太陽の季節 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 120
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101119014

感想・レビュー・書評

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  • 「太陽の季節」
    短編小説の1つでした。ボクシングではなくて拳闘と表記されるのは一昔前を感じさせられる。
    拳闘を始めた主人公は英子と仲良くなる。が、しまいには妊娠するが合併症を併発して産んだ後に死んでしまう。急展開でしたね。

  • う~ん 戦後の高度成長期の金のある家のボンボン生活

    スリーSと言われた内容でした。

    理解に苦しむけど・・・

    芥川賞ですよね。佐藤春夫が毛嫌いしたのもうなづける。

  • P317

  • 過激な暴力と性描写が発表当時の社会には衝撃だったのだろう。がために、著者を時代の寵児へと導いたかもしれない。が、いま読むとただただ退屈な風俗小説で内容といい文体といい、読み進めるほど白ける。
    台詞においても、まるで大昔の日活や松竹の白黒映画を観ている気分だった。表題作は小説が書かれた時代状況が窺い知れるだけの史料的な価値しか、おそらくない。

    著者の小説は、何かを賭けること、信じること、死ぬこと、という行為のなかに倦怠を跳ね飛ばし生の充実感と輝きを、そしてその先にある虚無を描いている。
    でも、これらの作品世界は友人でもあった三島由紀夫の文学に足元にも及ばないと思う。
    やはり内容もさることながら、学生で芥川賞を獲った話題性と相俟って、若いときの偉業と財産で後世まで食えてしまった好例か。

  • 圧倒的な描写に支えられて幼稚かつ純粋なサカってる男の生態を描き切った問題作。当時文壇と若者の心を震撼させたらしいが、もちろん現大学生の僕の心は微塵も動かず。と言っても、あの若さでこれ程活力満ち溢れる文体を書き連ねれる才能は半端ではないし、当時からカリスマ性の片鱗も窺える。筆者の興隆した世間を掻き乱す姿には率直に舌を巻きます。一種の憧憬の念を抱くのも無理はない。だけどね「太陽の季節」で描かれる主人公には呆れるのを通り越し感動を覚える程。自由を履き違える狂った彼を崇拝する人達がいたかと思うとにわかに信じがたい。だけど時代を考えれば彼も急激に拡大する経済に潰された悲運な被害者なのかもしれません。今も読む価値は確かにあるかなと思います。

  • 往年の名作。
    暴力表現が見事。ここまで美しく衝動を表現できるのはさすが芥川賞作家。

  • 1955年度下半期芥川賞受賞作。作品が発表された当時は、「広く社会全体に新鮮な衝撃を与える事件となった」らしい。おそらくは作中に溢れる暴力、乱脈なセックス、中絶などが顰蹙をかったものだと思われる。ただ、それらも今となってみると、単なる風俗小説の域を出ないと言えなくもない。選考委員の佐藤春夫が本編に「美的節度の欠如」を指摘しているが、なかなかに慧眼であったということになる。新進作家としてのエネルギーが横溢していたという点では評価できるだろう。また、「拳闘」という言葉は、いかにも古めかしくて可笑しくもある。

  • 金持ちのバカ騒ぎ

  • 太陽族って豪遊する派手な輩のことなのか・・・?と感じた。
    若さゆえの闊達さと不器用さを表現した作品なのだろうか。
    私には、あんまり合わなかった。

  • 短編集。この小説で石原慎太郎は芥川賞を受賞したとのこと。乾いた純文学という感じで、淡々としている。人物描写とか、ストーリー展開とかではなく、その時代の虚無感だとか暴力性を勢いよく描いた小説だった。そういった意味では、現代の若者の姿もこの時代もあまり変わらないな、という感じだった。ただしかし、個人的には全く好きなタイプの小説ではない。芥川賞にはよくこのようなタイプの小説が受賞することが多い。そう考えると純文学というのは誰に向けて、誰が楽しむ小説なんだろうかと思わざる負えない。批評家や専門家のための小説は実につまらない。

  • 有害図書を取り締まろうとする石原氏本人が書いていた著作に興味を持ち購入。
    生々しさはそれほどないものの、エロ・グロ・ナンセンスの要素は十分に備えている作品なのではないか。
    読んでいて面白いとは思えない。

    唯一すごいと思ったのは彼が在学中に執筆したという事実である。

  • 言わずと知れた石原都知事の代表作ですね。タイトルや太陽族なる言葉は知っていたのですが読んだことがなかったので図書館で借りて読んでみました。正直あまり好きな作品ではなかったです。表題作を読み他の作品を続けて読む気がしなかったのでこの作品だけの感想です。

    時間があってお金があって生きる目標の無い若者たちが集うとまあろくな結果にならないと言うことでしょうか。小人閑居して不善をなす、ですね。それにしてもブルジョワジーな若者たちだ。K学園って慶應のことかな(笑)。戦後必死な思いで復興を遂げた世代はしなくてはならない課題が山積みで一心不乱でしたがその次世代たちはやることが無くて金だけは親からせびり取り、そのありあまる若さや情熱を持て余していたのかな、と。
    この主人公は最後彼女を想い涙を流したわけでは無く、自分のお気に入りのオモチャを取り上げられた事実に泣いていた、と言う事実に恐怖しました。他人の痛みがわからない、自分の欲望に忠実に生きているだけのこういう若者が成長して今の日本を代表しているのか。そして作中では簡単に人を殺せても現実にはそう簡単に人間関係は片付かないと思う。だから犯罪が起きるのか。

    そしてさらに今の世代はそのやる気すらなくしてしまい好きなことだけに没頭する若者が増えた気がします。金の無い若者も増えましたが昔ほど貪欲にならなくても現状で満足することに慣れてしまったのかな。

    それにしてもこういう作品を書いていた人に今の若者はとか言われたくないなあ(笑)それ、あなたが若いころにもっとも反発していた大人の態度じゃないですか、と?モラルとか道徳観念の話をされてもお寒い感じがする。それこそ若気の至り、なのかな?

  • 小説家石原慎太郎の芥川賞受賞作

    戦後という時代を生きる若者を描いた作品…ですかね。


    大学在学中に執筆した作品みたいです。それに関してはすごいと思いました。

  • 若い青年の精神不安定?とセックスの話。
    当時の日本では珍しくて芥川賞だったのかな…
    おもしろさが全く分からなかった。

  • 『秘祭』が好きだったから読んだが、これは好きになれなかった。鮮やかでありながら残酷。

  • ドラマ化されて話題となったので読んでみたものの、どうも主人公が好きになれなっかた。人の命をどうでもいいと思い、女性を“モノ”としかとらえていないのには怒りすら感じる。多分当時も賛否両論あったとは思うが、鮮烈であったには違いない。

  •  どの短編も同じような色恋沙汰ばかりで今ひとつ。麦藁帽子かぶって日傘さしたご婦人が「マア」とか言ってそうな世界観です。戦後ちょっと経ったぐらいの頃の著作だからしょうがないけど。ただ、チンポで障子破るシーンは高く評価したい。

  • 低俗だねえ。

  • 著者が「蹴りたい背中」は駄作だ、と言っていたが、「蹴りたい背中」の方がいい作品だと思った。「彼は勃起した陰茎を外から障子に突き立てた」を、あの時代に生きて読んでみたかった。

著者プロフィール

1932(昭和7)年神戸市生まれ。一橋大学卒業。55年、大学在学中に執筆した「太陽の季節」により第1回文學界新人賞を受賞しデビュー。翌年同作で芥川賞受賞。『亀裂』『完全な遊戯』『死の博物誌』『青春とはなんだ』『刃鋼』『日本零年』『化石の森』『光より速きわれら』『生還』『わが人生の時の時』『弟』『天才』『火の島』『私の海の地図』『凶獣』など著書多数。作家活動の一方、68年に参議院議員に当選し政界へ。後に衆議院に移り環境庁長官、運輸大臣などを歴任。95年に議員辞職し、99年から2012年まで東京都知事在任。14年に政界引退。15年、旭日大綬章受章。

「2019年 『湘南夫人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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