聖少女 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1030
レビュー : 132
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101113098

感想・レビュー・書評

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  • ひと昔前に書かれたもので、しかも文章の書き方が独特で読みにくかった。でも、割りとすらすら読めた(どっちや笑)
    内容は主に近親相姦?不気味な表現はあるけど、エロすぎず。むしろ内容のわりにさっぱりとした感じ。
    17歳になったから強盗しようって、六法全書買って準備したのに、誰も凶器持ってないし結局5万円か~…ってとこがちょっとうけた(笑)

  • みなさんのレビューをすこし流し読みしましたが、nonhoiさんのレビューに同感。
    今ではないいつか、もう少し前に読んでいたら、もっと惹かれていただろうこの小説は、と感じさせられた。私は何を失ったのか、そしてそれはよかったのか悪かったのか、少なくとも生きやすさには有利に働いたようだが。そしてそれは、すべての少女のさだめであるものか。
    そしてまた、今ではないいつか、もう少し後に、また違った感想を得るようになるのではないかという、予感。

    しかしこれ1965年の作品なのか。51年前。その時代らしきタームはちりばめられているものの、あくまでガジェットでしかない感じが著明というか、時代的な倒錯感というか。まったく古びない凄み。

  • 桜庭一樹が『私の男』を書く際、参考にしたとどこかで見たので読んでみました。

    中高校生の頃に読んでいたなら世界観の虜になっていたことでしょう。
    今の自分では、ちょっと馴染めなかったです…

    本題である少女の近親相姦よりも、Kの愚行が癪に障りました。
    いつか痛い目に合えばいい。

  • 完璧な知性に裏打ちされた傑作少女小説。ゴスの精神、ロリータのイノセントさと背徳さ、エロスとタナトスと青春のグロテスクモザイク画。聖と俗が混じり合って作り出された漆黒の闇がホワイトホールと化す。50年前に書かれたこの小説を、何故10代のうちに読めなかったのだろう。作者が30歳の時に、もっともピークを迎えた時期であろう、成熟した視点と、まだ20代の若々しさの記憶がペンを滑らせたであろうこの感覚を作品として昇華した記念すべき作品じゃないでしょうか。ラストへ収束して行く推理小説さながらの謎解きターンは、些か冒頭から中編までの熱気に比べるとやや寂しいけれども。ああ、素晴らしい小説でした!

  • これほど先が読みたくなる小説は滅多にない。

  • 最初の方は、しっくりこなくて一寸受け付けなかったのですが、
    後半の方の退廃感や小女性には惹かれました。
    何と云うか、村上春樹の小説読んだ時の
    居た堪れない感じを彷彿とさせるのですよね…。
    テーマが近親相姦ですし、かなり人を選ぶと思います。

    少女として禁忌の愛に生き、そして契約の愛に死んでいく…。
    こんな風に生きたくはないですけど、
    あんな風に死ねたら…と少し思ったりはします。
    少女として生きて、少女の状態で死の中へ潜っていく。
    ゴシックロリィタとしては、
    まるで殉教者みたいで素敵に見える部分があります。

  • なんというか、この多声的な文体が物凄いなと思った
    文学としても、信用できない語り手とか間テクストとかを非常に上手く絡めた構成で、全編に渡って飽きることはなかった
    なんでこんな文章を書けたんだろうっていうぐらい、思弁的な文章で、この倉橋由美子という人の目にはこういった具合に世界そのものが明確に現れているのかなと思った

  • 聖と俗、純愛と禁断のアンビバレント。いくつかの視点が貼り合わさり次第に真実が露わに。ラディカルで透明な少女小説。

  • これに感想をもてる鋭い感受性をわたしは持ってない。
    近親相姦がタブーとされているのは、それが受け入れられたら、社会は必要ではなくなるからなのかなあ。家族という小さな群の中で生きていくのなら、社会という群には入らないことだから?

  • ・禁忌だからこそ愛することができる。
    ・禁忌を犯すその莫大なエネルギーこそが愛を生み出し得る。
    ・ことばにすることで聖性を帯びる「現実」。

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