交歓 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101113159

作品紹介・あらすじ

亡父の跡を継いで出版社社長を勤める四十歳の桂子さんは、夫の急逝に見舞われる。フロッピイに記憶された夫の遺言。彼との関係が疑われるどこか危うげな女たち。未亡人となった桂子さんの前に出現した謎の財界の大物と或るプロジェクト-。竹林の別荘、豪奢な邸宅、上流階級が集う秘密クラブで繰り広げられる濃密な。華麗典雅な筆致で描く、知的刺激に満たち倉橋ワールド。

感想・レビュー・書評

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  • 桂子さんシリーズ第4作.
    桂子さんは40歳.ご主人が脳出血で亡くなり,未亡人に.
    そこに未来の首相,入江さんがあらわれ,そのパートナーとなるというのがメインストーリー.
    前作までの悦楽のエネルギーは少々弱まった気がするけど,楽しい読書.桂子さんの50代が読みたかったな.

  • (「BOOK」データベースより)
    亡父の跡を継いで出版社社長を勤める四十歳の桂子さんは、夫の急逝に見舞われる。フロッピイに記憶された夫の遺言。彼との関係が疑われるどこか危うげな女たち。未亡人となった桂子さんの前に出現した謎の財界の大物と或るプロジェクト―。竹林の別荘、豪奢な邸宅、上流階級が集う秘密クラブで繰り広げられる濃密な〈交歓〉。華麗典雅な筆致で描く、知的刺激に満たち倉橋ワールド。

  • いわゆる「桂子さんシリーズ」の真ん中らへんに位置する1冊・・・なのですが、そのシリーズを、ほとんど最後のほうの「よもつひらさか往還」しか読んでおらず、しかもそれが倉橋作品の中ではあまりはまらなかったほうの作品だったので、これもちょっと、うーん・・・。

    シリーズものとはいえ独立した作品として読めるもののはずなのに、冒頭から説明なしのキャラクターがずらずらと登場してきて、把握できないのでとりあえず読み流すしかない・・・。設定がそうだから仕方ないのだけれど、基本的に出てくる人たちはみなインテリセレブとでも呼びたくなる階層の人たちで、交わされる会話も高級すぎて庶民にはわかりません(苦笑)。まあ言い過ぎかもしれないけど、ちょっと衒学的。

    それでも最後まで読みきってしまえるのは、ひとえに倉橋由美子が上手いから。登場人物をざっくり把握して流れに乗ってしまえば、それなりに面白く読めるけれど、書いたのが倉橋由美子じゃなかったら読めたもんじゃないだろうなあ。

  • 才色兼備な山田桂子を主人公とする、
    「桂子さんシリーズ」の一つ。
    時系列で言うと、
    勝手にカトリック信者になった夫に、
    棄教か、さもなくば離婚だと迫り、
    家庭内宗教戦争を展開した『城の中の城』から10年後で、
    当の夫が膨大な資料を内包したPCを遺して病死。
    夫の元同級生で、
    マシンの提供者である実業家の入江晃が現れ……
    といった流れ。
    桂子さんは何が起きても軸をぶれさせず、
    しかも柔軟に対応して、
    最後は自分を益する方向へ落ち着かせる手腕の持ち主だが、
    あくまで優雅で軽やかで、
    女だって惚れてまうやろっ☆`Д´)ノという感じ(笑)
    だけど、40歳でこの域に達することができたのは、
    やはり元々与えられ、備わっていたものが違うからだよなぁ、
    と溜め息をつかずにいられない。
    いや、美貌云々より、知性や教養の問題です。

  • 大人向けの芳醇な小説。倉橋由美子の知性と嗜好の宝物庫を漂う贅沢な感覚。文章も端正でありながら気取りすぎず、心地よく読めた一冊。これを機会に「桂子さん」シリーズを読んでみようかな。

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