私の文学漂流 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1995年1月1日発売)
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  • 本 ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101117355

感想・レビュー・書評

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  • 吉村昭さんの少年時代から『戦艦武蔵』が生まれるまでの自伝。
    『少女架刑』『鉄橋』など初期作品が収録された文庫本『星への旅』を読んでいると、この本で語られる当時の反響などがより楽しめるると思います。
    私は『少女架刑』も『鉄橋』も好きなので、当初の反響がイマイチだったと知って意外でした(とても面白いのに!)。読む人によって評価が異なることについては、吉村昭さん自身が身をもって体験されたことも書かれています。
    自伝の他に、初期短篇三作『死体』『青い骨』『貝殻』が収録されていて、これらを執筆したときの吉村さんはどんな状態だったっけ?と、自伝部分を読み返してしまうことでしょう。

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著者プロフィール

一九二七(昭和二)年、東京・日暮里生まれ。学習院大学中退。五八年、短篇集『青い骨』を自費出版。六六年、『星への旅』で太宰治賞を受賞、本格的な作家活動に入る。七三年『戦艦武蔵』『関東大震災』で菊池寛賞、七九年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、八四年『破獄』で読売文学賞を受賞。二〇〇六(平成一八)年没。そのほかの作品に『高熱隧道』『桜田門外ノ変』『黒船』『私の文学漂流』などがある。

「2021年 『花火 吉村昭後期短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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