家族の昭和 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2010年10月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784101107165

みんなの感想まとめ

昭和をテーマにしたこの作品は、小説やドラマを通じてその時代を振り返る内容です。第一章と第二章では、向田邦子や幸田文の作品を通じて、懐かしさや楽しさが感じられ、著者の昭和への愛情が伝わってきます。一方、...

感想・レビュー・書評

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  • 第一章は向田邦子、第二章は幸田文(と父露伴)。
    ここまではタイトル通り、通り過ぎて安定でもあり意外性の欠片もない。

    ただ第三章が金妻と男女七人か…
    世代的にしっかり観た事はないし、特別観たいとも思わなかった作品だが、確かに個と個の繋がりでも家族だし、子供がいなくても、いたとしても存在が希薄でもホームドラマだし(金妻)、親の存在が希薄でも人間ドラマ(男女七人)だと思えば、これも家族の昭和の一形態かな、と考えさせられた。

    安立・大ギンガ書房にて購入。

  • 文学

  • かつて我が家にも茶の間で"向田邦子"を観ていた時代がありました

  • とても昭和が好きな著者によって、小説やドラマを通して昭和を振り返る本(著者からすれば振り返りにはならない。「二〇〇八年は平成二十年ではない。昭和八十三年だ。」なんて言ってしまうのだから)。第一章と第二章は楽しく読めた。第三章はドラマに取材していて、しかも役名と役者名との両方を使用しているため、観ていない人間には読みづらい。全体像はぼんやりと抽象的なのに対して、その用途から偏って具体的になる点も読みづらい要因かもしれない。いや、単に興味がないためだけかもしれないけれど。解説がよい。

  • おもしろかった。解説の澤地久枝氏は、「鎌田敏夫」の章を「なじめなかった」と書いてあるけれど、個人的にはそこがおもしろかったし、作者もそこに力点を置いているように思いました。ドラマの中に「回想」が入り込んでくると、ドラマが急につまらなくなり、貧乏くさくなる、という指摘に納得。回想する過去の貧乏くささそのものが昭和という時代そのものだ、というくだりにう~んとうなりました。昭和の家族を描いた作品を読み解くことによって、作者が昭和という時代を再発見していくノンフィクション、というか物語、のように読みました。

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著者プロフィール

1949年、新潟県生まれ。上智大学外国語学部中退。
1985年『海峡を越えたホームラン』で講談社ノンフィクション賞、1998年『「坊ちゃん」の時代』(共著)で手塚治虫文化賞、2001年『二葉亭四迷の明治四十一年』など明治以来の日本人の思想と行動原理を掘り下げた業績により司馬遼太郎賞、2003年『昭和が明るかった頃』で講談社エッセイ賞受賞。『ソウルの練習問題』『「ただの人」の人生』『中年シングル生活』『白樺たちの大正』『おじさんはなぜ時代小説が好きか』『汽車旅放浪記』『家族の昭和』『「解説」する文学』など著書多数。

「2015年 『子規、最後の八年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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