状況曲線〈上〉 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 87
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101109633

感想・レビュー・書評

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  •  実は松本清張を読んだことがなかった。子供の頃は社会派で難しそう、なんだか怖そう(横溝正史と印象が混ざってる)で。大人になってからは時代に読むと古くさそう……という印象だった。

     薦められて読んでみたのだが、思ったより文章は硬質ではなく叙情的、そして何より主役が50代を超える太って小柄な中年男性。高度成長期の建設会社の専務さんで、談合とかしちゃうんだぜっていうんだから何というかすごい。どうしておまえが主軸なのか。イケメンとか若者じゃないのか。
     しかしながら、主人公の味岡が陥れられ(たと思い込んだ被害妄想もすごい)、困ったとしても、警察や誰かに相談できない。なぜなら談合がばれてしまうのが問題だから。談合を上手く行かせるために我慢しなければならない。こういう心理的な追い詰め方は素直に納得できてしまう。

     もちろん時代的背景とかはその時代であり古いのだが、けれども、きちんと芯の通った人物が描かれているので、読んでいてはらはらする。味岡さんどうなるの?って。
     下巻でどうなるんだろう。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    建設会社専務の味岡は、高級官僚に顔が利く“先生"を中心にした談合組織に入り、工事の情報を得ていた。彼が仲間と“先生"に会っていた日、同じビルの屋上で他殺死体が見つかる。偶然、後に犯人と疑われるような行動を取ってしまった味岡は、芸者との逢引き先でも、“先生"の女性秘書の遺体にぶつかってしまう……。巧妙なワナに追いつめられていく味岡! 長編サスペンスの傑作。

    【キーワード】
    文庫・サスペンス・ミステリー・ドラマ化

    【映像化情報】
    1994年11月26日ドラマ化
    出演:村上弘明 他

    +++1

  • 状況曲線上巻は事件を通し、話の主となる登場人物が少しずつ絡みながら淡々と話が進んでいく。建設業界と政界、官公庁関連とのつながりの闇の部分が少しずつ出てくる。
    登場人物の心理状況はなかなか面白いが、淡々と話が進んでいくため、興味をそそられる部分にかけるところもあった。しかし、上巻の終わり方が非常に読み手の気持ちをくすぐるようになっているため、下巻での結末に期待が持てる。

  • 建設会社の専務味岡が談合団体「南苑会」との関わりの中で殺人事件に巻き込まれる。しかも自分を犯人に仕立てる罠として。味岡は混乱する。13.10.6

  • 再読。3~4回目。
    前半と後半で視点が変わりますが、前半は追い詰められるスリル。
    良くも悪くも松本清張なので、ジリジリした進行に焦らされます。そこが好き嫌いの分かれ目かな。
    →下巻に続く。

  • 大手ゼネコンの専務、味岡は、出張先の温泉地で年増芸妓の金弥と関係を持つ。翌日、ゼネコン業者と国会議員との間を取り持つフィクサー、巨勢が主催するゴルフコンペに参加した味岡が、金弥と逢引の約束をした宿で巨勢の事務員の死体に遭遇する。味岡は無実だが状況証拠は味岡が犯人であることを示すものばかり。何者かの罠に追い詰められ心身喪失状態になった味岡。その死体が静岡のダム湖で発見された。

  • 上下巻となかなかVolumeのある大作だった。
    建設業界にひそむ談合に関してのストーリーでは
    あるが、読みづらさもあり面白いとは思わなかった。

  • 松本清張の本。1992年。建設業界の話。談合は昔から行われていたことで、そこに小説でメスを入れる著者がすばらしい。

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