光る壁画 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101117171

感想・レビュー・書評

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  • 胃カメラが出来るまでの話し。実話ベースの本に凝っていて読んでみる。ゴムホースや小さいカメラ、フラッシュを探したり作ってもらったり、犬での実験等は面白く読むが話し事態はそんなに。

  • 胃カメラを作り出すために奮闘する菊男、宇治、杉浦の奮闘が描かれている。宇治と杉浦は実際の人物と同じで菊男は深海氏をモデルとしているそう。今までにないものを作ることの大変さ、それに伴う家庭の問題とかが描かれている。戦後間もないのに技師として開発に携わる菊男の凄さに驚かさせた。話自体はテンポよくて読みやすかったが開発中の挫折がそこまで悲観してない感じがなんか気になった。日本人が開発したって凄いことよ。

  • 当時の開発のリアルが垣間見得ておもしろい。
    あと、京子すき。

  • ドラマ化されてたので、なんとなく再読。
    ドラマの脚本、上手く出来てるなー・・と感心。

    「下町ロケット」や周辺、ドキュメンタリーを観ててずーっと痛感するのだけども、町工場の技術と発想をもっとサポートする体制を国が作ってくれればいいのに・・でないとそういったものは失われるか他国に流出するばかり・・・。

    それこそ恩田陸の「ネバーランド」のIT少年の様な発想を!

  • 世界初の胃カメラ開発物語。胃カメラを開発したのが日本人だとは知りませんでした。東大の先生が起案したものを現オリンパスの光学開発者が試行錯誤しながら試作・改良していく姿は、ベタながら胸が熱くなるものがあります。
    オリンパス社のホームページには、本書の初代胃カメラの開発背景と写真が掲載されていますが、とても飲めそうにはないサイズだなと...
    しかし、人類の健康に資する世界初の試みを日本が手掛けていたという事実に、単純に嬉しくなるものがあります。

  • 胃カメラが日本で開発された様子が描かれる。
    途中苦労はあったものの、順調に開発は進んでいく。
    開発者の夫婦関係も興味深かったが、こちらは虚構らしい。

  • 胃カメラは日本の発明だったんだ。プロジェクトX的な吉村昭作品。

  • いやいやながら毎年飲むようにしている胃カメラの話…
    プロジェクトXのような話の中に、この作者には珍しく男女の色恋描写があるのが新鮮です…

  • 12月新着
    東京大学医学図書館の所蔵情報
    https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_search/?amode=2&kywd=4311487922

  • 大好きな吉村昭の作品。
    世界初の胃カメラ開発にかけた男たちの物語。主人公のプライベート以外は、綿密な取材のもとに綴られたノンフィクションというのだから、驚きだ。

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著者プロフィール

一九二七(昭和二)年、東京・日暮里生まれ。学習院大学中退。五八年、短篇集『青い骨』を自費出版。六六年、『星への旅』で太宰治賞を受賞、本格的な作家活動に入る。七三年『戦艦武蔵』『関東大震災』で菊池寛賞、七九年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、八四年『破獄』で読売文学賞を受賞。二〇〇六(平成一八)年没。そのほかの作品に『高熱隧道』『桜田門外ノ変』『黒船』『私の文学漂流』などがある。

「2021年 『花火 吉村昭後期短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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