砂の器(上) (新潮文庫)

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レビュー : 265
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101109244

作品紹介・あらすじ

東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。被害者の東北訛りと"カメダ"という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、老練刑事の今西は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。今西の寝食を忘れた捜査によって断片的だが貴重な事実が判明し始める。だが彼の努力を嘲笑するかのように第二、第三の殺人事件が発生する…。

感想・レビュー・書評

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  • 猛暑で線路にゆらゆらと陽炎が立ちのぼるのを見たら、「紙吹雪」を捜す今西刑事のことを思い出して突発的に再読した。
    炎天下の線路沿いをたった一人、証拠を求めて歩いた距離は1日で約36キロ! この執念がずっと脳裏に焼き付いている。『日本方言地図』が出てくる場面も好き。
    以前読んだ時のあやふやな記憶が、著者の意図とは違ったミスリードを誘っておもしろい。
    上巻では、蒲田の事件とあの人は全然つながりが見えないんだなぁ。

  • 松本清張の代表作。昔読んだことがあり、懐かしくなって再び手にとってみた。清張先生の作品は面白い。この時代にベレー帽を被った革新主義の若者たち、さぞやハイカラだったことだろう。またこの事件を追い続ける刑事さんが渋くて良い。この雰囲気がとても好きだ。

  • 蒲田で起きた元巡査の殺害事件。一緒にいたと思われる人物の東北訛りとカメダという言葉だけを手がかりに進められる捜査。移動や通信の手段が遅く、DNA鑑定もなかった時代の話ですが、今読んでも面白いです。
    地道にコツコツと足で捜査する今西刑事、好きですね、こういう人物。
    テンポよく展開していくのではなく、じっくり読むのにふさわしい文章もいいですね。下巻も楽しみです。

  • 殺された被害者の身元が分からず、、
    北へ西へと翻弄される。。
    やっと身元が判明したが、手掛かりとされる人物たちが次々と不自然な自然死・自殺していく

    下巻への振りだと分かっているがテンポ良く流れに引き込まれてしまう。

  • 冒頭のうらぶれた酒場のシーンが良くて、掴みとしては最高でした。流しのギター弾き、いいですね。

  • 野村監督の映画(1977年頃の作品)を、Amazond Videoで鑑賞、原作に興味を持ちました。松本作品は、短編を中心に読んでいたので(`張り込み`、旅路`等)、気楽に本を取り寄せましたが、本作、かなりの長編作であることに吃驚。 映画には出てこない、エピソード多数。 読み進めるうちに、作家、松本清張の幅の広さ(現代音楽についての評論の記述等)、その知的好奇心(方言の分布に着目した推理のプロット等)等、作家の`凄み`、を改めて実感。 映画は、丹波哲郎の臭い演技(老練の刑事役)が良いですね、現在の千葉県知事、森田健作(若手の刑事さん役)の`大根役者なセリフ回し`も、味があります。小説も映画も、共に、オススメ、楽しめますです。

  • あまり時代の古さを感じさせない作品。早い段階から読者には犯人を示し、捜査側、犯人側から物語を展開していく。

    下巻でどのように伏線を回収していくのか期待。

  • 刑事が、数少ない手掛かりを頼りに、粘り強く捜査を続け事件の真相を突き止めるお話し。長編だけど、最後まで引き込まれた。

  • 未明の蒲田操車場で見つかった惨殺死体。手掛かりは、被害者の東北訛りと〝カメダ〟という言葉だけだった。ベテラン刑事の執念の捜査は、社会の光と闇を巡りつつ、父がハンセン病であったがゆえに家も故郷も失い、別人になりすまさねばならなかった一人の新進音楽家へと向かっていく。緻密な構成と意表を突く展開に多彩な人間模様を盛り込みながら、心に空洞を抱える青年の悲運と凶行を通じ、戦後の日本という巨大な〝砂の器〟が逆照射されていく。

  • 以前、途中まで読んだのだが何故かその続きを読まずに今まできてしまった。このタイミングで再読したが、面白い!蒲田で起きた殺人事件が思わぬきっかけで色々な事を明るみに引きずり出していくのだが、まぁ、騙されましたわね(笑)その先どうなっていくのかは、下巻に続くけれど。松本清張の本は何冊か読んだ事があるけれど、サスペンス系のは本当に読み応えある。

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著者プロフィール

●1909年、福岡県に生まれる。印刷工、新聞社社員を経て42歳で作家の道へ。「或る『小倉日記』伝」で芥川賞受賞。『点と線』『眼の壁』『砂の器』『ガラスの城』『黒革の手帖』など推理小説の第一人者として多くの作品を発表する一方、『日本の黒い霧』『昭和史発掘』などノンフィクション分野でも活躍。日本ジャーナリスト会議賞、吉川英治文学賞、菊池寛賞、朝日賞など受賞多数。1992年死去

「2017年 『徳川家康 (新装版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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