女系家族〈上〉 (新潮文庫)

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レビュー : 84
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101104317

感想・レビュー・書評

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  • 下巻に記す。

  • 久しぶりに山崎豊子さん。
    社会派で重厚な作品の多い山崎さんだが、この作品はちょっと違う角度かもしれない。

    大阪の老舗矢島家は、代々跡継ぎに婿養子を迎える女系家族。
    その四代目である嘉蔵が亡くなり、莫大な遺産を巡る三人の美しい娘たちと大番頭、嘉蔵の妾、娘たちを取り巻く人々の愛憎劇。

    簡単に書くとこんな感じで、遺産を巡る諍いが繰り広げられる。
    美しい娘や大阪の富裕な家庭という一見「細雪」みたいな華やかで美しい物語の設定ではあるけれど、繰り広げられるのは遺産を巡る争いなので、華やかではあるが美しくはない。生々しくいやらしい。
    また、莫大な遺産を巡る争いではあるが、「犬神家の一族」のような血で血を洗うような惨劇も起きない。
    物語の展開としては金融業界と親子の隔絶を描いた「華麗なる一族」のような、しっかりした社会派なものだ。

    ところで、この作品は「にょけいかぞく」と読むし、わたしも女系と書いてにょけいと読んできたのだが、どうやら違うようだ。天皇陛下の退位(退位もおかしいとは思うが)に関してや後継問題などの報道の際、大抵のニュースで女系天皇(じょけいてんのう)と言っている。
    女系って、じょけいって読むんだ、知らなかった、とかなり衝撃を受けた。
    わたしが使うiPadでも、にょけいでは変換出来ない。
    知らなかった。
    いつからそうなったの。
    昔からなの。
    わたしと山崎豊子さんが間違っていたの。

    と、思ったわけだ。

    そんなこんなで下巻へ。

  • えげつなく面白かったです(笑)
    大阪を舞台にした小説を大阪にいるうちにもうちょっと読んでおこうと思って、手にとった本です。
    (電子書籍なんで手には取れないんですが)。

    1960年代と思しき大阪。老舗の木綿問屋が舞台。
    代々女子ばかり生まれ、能力のある男を婿にとって続いてい女系家族。
    つまりは女性が権力を持っているわけです。
    冒頭、当主の葬式から。奥さんはもう死んでます。
    という訳で相続争い勃発。
    ①わがままで婿取りを嫌がり嫁に行ったのに離婚して出戻ってきて長女として惣領のプライドを持つ長女。
    ②長女の割を食って婿取りし、家に残っている次女。
    ③若くてまだまだぶらぶらしている三女。
    ④その三女を取り込む、分家の叔母。
    ⑤三代に仕えすべての商売を知悉している老いた大番頭。
    ⑥長女のバックに着く、野心家の若い踊りの師匠。
    ⑦死んだ当主が囲っていた妾。
    などなどが怒涛に入り乱れる。えげつない心理描写。欲望のエレクトリックパレード(笑)。よく取材されたディティール。
    面白くないわけがない。さすが山崎豊子。

    しかしまあ・・・えげつないったら(笑)。ザ・ドロドロ。でも語り口は絶妙のサスペンス。
    そして小説ならではの心理描写の醍醐味。
    うまい。

    で、あと、当然地名などが大阪なんでちょっと面白い。
    あと、関西弁ってこうなると、効果抜群。

    一つ悔やまれるのは和服の知識があったら、倍くらい面白いだろうな、ということ。
    女性陣の服に意味や心意気が溢れている。んだろうな、きっと。

    多分、電子書籍でどこでも読めるので、下巻も怒涛に読んでしまいそうな予感。

    実は何年か前に米倉涼子さんでテレビドラマになったらしいんですが、不勉強で全く知りません。
    ただまあ、こりゃあ、原作の方が面白いに決まってるなあ、と勝手に感じながら読んでいます(笑)。

  • なかなかなホラーです。
    予習で米倉涼子主演のドラマのさわりだけみて、怖いなあと思ったけど、原作はもっと凄味が。
    (上巻)ラストの3姉妹&叔母さんが神ノ木に押し掛ける場面なんて、もう尋常じゃないですよ。忠実に映像化したら、地上波じゃ流せない。

  • 2019年5月12日読了。

    詳細は下巻読了後。

    昭和30年代、大阪の老舗繊維問屋が舞台。三代以上続く女系家族で創業家は婿養子をもらう。

    三代目?が亡くなり、娘3人と亡くなってから存在が明らかになった妾、大番頭も絡んだ遺産相続が焦点。

    出戻りの長女がひどいわ〜

  • 女の憎しみと執念は凄まじい……
    莫大な遺産を巡る魑魅魍魎たちの醜い駆け引き。
    これこそ、山崎豊子の真骨頂。
    一体、誰が得をし誰が損をするのか目が離せない。

  • 舞台は大阪・船場の代々続く米問屋。「御寮はん」だの、「大番頭はん」だの、いつの時代やと思ってたら、なんと昭和34年。戦後!?「わろてんか」に似てるから明治かと思った。主人公は三姉妹。次女が婿を取って家を継ぎ、三女は未婚、長女は・・・出戻り居候・・・うちと似ているところもあるけどこうはならないようにしよう。こわこわ。

  • 大阪老舗矢島屋連續三代都是女系迎娶養子,先代過世之後,三位女兒開始爭財產,分家的叔母芳子也加入戰局,而負責處理遺產的管理人大番頭宇市似乎也想暗地使出五鬼搬運A一筆,檯面下陷入一片烏煙瘴氣。此時發現父親的小妾文乃懷孕,讓遺產繼承變得更複雜。久久沒讀山崎的大阪商家故事,方言還是當地人寫最自然流暢,會話寫得非常出色,人心險惡的交戰讀起來也有一種刺激驚悚的感覺,果然山崎的作品總是有相當的水準。

  • レビューは下巻にて

  • 女三姉妹と妾で繰り広げられるドロドロの遺産相続。そして、鍵を握るしたたかな番頭。

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著者プロフィール

山崎 豊子(やまざき とよこ)
1924年1月2日 - 2013年9月29日
大阪府生まれの小説家。本名、杉本豊子(すぎもと とよこ)。 旧制女専を卒業後、毎日新聞社入社、学芸部で井上靖の薫陶を受けた。入社後に小説も書き、『暖簾』を刊行し作家デビュー。映画・ドラマ化され、大人気に。そして『花のれん』で第39回直木賞受賞し、新聞社を退職し専業作家となる。代表作に『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』など。多くの作品が映画化・ドラマ化されており、2019年5月にも『白い巨塔』が岡田准一主演で連続TVドラマ化が決まった。

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