パルタイ (新潮文庫)

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  • 新潮社
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レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101113074

感想・レビュー・書評

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  • パルタイと非人しか読んでないけど。この世代の閉鎖的な感じは伝わってきた

  • 1日中お腹がキリキリ痛い状況の中でパルタイに手が伸びる。一気読み。もうこの痛みがどこからくるものだか判別つかない。この本は私の少女期の形成に大きく関わっている。今でも自分の細胞の一部を成していることを確信。メビウスの輪のように表裏かわる世界と反世界。嘔吐もよおす存在自身。どうしようもなく魅せられる。この倉橋由美子の初期の作品群には「なぜ私は本を読むのか?」その理由が潜んでいるような気がする。

  • パルタイ
    非人
    貝のなか

    密告

    第12回女流文学者賞
    著者:倉橋由美子(1935-2005、香美市、小説家)
    解説:森川達也(1922-2006、兵庫県、文芸評論家)

  • 共産主義の理念・理想がなく
    共産主義者らしき人々の活動の断片の存在。

    冷えた女性の傍観的人生観。
    裏かえしの文学。

  • 簡単な小説ではない。詩のような小説。最後の「密告」は著者も言うようにジュネのよう。一筋縄ではいかないので何度でも読みたくなる。

  • なんかカフカか公房かって感じでわけわかんなさにあまり新鮮さを感じられなかった。

  • そーいう時代やったんやなあと思いながら読みました。
    閉鎖的な空間ていうのはきつい束縛があって、それはその分だけ自由なのかもしれないと望んでいるんだけども、でも全然救いようがない感じ。
    「非人」「蛇」「貝のなか」辺りがよかった。

  • うーん、難しい。

    難解さというよりは、不可解さが際立つ。全て一人称で進んでいくんだけれど、どれも男なのか? 女なのか? そもそも人間なのか? という疑問と一緒に進んでいく。

    世界観や設定を詳しく、というのはきっと無粋だろう。だけど、何と言うか落ち着かない。淡々とした、無機質な一人称も一因かもしれない。

    とにかく、ディズニーランドに一人で迷い込んじゃったくらいの疎外感とソワソワ感。

    それと、読んでいて社会主義的な匂いを感じ取ったものの、社会派というわけではないのかな? 違うな。

    性に関する描写をはじめ、私の苦手な汚い・下品なものの描写が結構多くて辛い。けれど、婉曲表現がすごく詩的でさりげないところに助けられた。

    不快感を与えないように気を遣っているわけではない気がする。むしろ、率先してそっちの話題を拾っていく感じ。

    汚物を汚物としてそのまま受け入れているんだな。不快感を不快感のまま留めておくのだな。この胃もたれの様なむかむかをどうにかしようとしなくてもいいのか。そうか。

    作中に似たような言葉があった気がする。すぐに読み直して確認しようという気分には正直ならなかったけど、読み終わってからそんなことを思った。

    そういうところは主観だが、著者から女性らしさを感じる。「汚い描写」は女性の方が圧倒的に上手いと思うんだよなぁ。

  • ぼくは無を分泌してあなたがたの世界に円筒形の穴をうがち、世界の裏、無の、虹色の反世界をみていた。世界はいたるところでねじれ、裏返しになり、みえない穴だらけになっている。世界は血をたたえた瞳のようなアナでいっぱいだった。その穴はあなたがたの皮膚の裏につづいているのかもしれない。いまあなたがたは裏側の世界を信じるだろう。

  • 著者デビュー作を含む短編集、久々の再読。
    表題はドイツ語で党を意味するParteiで、
    左翼的活動家集団に対するアイロニーに満ちた二人称小説。
    確か3冊目か4冊目くらいに読んだ倉橋本だったと思う。
    もし、これを一番最初に手に取っていたら、
    ファンにはならなかったような気がしないでもない。
    小説・マンガ問わず、不条理ものはとても好きだけど、
    倉橋初期作品は観念的過ぎるので、ちょっと苦手。
    でも、短い分『スミヤキストQの冒険』よりは、ずっと取っつきやすい。
    しかし、全編を覆う体臭・腐臭が紙面から立ち上ってくるようで、つくづく気色悪い。
    この作品集における歯や口腔への度重なる言及や、
    狭いところに人がギュウギュウ……という息苦しい描写は、
    著者が歯科衛生士だったことや、
    大学での窮屈な寮生活の体験が反映されているのだろうか?

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