で、露骨な差別人事により組合の分断を図っていた。共に闘った同期の友の裏切り。そして、家族との別離-。焦燥感と孤独とが、恩地をしだいに追いつめていく。そんな折、国民航空の旅客機が連続事故を起こす…。

沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 最後のほうで部屋に飾ってる
    はく製をライフルで撃つ場面が印象的。

  • 内容が辛くて2カ月ほど置いていた。再び手にとって読み終えた。恩地の精神力は強靭だ。家族の負担も半端ないが。反撃始まるか。

  • 1人の人間に対して会社がここまで、嫌がらせするってどういう事なのよ!と怒りつつも、恩地の愚直さや頑固さが家族を巻き込んでしまったのは、不憫すぎて、イランの空港での別れのシーンでは思わず泣いてしまった。

    自分が恩地の立場でも精神を病んでおかしくなるだろうし、りつ子さんの立場でも耐えられなくて私ならとっくに離婚していると思う。りつ子さんは本当に、強い人だ。そして2人の子供も。

    これから3巻に突入するがまた、一筋縄ではいかないかと思うとやるせないけれどとにかく先が読みたくて仕方ない小説だ。

  • 本巻ではカラチ(パキスタン)に続く報復人事の地、テヘラン(イラン)そしてナイロビ(ケニア)における奮闘を描いている。
    私のお気に入りの登場人物はテヘランの「侍支店長」こと島津支店長。カラチでは人間関係に恵まれなかった恩地、テヘランでは良い上司につくことができたようだ。

    格好良いセリフは以下のとおり。

    「間に合うはずがない。中東は日本人にとって一番理解できない国柄なのに、本社の連中は東南アジア並みの基準でしか考えんのだから、あくせくしなくていい、責任は私が持つ」
    →テヘランへの就航日が迫り部下が焦る時にかけた温かい言葉。本社からは無理な期限設定を押しつけられるものの、現地の実情から困難であるというもの。上しか見ない「ヒラメ」管理職であれば部下を煽って無理をさせるものだが、この島津支店長は部下を大切にするタイプ。そう言えば、今、私が在籍する営業所の所長もこんなタイプである。私も恵まれているのだ。

    「恩地君、社宅の方を検討しておきたまえ。誰も好き好んでこんな中東に来ているのではないから、家ぐらいは日本で住めないような立派なのを探しなさい。初代の社宅がみすぼらしいと、次の代はやりにくくなるからね」
    「私は単身赴任の身だ。年に一、二度家内が訪ねてくる程度だから、一軒家よりフラットの方が気楽でいい。皆は私に遠慮無用だ。本社から文句が出たら、それも責任を持つ」
    →自身は欲を出さず、部下には遠慮をさせないこの気概、格好良すぎる。

    残念なことに、部下から敬愛されていた島津だが、本社人事部のおぼえが悪かったようで、子会社の空港管理サービス会社の役員に左遷されてしまう。この不条理さも、本書が惹きつけてやまない魅力なのだろう。

    主人公の恩地はようやく日本へ戻ることになり、アフリカを後にする。日本でも数々の艱難辛苦が待っていると思うが、私は一読者として温かく見守りつつ読み進めたい。

  • 【感想】
    時代の問題もあるだろうが・・・
    俺には単純に恩地が馬鹿マジメで不器用なだけなのではないか、と思った。
    そしてそれを会社のせいにして、自分は会社の上層部を憎んでいる・・・そんなイメージ。
    能力が高いのはとてもよく分かるが、融通がきかない人間はそりゃ干されるよと言いたくなる。
    そしてその自分の不幸さを家庭に持ち込んでしまっていたら、そりゃ元も子もないわ。

    何はともあれ、ようやく日本に帰る事が出来てよかった。
    しかし、既に3巻も途中まで読んでいる自分としては、日本で更なる不幸が待ち受けている恩地が可哀相でならない・・・

    というか、暗すぎるわこの本!!!!
    たまにはHAPPYな要素も盛り込んでくれよ・・・
    この本を読んだらJALの内定辞退者が続出しそうだな。笑


    【あらすじ】
    パキスタン駐在を終えた恩地を待ち受けていたのは、さらなる報復人事だった。
    イラン、そして路線の就航もないケニアへの赴任。
    会社は帰国をちらつかせ、降伏を迫る一方で、露骨な差別人事により組合の分断を図っていた。

    共に闘った同期の友の裏切り。
    そして、家族との別離――。
    焦燥感と孤独とが、恩地をしだいに追いつめていく。

    そんな折、国民航空の旅客機が連続事故を起こす……。


    【引用】p84
    昔から、ペルシア商人とスムーズにビジネスが出来れば、世界のどこででもやっていけると言われている。
    要は彼らは砂漠の民なんだ。
    一度の出会いで物事が決まり、二度と出会わないから、相手を倒すか、倒されるか、死力を尽くす。
    それがペルシア商人のルーツなんだ。


    p126
    本社人事部長の清水
    6年半前、自分が予算室長であった時、支店勤務から本社予算室へ抜擢した人物が恩地であった。
    清水は、組合の委員長になるのなら取らなかったのにと思いつつも、前委員長の八馬に一方的に推薦され押し付けられた事情を考慮し見守ってきた。

    組合活動をやらなければ、おそらく同期のトップをきって、今頃は予算室の課長になり、将来を嘱望される1人であったであろう。


    p213
    会社が、ナイロビへ放り出した恩地を、立往生させ、金で締め上げて、根を上げるのを待っている事が露骨に読み取れた。


    p248
    アフリカの女王
    「人間が人間を差別する不条理…私はそれ以来、アフリカの部族に対して決して差別意識を持たない事を、心に固く誓ったのです。」


    p362
    ・ハインリヒの法則
    一つの事故が発生した場合、その背景にはインシデント(事件)には至らなかった300のイレギュラティ(異常)があり、さらにその陰には、数千に達する不安全行動と不安全状態が存在する。

    我が社のように事故が続発する場合、日常的に不安全状態が多数存在するものでは?

  • なかなか読み進まず。会社でごはんを食べる時にせっせと。
    山崎豊子さんはとにかく細部まで書き込むから、本当にひとりの男の人生を見ているような気持ちになる。ただその分長い、進みが遅い。
    やっと読みたかった章に入りそうです。

  • 2017.01.18
    小説として見ると無駄な文章が多い。
    伝記なのか…
    とりあえず後半までは面白くなかった。

  • *図書館の所蔵状況はこちらから確認できます*
    http://opac.lib.kitami-it.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB50073006&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  •  レビューは次巻にて

  • 不当人事が認定されてアフリカを去るまで。
    ややかっこつけすぎな感じがする。
    本当のところはどうだったのか気になる。

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