地の骨 下 (新潮文庫 ま 1-33)

  • 新潮社 (1975年4月1日発売)
3.50
  • (1)
  • (1)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 14
感想 : 2
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

本 ・本 (434ページ) / ISBN・EAN: 9784101109343

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 稲木助教授
    「学問で生活していく上で、彼の周辺はことごとく人間ばかりであった。
    稲木は、人間の中で泳いで生きているようなものだから、いつも、他人の感情をはかっているような癖がついている。
    そして、絶えず自分の効果をあとで量っている。
    決して、内面からの反省ではない。
    外面との関係で、自分の言動を検討し、プラスだったか、マイナスであったかを考える。」

    結局は 計算だかい ということじゃよ。

  • これぞ松本清張の真骨頂、ドロッドロ。
    舞台は私立大学、その内部争い、理事会と学生の対立、教授と女の情事、裏口入学と様々なスキャンダルが出てくる出てくる。もがけばもがくほど凋落する者、一方で涼しい顔をし続ける者の対比が鮮やか。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松本清張の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×