- 本 ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101109329
感想・レビュー・書評
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この作品集は、昭和42年(1967年)頃に書かれたもののようだ。
つまり、清張が58歳位の時に書かれたものだ。
収められている作品は、
・交通事故死亡1名
・偽狂人の犯罪
・家紋
・史疑
・年下の男
・古本
・ペルシア測天儀
・不法建築
・入江の記憶
・不在宴会
・土偶
この中では、年下の男が良かったか。
時代のずれはあるものの、現実にありそうな内容だったので。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
短編集は基本的には好きではないのですが、この本はかなり楽しめました。特に「家紋」と「入江の記憶」が良かったです。余韻の残る終わり方にゾクッさせられます。
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社会派推理小説の巨匠による短編集。短編という事で致し方ないが過去の旧悪が及ばぬところから発覚して御用になる(もしくは暗示される)パターンが多い気もする。
都市伝説的に聞いたことがある話、『家紋』が掲載されている。真相はさておき時間差で家族を皆殺しにしようとする犯人の行動は怖い。田舎ではこの様な世に出ない未解決事件が多かった事が推察される。 -
松本清張の連続短編集。どれも独立した話になっていて 登場人物はどこにでもいそうな人物だが犯罪に染めていく状況や動機が書かれており、非常に読みやすい。なかでも、「家紋」「ペルシアの測天儀」が読み終わった後余韻ががあっていいと思う。30ページぐらいの短編だけどおすすめです。
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昭和42年発行の短編集。
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「家紋」がツイッターのTLで、恐い短編小説として多くの人が挙げていたので手に取った。意外にもトラウマになるほどのインパクトはなく、むしろ他の短編の方が面白かった。有名な未解決事件「赤ゲットの男」がモデルの小説としては最高峰だとは思う。
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松本清張、4冊目。
黒い画集よりもさらに短編が11編。
今まで読んだものは、割と最初に事件が起こり、その謎解きの部分のじわじわ感が楽しめたが、この短編集は、事件が最初に起こるのはおなじだが、逆に謎解きはあまりせず、犯人の目星がつくあたりで、あとは読者の想像に委ねている。
そのあたりが、今までとは一味違う心地よい読後感だった。
また、短編でありながら、その中の時間軸は決して短くなく、そこもリアリティを感じられたのかもしれない。 -
11篇の短編集。様々なシチュエーションでの殺意、捕縛への怯え。事件解明まで何年も経って破滅に落ちていくというのも特徴。13.3.23
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偽狂人の犯罪、家紋が特によかった。
結構ひとは簡単に殺人を犯すものなのかなー
著者プロフィール
松本清張の作品





