縦走路 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 144
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101122014

感想・レビュー・書評

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  • 山登り経験などない自分にとっては、登山描写が珍しく迫真的記述に圧倒されて、なかなか面白かった。
    山男2人に、類を見ない山女?の女王、そしてそれに絡み付く悪女?の男女4人の恋のさや当てを基軸に、雪山登山に挑む登山家3人の戦いを描く。
    女王様のような千穂に振り回される男2人と、その2人を罠にはめる美根子がこの物語を実行支配しているが、千穂の性格描写がいまひとつすっきりこず、ここだけが少し残念なところだ。だが、そうした情念の物語とパラレルに進む登山描写は、色彩・音・皮膚に強く訴えかけるほど印象的であり、これが現実感を引きだしている。
    そう、これは雪山登山そのものが主題なのだ。
    ところで、裏表紙のあらすじ説明で概要が要約されているのはいかがなものなんだろうなあ。(笑)

  • 山が舞台の小説と思って手に取ったら、あまりに予想と違いすぎてショック。こんな人間関係に、私は関わりたくない。

  • 女って恐いな…(笑)

  • 井上靖の「氷壁」と並ぶ、日本の山岳小説の最高峰でしょう。もう一度読みたくなってきた。

  •  図書館より

     二人の山男、木暮と蜂谷はある日の登山で川原田千穂という女性アルピニストと出会う。彼女に惹かれた二人の恋愛模様は千穂の友人の美根子の登場でもつれ始める。

     読んでいて時代を感じる小説でした。見たことはありませんが、たぶん石田純一さんとかが出ていたトレンディードラマってこんな雰囲気なんだろうな、と思いました(笑)

     雰囲気がそれならそれで別にいいのですが、女性陣に魅力がまったく感じられないのはいただけない…。美根子がイヤな女なのは役回り上仕方ないのでいいのですが、ヒロインの千穂も何がしたいのか、イマイチ分からずなんだかんだでイヤな女だったな、という印象です。で、どちらのイヤな女っぷりもなんだか古臭いんですよね。

     だからか、そんな千穂に惹かれる二人の男性陣にもまったく共感できず…。

     人間模様はそんな印象でちょっと残念だったのですが、登山の描写や、吹雪に閉じ込められる描写などは山岳小説で有名な新田さんらしく読みごたえがありました。次回新田さんの作品を読むときは、登山を前面に押し出した作品を読もうと思います。

  • いまいち。

  • 登山や行程の描写が凄く、流石山岳小説の第一人者という印象。
    北岳行きは死亡フラグかと思ったがさてさて…。
    登山にも時代を感じます。広河原にまだバスが通ってなかったんですねー。
    他の方も仰っていたが、現代は山にも美人はたくさんいると思います。
    山で出会った女を巡って争いなんてことはそうそう起こらないでしょう。
    ドロドロした男女間の話よりあくまでも山がメインなので楽しめました。

  • 2012/9/29 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2016/4/14〜4/19

    2年ぶりの新田作品。
    山を舞台に男2人、女1人の三角関係を描いた作品。でも、やはり素晴らしいのは、山登りシーンの描写。
    それほど新田作品を読んでいるわけではないが、ちょっと意外な作品であった。

  • 山岳トレンディドラマ。


    確かに50年前に書かれた本としては、色あせていないのかも知れない。


    石黒賢と織田裕二
    江角マキコと天海祐希
    位の配役でどうでしょう?

  • 男女4名のドラマ

     山というより男女の物語。

     ひとりの美人登山家を山男2名が奪い合う。そこに美人登山家の高校時代の友人が対抗意識だけで絡んでややこしくなる。

     これ以上登場人物が増えると大変だが、4名だけなのでわかりやすい。

     山男2名とともに縦走を計画した山女は、その頂上でどちらを選ぶか選択を迫られるのだが、結局どちらも選べない。

     ラストでは、川を渡る山男たちに対して丸木橋を渡る山女が表現される。

     橋が水面にくっついたり離れたり。見守る山男を意識しながら、山女は橋を渡りきる。橋の浮き沈みが山女のこころの揺れを表している。山男のザイルに助けてもらうことを拒否することで山女は両方を男と決別する。印象的なエンディングだ。

     巻末の解説では山の本となっているが、実際は山が脇役の意欲作と見る方がいいと思う。先のミステリーに加え、この手の小説も上手なんだなと改めて新田次郎の筆力に驚いた次第。

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