アメリカ彦蔵 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101117416

感想・レビュー・書評

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  • 吉村昭の小説はそんなに買った覚えも無いが、いつの間にか本棚に多く並んでいる。特にファンというわけでなく、また、失望した記憶も多いのだが(逆に感動することもある)、不思議である。
    丁寧な下調べがこの人の持ち味のようだが、この本も小説というより史書を目指しているのではないかと言うほど細かい事実が書き連ねられる。たとえば、彦蔵がサンフランシスコで出会う他の漂流民についてxx月xx日船頭YYYYが死に・・・というように一々人名/日付を挙げつつ説明するが、この人名など物語のこの部分にしか出てこない。個人的には物語を冗長にするばかりで不要な記述にしか思えない。途中で放り出したくなったが何とか気を取り直して読了

著者プロフィール

一九二七(昭和二)年、東京・日暮里生まれ。学習院大学中退。五八年、短篇集『青い骨』を自費出版。六六年、『星への旅』で太宰治賞を受賞、本格的な作家活動に入る。七三年『戦艦武蔵』『関東大震災』で菊池寛賞、七九年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、八四年『破獄』で読売文学賞を受賞。二〇〇六(平成一八)年没。そのほかの作品に『高熱隧道』『桜田門外ノ変』『黒船』『私の文学漂流』などがある。

「2021年 『花火 吉村昭後期短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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