太陽の季節 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 119
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101119014

感想・レビュー・書評

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  • これを読んでしまうと、芥川賞選考のたびに慎太郎氏が若手作家に対して「不毛」と批判するのは当然に思える。主人公・竜哉を、人格が歪んだ酷い男だと片付けることもできるし、自分の内面の汚い部分と呼応させて彼を賛同することもできる。確かに“ドライ”であるが、ドライゆえに感情高ぶる結末は痛切だった。

  • 2016.5

  • 真正のアプレゲール。
    倫理への反逆と若者特有の気だるさ、放埓の日々を見事に描いてる。
    自身の趣味のヨットのネタが満載の短編もあるよ。

  • 太陽族を生んだ作品。文壇に於けるモラルの崩壊が、さけずまれたが、評価したのは三島由紀夫氏だった。

  • 「馬鹿なことをしたな」と言われる前に、皆の前で、「これが俺の餓鬼だ」と子供をあやして見せる自分が何か誇らしげなものに思われる。

  • 石原さん、これを書いた頃とはずいぶん変わってしまったのかしら…
    本質は変わらないのかしら…

  • 灰色の教室が最高なんだ。

  • 言わずと知れた都知事の作品。完成度の高さは何よりのことながら、僕を小説という新たな世界にひき込んでくれた思い出深い作品でもある。5つの短編作品があるなか、今回は最も有名な「太陽の季節」を紹介しよう。 竜哉という物語の主人公が英子という女性に恋をするが、その感情がいつしか英子を突き放す様になっていく。竜哉の自ラとの心の葛藤を繊細に描写していく。
     はたして竜哉は素直に人を愛せるようになるのか? 僕は竜哉なりの答えの出し方に驚愕し、ある種の切なさを覚えた。
     何度読み返してもいい作品なので、是非買って頂きたい。

  • 社会現象まきおこした。ブーム。ブーム。太陽族。上からひんしゅく。下から喝采。50年経って。都知事。慎太郎節。ニッポン石原家一色。「芥川賞?現代作家?」「あんなのブンガクじゃない。」ビルの上から今でも吠えてる。どうしてそういう言い方なの?どうしてすぐそうなの?アナタほんとはどんな方?これ読めばわかる。これ読まないとわからない。これ読んでもわからない。そのどれか。ビルの窓から東京はヒドイねえって感性がナイっていいながら吠えている。今の。このたった今も。

著者プロフィール

1932(昭和7)年神戸市生まれ。一橋大学卒業。55年、大学在学中に執筆した「太陽の季節」により第1回文學界新人賞を受賞しデビュー。翌年同作で芥川賞受賞。『亀裂』『完全な遊戯』『死の博物誌』『青春とはなんだ』『刃鋼』『日本零年』『化石の森』『光より速きわれら』『生還』『わが人生の時の時』『弟』『天才』『火の島』『私の海の地図』『凶獣』など著書多数。作家活動の一方、68年に参議院議員に当選し政界へ。後に衆議院に移り環境庁長官、運輸大臣などを歴任。95年に議員辞職し、99年から2012年まで東京都知事在任。14年に政界引退。15年、旭日大綬章受章。

「2019年 『湘南夫人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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