佐渡流人行 傑作短編集 四 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1965年9月8日発売)
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感想 : 8
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  • 本 ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101109053

感想・レビュー・書評

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  • 松本清張氏の傑作短編集の第四弾。第三弾と同じく時代モノで、11の話を収録。丹羽長彦、佐々成政、足利義昭など著名な武将の話もある。タイトルになった『佐渡流人行』が面白かった。

  • 松本清張の時代小説短編集です。足利義昭や丹羽長秀 毛利元就などが活躍する「腹中の敵」「陰謀将軍」「戦国謀略」。地獄を味わう男たちの「佐渡流人行」は意外な結末に驚いた。ほか「流人騒ぎ」など名も知らぬ男を主人公にした時代小説が面白い。意外にスラスラ読めました。清張は時代物も面白い。

  • 11篇の時代物短編集。

  • 時代物の短編集であるが、描いているのはむしろ現代(当時の)の人間の抱える矛盾であったり、弱さであったりで、どの作品も非常に教務深い内容であった。
    但し、推理小説という形式を意識しているためか、落ちに繋がる伏線が貼られているのだが、さすがに時代がかっていて、今の推理ファンだとかなりの確率で落ちがわかってしまうレベルであるのが残念だ。

  • 史実に基づく歴史小説と、時代を過去に借り現在を著すそれと混じった短編集。後者のその中で、「左の腕」、「怖妻の棺」は山本周五郎の作風のようでもあり、おもしろかった。11.9.19

  • 言わずと知れた大作家。タイトルだけで買いました。

    カテゴリー的には時代小説になるんでしょうけど、個人的にはタイトルにもなっている「佐渡流人行」や「甲府在番」「流人騒ぎ」「怖妻の棺」なんかはミステリーですね。

    「佐渡流人行」もそうですが、さすがストーリーテラー。その他の短編も力作揃いでなかなか楽しめました。

  • 唸れ松本節!「ひとりの武将」佐々成政、「腹中の敵」丹羽長秀、「戦国謀将」毛利元就が素敵。

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著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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