雀の手帖 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101116099

感想・レビュー・書評

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  • 幸田文氏初読み。
    清々しく優しい文章たち。
    タイトルは現代でも使われているありふれた名称などで日々の身の回りの事や過去の思い出を絡めたりよくあるエッセイのようでいて、味わいが全く違う。タイトルへの帰結のさりげなさが素敵。
    江戸弁というか下町言葉のせいもあるだろうし、構成も視点もしなやかで強く優しいところもその理由かもしれない。
    「きざむ」など、ハッとした。
    新聞掲載時が昭和34年とのことなので昭和のその時代感も垣間見れたようなそういう楽しさもあり、読むとなんだか落ち着いた気持ちになった。

  • 常日頃感じたことを、素直に率直に。
    その文体に心惹かれて読みふけってしまう。
    時は昭和34年。その当時には今と変わらず入試も就活もあり、PTAの集まりや習い事など、主婦の話題は尽きない。
    皇太子さまのご成婚。自然災害もあり、時代は繰り返されていることに気付いた。
    鳥や花や、身近にあるものに目を向け、もっと暮らしを楽しんで生きたいと思う。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784101116099

  • 最後でようやくタイトルに合点がいった。
    が、あとがきにもあるように、ピーチクパーチクおしゃべりに見えて、学ぶ所は非常に多かったように感じる。
    日常のように、取り留めもないこと、と油断していると、大事なことを見落としそうだ。

  • MORIOKA TAUTAYA 100円古本半額キャンペーンで購入。

  • 初めての幸田文さん。
    きっと好きな文章だと思いながら読まずに来た。
    予想以上に好きだった。
    解説の出久根達郎さんも書かれているように、自分にとっては肌に合う文章。
    題材や「雀の手帖」というタイトルも。

  • 青島幸男の「意地悪ばあさん」はこの人をモデルにしたのではないだろうか。愛すべきだが傍に居て欲しくない幸田文。所詮、金持ちの御嬢さんだ

  • 古き良き日本の習わしや言葉が散りばめられてとても素敵だし、幸田さん独特の言葉遣いも魅力があって面白い。
    短編集なので読みやすいけど、少しずつ味わいながら読み進めていきたい本。できれば100日とは言わず、365日それぞれの季節感全てを幸田さんの言葉で読んでみたかった。

  • 幸田文いわく「ちゅんちゅん、ぺちゃくちゃと自分勝手なおしゃべりをした」100日分のエッセイ集です。
    幸田文の文章は不思議で、ちょっと読むといいなと思い、もっと読みたいと欲が出るのです。その欲が出たところで、こうした短文のエッセイ集を一気読みすると、物足りなく感じてしまいます。だから、もっと文章を大事にして、一日に一つ二つ読むくらいがちょうどいいのでは?と思うことがあります。
    そうはいっても読みだしたら、とまらないんですけどね。

    詳しくは http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120418/1334733305

  • 鞄に入れてすこしずつ読んでいました。きらきらとひかる煮豆のよう。ささやかなのに実直で快く、安心して読みつつもどこか頭を覚まされる感覚。お肌にいいんじゃないかなと思う。

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著者プロフィール

幸田 文(1904・9・1~1990・10・31) 小説家・随筆家。東京向島生まれ。文豪幸田露伴の次女。女子学院卒。1928年結婚。10年間の結婚生活の後、娘玉を連れて離婚。幸田家に戻り、父の傍らにあって家を守り、父の最期を看取る。47年父との思い出の記「雑記」「終焉」「葬送の記」を執筆。その清新な文体が好評を博し、随筆家として出発。56年『黒い裾』で読売文学賞、57年『流れる』で芸術院賞等を受賞し、小説家としても文壇的地位を得た。70年頃から、奈良法輪寺三重塔の再建のために奔走した。著書は他に『おとうと』『闘』『崩れ』『木』『台所のおと』『きもの』等多数。『幸田文全集 全23巻別巻1』(岩波書店刊)がある。

「2013年 『北愁』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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