鯨の絵巻 (新潮文庫 よ 5-28)

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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101117287

作品紹介・あらすじ

紀州太地に三百年の歴史を持つ鯨組で、網とり漁法の最後の筆頭刃刺を務めた男の生涯を描きながら、海の男たちの勇壮華麗な鯨との闘いと、滅びゆく古式捕鯨にしか生きる場を持たない者の悲哀を鮮やかに浮かび上がらせた「鯨の絵巻」。教職を剥奪され、奄美大島の夜の山地に青白い鱗の輝きを追うハブ捕獲人を描く「光る鱗」など、動物を相手に生活を営む人間たちの哀歓をさぐる短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 動物たちと男の物語。何かと女に捨てられる話が多いが、ストーリーがそっちに引っ張られずに淡々と濃密な展開なのがよいな。

  • 生物による生計

  • 最後の太地の伝統的鯨漁の漁師の生涯、ハブ獲り、紫の錦鯉生産に生涯を傾ける老人、ウシガエル獲りなど、孤独な人生を、生き物相手の生業で過ごしていく肖像。ハードボイルドかな。

  • 全編に亘り、静謐な情念と孤影が行き渡っている。これだけの深さの作品。なぜあの文学賞が取れずに終わったか、賞の価値がそれだけのものでしかなかったということか。

  • 2012.5.27(日)¥200。
    2012.7.7(土)。

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著者プロフィール

一九二七(昭和二)年、東京・日暮里生まれ。学習院大学中退。五八年、短篇集『青い骨』を自費出版。六六年、『星への旅』で太宰治賞を受賞、本格的な作家活動に入る。七三年『戦艦武蔵』『関東大震災』で菊池寛賞、七九年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、八四年『破獄』で読売文学賞を受賞。二〇〇六(平成一八)年没。そのほかの作品に『高熱隧道』『桜田門外ノ変』『黒船』『私の文学漂流』などがある。

「2021年 『花火 吉村昭後期短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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