Dの複合 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101109282

感想・レビュー・書評

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  • 時間軸と地理を巧く使った四次元の複雑なシナリオにただただ感心。

  • 2016.1.5
    やはり犯人はあいつかと。
    途中の引き込まれ具合はさすが松本清張。
    但し、最後は今ひとつインパクトに欠けるか。
    民俗学、抑留説は面白い。
    東経、北緯、あそこに符合するところがたまらんな。

  • 面白いといえば面白かったが,後半~終盤に急展開する謎解きには,ついて行けなかった.盛り上がりの時系列は ”ゼロの焦点”と同じよう.

    まあ一応,主要な登場人物を記載しておく:
    伊瀬(主人公.B級作家.とある小出版社から「秘境を訪ねる旅」みたいな連載エッセイを依頼された.その取材で訪れた場所場所で事件に巻き込まれる.
    浜中(その出版社の作家・伊瀬の担当者.本名海野.S16に父親を謀殺された.)
    奈良林(こやつが実はワル.戦後,不動産や株で財をなし,いまは道楽から小さい出版社を経営.S16 に法に触れる物資を運んでいた商船の持ち主. 浜中の亡父はこやつに謀殺された.

  • 推理小説の巨匠、松本清張の長編推理小説。本作は、怨念による殺人事件に古代史を織り交ぜた、松本清張作品の代表作の一つですね。

    松本清張作品を読むのは『点と線』に次いで2作目なんですが、ストーリー重視である自分の好みにすごく合っていて、面白いことを再確認しました。
    これが、1968年に刊行された作品だなんて思えない。それくらい古くささや読みにくさを感じさせない作品です。

    松本清張らしく、密室トリックなどの謎解きではなく、「犯人は誰なんだろう、殺人の動機は何なんだろう」ということを、読者にハラハラ気にさせながら読ませる作品であり、もちろん推理小説なんですが、殺人事件の謎を追うサスペンス作品ですね。

    間違いなく、火サスとか好きな人は面白く読めると思います。

  • いろんな出来事がどんどん繋がっていって、ちょっとずつ真相みたいなものが見えてくるんだけど、なぜかドキドキ感がない。
    読み終わっても、なんだか納得行かない。
    もっと簡単な方法はいくらでもあるんじゃないか?
    随分大層なトリックを考えたもんだなぁ。
    もっとシンプルにできると思うんだけど。
    学生のとき、シドニィ・シェルダンの作品にはまったことがある。
    あれと似てる。
    そんなにうまくことが運ぶ訳ないじゃん!って突っ込みを入れたくなるの。
    どうやらわたし、松本清張さんの作品に関しては、短篇の方が好きみたい。

  • 無理矢理感が否めません。

  • なにもそこまで考えなくたって、ほど。
    フダラクがまたでてきた。こないだ読んだ隠花平原でもでてきたし。

  • ストーリーに執拗に絡む35・135という数字や浦島伝説・羽衣伝説といった伝承に隠されていた意味に唸らされた 物語ラストの怒濤の伏線回収が爽快 ゾクッとするような幕切れが良い

  • 「僻地に伝説をさぐる旅」の連載を頼まれた売れない小説家、伊瀬忠隆と同行する編集者、浜中。浦島伝説や羽衣伝説に関するウンチクも面白いですが、これらの伝説に共通する点が現代の事件との接点という意味で歴史ミステリーと言うにはちょっと弱いかなという気もします。
    北緯35度、東経135度にこだわった取材からなんとなく怪しい人物は想像できてしまいます。後半の復讐譚もその人まで? という気がしないでもないですが、最後の一文には切ないものを感じましたね。
    昭和の雰囲気の残る作品です。特に人物達の語り口調に今は失われつつある日本語の響きが感じられて、僕は好きですね。

  • 民族伝承と殺人事件を絡めている。民族伝承(浦島伝説や羽衣伝説)の話は非常に興味深いものの、本筋であるはずの殺人事件が動機も殺害方法もアリバイも微妙。民族伝承だけで良かったのではとすら思える。色々と無理があり、千葉に来たからといって館山に成田の読者を呼ぶというのはかなり無理がある(千葉県民ならわかるはず)というようなことがかなり多い。もっとも50年も前の作品に文句をいうのは無粋か。途中明石の話が出てきたので、明石の天文台とか明石の学校に通っていたのに全く訪れたことないことを思い出した。

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著者プロフィール

●1909年、福岡県に生まれる。印刷工、新聞社社員を経て42歳で作家の道へ。「或る『小倉日記』伝」で芥川賞受賞。『点と線』『眼の壁』『砂の器』『ガラスの城』『黒革の手帖』など推理小説の第一人者として多くの作品を発表する一方、『日本の黒い霧』『昭和史発掘』などノンフィクション分野でも活躍。日本ジャーナリスト会議賞、吉川英治文学賞、菊池寛賞、朝日賞など受賞多数。1992年死去

「2017年 『徳川家康 (新装版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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