- Amazon.co.jp ・本 (704ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101109138
感想・レビュー・書評
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昭和30年代に実際に起きた、外国人神父による
スチュワーデス殺人事件に題をとった話です。
事件の概要を聞くと、「ひどい!!」と思うのですが、
小説を読んでみると犯人にちょっと同情してしまい
ます……。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ぐいぐいと読ませてしまう筆致は流石と思うのだけれど、多分に強引というか、まあ実際のところもこのとおりなのかもしれないけれど、日本の国際的立場の弱さや宗教集団の閉鎖権威主義に対する作者の憤りで展開していってる気もして、その辺りがちょっとな、と思ってしまった。
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なんでも実際の事件をもとに描かれた物語なんだそうな。戦後日本で急成長した某キリスト教団体の黒い金脈とスチュワーデス殺人事件のなぞを解くみたいな。松本清張のサスペンスは事件の解決そのものよりその裏にある人間のドロッドロした有様が描かれてて好きです☆
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現実に起った外人神父による日本人スチュワーデス殺人事件の顛末に強い疑問と怒りをいだいた著者が綿密な調査を重ね、推理と解決を提示した問題作。
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謎解きよりも人物や出来事自体の描写がメイン。
戦後の空気と、登場人物がどんどん深みにはまっていく様が、淡々と描かれています。
重すぎて読むのが辛かったです。読み終わっても全然釈然としないし。
まあ、松本清張の作品はどれもそうだと言えばそれまでですが。 -
宗教と犯罪。