本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784101117256
みんなの感想まとめ
逃亡をテーマにしたこの物語は、主人公・長英の緊迫した逃避行を描いており、読者に強い緊張感を与えます。著者の巧みな筆致によって、物語のリアリティが際立ち、まるでその場にいるかのような感覚を味わえます。特...
感想・レビュー・書評
-
時代を先に行き辛い目を負う。
悲しく辛い人生でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
吉村昭が描く、逃亡物語は、本当に息が詰まるような緊迫感で、リアリティがすごい。
どんな取材をすれば、ここまで迫真迫る物語が描けるのだろうか。
他にも、逃亡を描いた物語にも当てはまる。
物語にグッと引き込まれてしまう。 -
昔読んだのだけど、また読みなおす。
息の詰まるような文体である。吉村昭の小説が読めることは幸せなことだと思う。 -
時間を忘れるとはこういう本のことを云ふ!
-
高野長英、大河ドラマの主役でいけるんじゃないかと思ってたんだけど現代のコンプライアンス的にどうか?
彼の家族を含めて最後は,,,,,
史実はどうかだが、勝海舟らに蘭学のバトンを渡したのが光といえば光。 -
執拗な幕府の捜索にも逃げ続ける高野長英。そして自分の危険も顧みず長英を匿う者たち。長英への畏敬の念がなければ、成し遂げられない逃亡劇。
-
幕府の政策を批判して収監された高野長英が脱走してからの逃走劇を描く。
逃走生活は長年にわたるが、そのあいだに長英は色んな人を頼る。人は一人では生きていけないし、いざという時に頼れる人がいることの大切さが分かる。
若干長くて、読むのに体力を要した。 -
現代に比べてSNSやインターネットなどの情報拡散ツールが圧倒的に少ないのに、各藩の村人たちの結束力や幕府の徹底した捜索により現代より遥かに逃げ延びるのが困難な世界で行く先々で多くの人に協力してもらいながら間一髪で逃げ延びる高野長英。
歴史の授業では「蛮社の獄で捕らえられたが牢屋に放火して脱獄、後に捕らえられて自殺」程度しか教わらなかったので詳しい背景が分かりとても面白い。下巻も楽しみ。 -
-
政治犯として捕まった高野長英の脱獄と息詰まる逃避行。2019.1.15
-
政治犯として無期懲役を食らったところ金を使い脱獄。
行き先々で迷惑をかけながらも生き抜いていく生命力の強さは
史実では傲岸不遜な長英先生を表しているといえなくもない。 -
2013/11/29完讀
蘭方醫高野長英曾經跟シーボルト學習,蘭學能力是日本第一人,不但翻譯了醫學並撰寫相關濟世的論文,後來焦點更轉到海防之上,想要翻譯這一類的書上。然而他因為渡邊華山的案件被無辜牽連,由於南町奉行鳥居耀藏出身林大學頭家,最怨恨蠻夷之學,長英就被判處永牢。入牢的長英因為醫術獲得求人尊敬,一年就破格升為牢名主。然而他不想終其一生待在牢中,希望還有機會翻譯兵書,在入獄第五年,他要求了下男栄蔵幫忙放火,趁切放し逃出去。切放し果然實現了,長英帶著當牢名主儲蓄的兩百多兩,四處找認識的人寄住。三日過後他並沒有回到本所回向院,正式挑戰幕府的權威,開始他的逃亡生涯。他在江戶的移動,剛好可以用手邊的尾張屋江戶切絵図嘉永慶應版完全對照,讓我也在紙上跟隨他的腳步一遭。他受到很多醫界和蘭學界的幫忙,但幕府的搜查能力超強(能逃過一劫真的是奇蹟),他逃離江戶之後,前往上州,越過清水峠。他聽說鳥居失勢了感到很扼腕,因為如果他還在牢中說不定會被釋放。但是長英既然已經逃亡,也只能繼續逃下去。到達越後直江津,剛好經過一場大火,但在大肝煎福永七兵衛的保護和安排之下往他的故鄉前進。俠客忠吉幫忙散布假消息,把幕府的吸引力引到蝦夷去。
因為國家的政策,讓這樣一個語言天才過著這種狼狽的生活,實在是是糟蹋和浪費人才。想到長英當時的心情,尤其是出來逃亡的時候每天只能噤聲躲藏,更不要說能夠看書,就覺得實在很難過。有一幕是他潛在向島料亭的離れ裡面,暌違五年之久拿到蘭書的感覺,令我印象很深刻,我不禁也想像一下他的心境,那是所有金銀財寶都無法買到的一刻,那種感動還有所有一切千言萬語都無法言喻的情緒吧。一個對知識和翻譯無比渴求的人,必須度過這樣的生活,情何以堪!
此外,讀這本書,幕末的醫界和蘭學者相關人士真是眼花撩亂的登場。而關於牢獄制度的介紹、幕府的搜索能力的描述也令人咋舌,而長英在許多人情味的相挺之下度過逃亡生涯,這種非常東洋、和式的人情味也令人感動。我相信的人所相信的人,我願意冒著生命危險去保護他、尊敬他,沒有第二句話。這種非常獨特的民族性,是我非常喜歡的地方。另外,能夠看著切絵図讀小說,這也是日文小說的一大樂趣之一阿。 -
江戸時代の獄中はこういうものなのかと感じられた作品。
牢名主という存在があったのかと興味深く感じられた。
上巻は獄中生活から幕末の世を見ている様子が感じられる。 -
(「BOOK」データベースより)
シーボルトの弟子として当代一の蘭学者と謳われた高野長英は、幕府の鎖国政策を批判して終身禁固の身となる。小伝馬町の牢屋に囚われて5年、前途に希望を見いだせない長英は、牢屋主の立場を利用し、牢外の下男を使って獄舎に放火させ脱獄をはかる。江戸市中に潜伏した長英は、弟子の許などを転々として脱出の機会をうかがうが、幕府は威信をかけた凄絶な追跡をはじめる。 -
高野長英の逃亡劇。蛮社の獄によって投獄された長英が、火災を起こして牢獄を脱出し、悲惨な逃亡生活を送る物語。ツテをたどって逃避行を続ける中で、彼を命がけでかくまう人々にここまで迷惑をかけていいものか。長英のおかれた理不尽な境遇に同情するより、周りへの迷惑を顧みない彼の行動に疑問を感じてしまう。
-
蛮社の獄で捕らえられた開国論者、という予備知識しかなかった。
この弾圧が理不尽なものだったのは理解できる。
高野長英というひとが、蘭学を本当に頑張って、その道の第一人者であったのもわかる。
頑張って勉強して一人前の学者になって国のために働くつもりがこんな目に遭って
逃げ出したかった気持ちは、わからないではない。
ただ、他に方法がなかったのかもしれないが
彼のやり方は事有るごとに誰かを巻き込みすぎる。
逃げろ、がんばれ、と思う気持ちの裏で
巻き込まれ多かれ少なかれ犠牲になった人々のことを思ってしまうと
彼の道行きを100%応援することがどうしてもできない。 -
高野長英が政治犯として牢獄に入るところから小説は始まる。
牢獄内での凄惨な生活、その後との脱獄と逃亡生活。読む者の心も締め付ける程の描写。自分が他人から追われているような錯覚。
この『逃げる』ことの心理描写は、吉村昭の得意とするところで、「桜田門外の変」、「彰義隊」でも存分に堪能できる。
下巻が楽しみだ。 -
長英の逃げッぷりには並々ならぬ執念を感じた。それにしてもここまで匿ってくれる人がそんなにたくさんいるんだなぁ。さほど人格者というわけでもなさそうなのに。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
吉村昭の作品
本棚登録 :
感想 :
