白い巨塔〈第1巻〉 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 3440
感想 : 266
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101104331

作品紹介・あらすじ

発行部数累計600万部の大ベストセラー!

癌の検査・手術、泥沼の教授選、誤診裁判などを綿密にとらえ、
尊厳であるべき医学界に渦巻く人間の欲望と打算を迫真の筆に描く。

国立大学の医学部第一外科助教授・財前五郎。食道噴門癌の手術を得意とし、
マスコミでも脚光を浴びている彼は、当然、次期教授に納まるものと自他ともに認めていた。
しかし、現教授の東は、財前の傲慢な性格を嫌い、他大学からの移入を画策。
産婦人科医院を営み医師会の役員でもある岳父の財力とOB会の後押しを受けた財前は、
あらゆる術策をもって熾烈な教授選に勝ち抜こうとする。
初出「サンデー毎日」1963-1965年、1967-1968年。
半世紀経ってもまったく色褪せない、不朽の名作。全5巻。

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    山崎豊子の代表作の1つといっても過言でない本作品。
    なのに、ドラマも小説も含め、僕は「白い巨塔」を見るのは初めてです。

    ドロドロとした人間関係。
    出世は確かに大切ですが、本業も疎かになってしまうほどに白熱するものなんですね・・・
    「たかが」と言ってしまうと語弊がありますが、そんなに教授というポストに拘らなくちゃいけないの?と読んでいて思ってしまいます。
    現代の病院人事でも、これくらい壮絶な争いが繰り広げられているのでしょうか?

    まだ5分の1が終わった程度なので、正直なところまだどう面白くなるのかはよく分かっておりませんが、今後どのように進んでいくのかとても楽しみです。

    ちなみに本文庫が出版されたのは2001年なので、「結構最近の作品なのかな~」と思っていましたが、作品が世に出たのは1963年(昭和30年代)だったんですね(笑)
    時代背景や通貨の価値など、現代と比べてかなり乖離がありますが、それも含めて楽しく読めそうです。


    【あらすじ】
    国立大学の医学部第一外科助教授・財前五郎。
    食道噴門癌の手術を得意とし、マスコミでも脚光を浴びている彼は、当然、次期教授に納まるものと自他ともに認めていた。
    しかし、現教授の東は、財前の傲慢な性格を嫌い、他大学からの移入を画策。
    産婦人科医院を営み医師会の役員でもある岳父の財力とOB会の後押しを受けた財前は、あらゆる術策をもって熾烈な教授選に勝ち抜こうとする。

  • 地位や名誉は、努力をしても手に入れられないものの1つだと思うけど、それを必死に手に入れようとする姿がなんとも虚しい気がしてしまった。


    一巻はひたすら教授選の駆け引きの話。
    これから、この私利私欲にまみれた人たちがどう変わっていくのか楽しみ。

  • 2019年4月21日、読み始め。

    作品が書かれた時期を確認しておく。
    「白い巨塔」は、1963年より連載されたとのこと。
    著者は1924年生まれなので、40歳になる前に書かれたという感じか。

    2019年4月30日、読了。

  • これは面白い。国立大学医学部教授の椅子を狙って、一癖も二癖もある面々がドロドロの駆け引きを繰り広げる。羨望の的である「お医者様」も、腹の中では野心と欲望が渦巻いており、一挙手一投足にひりつくような微妙な駆け引きの閃光が走る。

    国立浪速大学の医学部第一外科助教授・財前五郎。食道噴門癌の手術を得意とし、マスコミでも脚光を浴びている彼は、当然、次期教授に納まるものと自他ともに認めていた。
    しかし、現教授の東(あずま)貞蔵は、財前の傲慢な性格を嫌い、他大学からの移入を画策。
    産婦人科医院を営み医師会の役員でもある岳父・財前又一の財力とOB会の後押しを受けた五郎は、あらゆる術策をもって熾烈な教授選に勝ち抜こうとする。

    登場人物たちがとても人間くさい。燃えるような野心を滾らせる財前五郎。彼の傲岸を嫌い、金沢大学の菊川昇を推薦しようとする、一見紳士な東貞蔵。財前を推すことによって将来の実験を握ろうとする医学部長の鵜飼(うがい)良一。教授戦からは距離を置き、直向きに医療に邁進する里見脩二。
    野心、名誉欲、矜恃、嫉妬、見栄…醜い感情どうしがぶつかり合う人間ドラマがつまらないはずがない。

  • 山崎豊子(やまさき とよこ)氏著書『白い巨塔(一)』です。

    主人公の財前五郎(ざいぜんごろう)は、食道手術を得意とする国立大学の第一外科助教授で、第一外科の東(あずま)教授の定年に伴い、次期教授の椅子を狙っています。
    婿養子として財前家に迎えられ、義父が大学教授になれなかった経緯や自身が苦学生を経験したことから、なんとしても教授選にて勝ち、地位と名誉を手に入れる必要があります。

    一方で、東教授は、財前の野心家で我が強い性格や医者としてのセンス、知名度に嫉妬心をいだき、定年が近づくに連れて、本当に次期教授が主人公でよいのか、疑問を持つようになります。

    一巻では、財前助教授が教授選に向けて、局員や近親者に働きかけ味方につけていく姿と、東教授の葛藤から決断する瞬間までが描かれています。

    なにかを達成しようとするときやチャレンジするときには、障害や壁がつきものですね。本心では、来てほしくないのですが(笑)
    財前助教授の場合は人間関係が壁になったように、解決すべき課題は人によって違いますが、必ず自身を成長させるものだと思っています。
    本書を通して、私自身も乗り越えていく度に成長し、変わってきたことを思い出しましたし、今も目標に向けて日々楽しんでチャレンジしています。

    二巻はどのような展開になっていくのでしょうか(^^)
    楽しみです♪

  • 唐沢×江口のドラマ再放送に触発されて、初・山崎豊子。
    話の流れも結末も知っているのに、こんなに続きが気になって、ワクワクするなんて。すごいなっ(興奮)
    登場人物は皆少しずつドラマとはイメージが違うけれど、これはこれで、時代背景を感じられてイイ。
    医者という職業、大学病院という場所、特別で高尚だと想像してしまう世界だからこそ、生々しく人間臭い欲望が静かに渦巻いている様が、非常に興味深い。
    何が正義なのか、正義なんていうものが存在しうるのか…さぁ、二巻読もう。

  • ドラマ(唐沢さんのときの)を見てました。面白いと思ったのに、原作の巻数に圧倒されて手を出せずにいましたがついに読み始めてしまいました。まだ一巻しか読んでないですが、すでに面白い。続きが楽しみです。個人的には時代を感じさせる医療用語が興味深い。基本的にドイツ語なのですね。また、老人病という表現があったり、病院でスパスパ煙草を吸っていたり、現代とのギャップが面白いです。それでも、今読んでも生々しさを感じられるのだから山崎豊子さんの表現力には感服させられます。

  • あんまり読んだことのない方向の本ではあったけど、やはりベストセラーはおもしろい。
    舞台が身近なのもどんどん読める一因ではあった。
    医学部内、病院内のことは知らないし、現代とも違えば、そもそもフィクションでもあるのだけれど、こういう政治駆け引き的な物語は、自分は巻き込まれたくはないけど、読む分にはとても好きかもしれない。
    ある意味国盗り物語に通じるところもあって鼻息荒くどんどん読めた。
    ところ時間構わず出てくる喫煙の描写と戦争の影に時代を感じた。当時から喫煙-肺がんの因果関係は言われていたのか。

  • 再々々読。作品の発表が昭和40年というのに、時代を感じさせないことに驚きです。人間の本質とは変わらないものなんだと実感。東教授の嫉妬に端を発した、教授選。周囲の人々の、いかに自分の立場を有利にするか奔走する姿。大学病院とはかくあるものか?一側面ではあるにしても、医学界の閉鎖性、権力争いの構造の問題点が、海堂氏の描くシリーズとも接点があるようです。

  • ハイボールがよく出てくる。

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著者プロフィール

山崎 豊子(やまざき とよこ)
1924年1月2日 - 2013年9月29日
大阪府生まれの小説家。本名、杉本豊子(すぎもと とよこ)。 旧制女専を卒業後、毎日新聞社入社、学芸部で井上靖の薫陶を受けた。入社後に小説も書き、『暖簾』を刊行し作家デビュー。映画・ドラマ化され、大人気に。そして『花のれん』で第39回直木賞受賞し、新聞社を退職し専業作家となる。代表作に『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』など。多くの作品が映画化・ドラマ化されており、2019年5月にも『白い巨塔』が岡田准一主演で連続TVドラマ化が決まった。

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