沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 222
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101104294

感想・レビュー・書評

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  • 3巻までは主に不当人事・航空機事故についてだったが、この巻からはいよいよ最終巻に向け、主人公恩地が務める国民航空の腐敗について様々な人の視点から掘り下げていく。最後まで気を抜くことなく読み進めることができた。面白い。

    「人としてどうあるべきか、どうありたいか」を毎回目の前に突き付けられている錯覚を覚え、自分自身の生き方について考えさせられる。

    保身のため、私欲のため、自己中心的な人物がなんと多いことかと憤りを覚えつつ、そういった中でも義を重んじて行動を起こしていく人がいる、その勇気は計り知れないものだろうし、それに伴う痛み・苦労はものすごいものがあったのだろうなと思った。

    ややもすれば、今の時代でもきっとワタシが知らないだけで、充分あり得るよなぁ~と勝手に想像。

    いやぁ~、欲が絡むとヒトって怖いわ。

  • 会長室編も面白い。

    もう止まらないです。

    当時のことは知らないので、稲盛さんイメージになってしまいますが、どうなるのか後半が楽しみ。

  • やっぱり中枢で働くほうがドラマがあります。

  • 御巣鷹山の墜落事故を起こし、窮地に立たされた国民航空。時の利根川首相とその参謀龍崎は、関西紡績の国見を国民航空の会長に引っ張り出す。しかし国見の目指す真摯な経営方針は、国民航空を食い物にしている政界人や不正を働いて私腹を肥やす社内の人間らの反発を招くようになる。国見の設置した会長室に登用された恩地も再び“アカ”との謗りを浴びることに。
    国見の登場で腐敗が正されるかと思いきや、(一)~(三)でも明かされなかった様々な不正がボロボロと出てきて、これが大企業の現実かと目を疑うばかりだ。政界も大企業も汚い金にまみれている、これは国民航空に限ったことではないだろうと思わせる、恐ろしい警鐘的作品だ。

  • まとめてレビュー

  • NALがどこまでも腐っておるな。

    12.09.01

  • どろどろしてます。

  • 飛行機事故で遺族が主役だった全巻に対して、今度は国民航空の経営層が主役の今回。国見会長の王道的な経営哲学とようやく表舞台で活躍できる恩地に期待の反面、初めて描かれた上層陣の腐敗ぶりがひどすぎる。なんか皆不倫しているし。。。最終巻に向けてこれらの構造を改革できるのかどうなのか。

  • 実話に基づいた作品。全5巻に及ぶ大作。読破できるか、読み続けられるか、途中で読むのを断念しないか・・・と心配し、まずは1巻だけを購入した。しかし、そんな心配は全くの杞憂。すぐに、2巻・3巻、そして4巻・5巻と書店に買いに走り、一気に読み上げた。
    企業組織の恐ろしさと権限乱用の実態、御用組合の状態などが描かれており、今に至るJALの経営体質が、なるべくしてなった当然の帰結だと納得できる。出版・発行に至るまでには、JALからは勿論、政府筋から相当の圧力もかかったと想像に難くないが、それでも出版に踏み切った作者:山崎豊子氏、出版社の英断に敬意を表したい。

  • よく書いてくださいました。

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著者プロフィール

山崎 豊子(やまざき とよこ)
1924年1月2日 - 2013年9月29日
大阪府生まれの小説家。本名、杉本豊子(すぎもと とよこ)。 旧制女専を卒業後、毎日新聞社入社、学芸部で井上靖の薫陶を受けた。入社後に小説も書き、『暖簾』を刊行し作家デビュー。映画・ドラマ化され、大人気に。そして『花のれん』で第39回直木賞受賞し、新聞社を退職し専業作家となる。代表作に『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』など。多くの作品が映画化・ドラマ化されており、2019年5月にも『白い巨塔』が岡田准一主演で連続TVドラマ化が決まった。

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