- 本 ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101120027
感想・レビュー・書評
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(1975.05.22読了)(1974.12.08購入)
*解説目録より*
平穏な日常生活にふとよぎる狂気の影……。失われた青春の癒しがたい傷を抱きつつ現代の第一線で活動する知識人たちが、突如、情念の抑えがたい噴出に襲われ、狂気の世界へと突き進んでゆくありさまを通して、とらえどころのない現代の生に鮮明な光をあてた連作小説集。表題作ほか「彼方の声」「食堂の話」「鏡の中」。
☆関連図書(既読)
「贈る言葉」柴田翔著、新潮文庫、1971.05.25
「されどわれらが日々」柴田翔著、文春文庫、1974.06.25詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
幸せは自分の心が決める。」
相田みつをさんの声には素直に耳を傾けた方が良い。
同じ型を使えば、プリンはすべて同じ形に仕上がってしまう…(なんて、あたりまえな事!)
あ~、なんでなんで『幸せ』という型がこの世に出来てしまったのだろう??
そして、一番やっかいなのは
『他人と比べてしまうこと』
綺麗な配偶者。可愛い子供に人より、ちょっといいお仕事♪
その優越感を『幸福』だとカン違いする主人公。
人生を終えるまでカン違いしたままなら良かったのに
ほんの少し感じていた不具合感に落とされた影は濃く、
一気にその虚像を剥がしてしまうともう、おしまい。
『幸福』も簡単に手に入る時代なのかなぁ。
しかし、行列に並ぶだけで
「苦労して手に入れた幸福なんだよ。」
なんて満足しているようでは
後からぜ~ったい怖い目にあうのです!
あ~恐ろしや…
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