栄光の岩壁 (下) (新潮文庫)

  • 新潮社 (1976年11月2日発売)
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  • 本 ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101122106

感想・レビュー・書評

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  • 山の描写がきれいでいいな。
    最後の津沼はもうなんかお約束感があって逆におもしろい。「やっぱきたー!」みたいな。作者は狙って書いてるねこれ。
    結婚の章もなんか少年雑誌の恋愛マンガみたいでおもしろい笑
    もうピンチに次ぐピンチの連続でどのていどピンチなのかわからないピンチのゲシュタルト崩壊が起きていた。広は登れて大五郎は登れない。巡り合わせの奇妙さ。

  • 登山中に凍傷で両手足の大半を失った主人公が、山への思いをいっそう強め壮絶な執念で岩壁に張り付く。下巻

  • 上巻のワイルドさとは打って変わり、現実に戻された会社員生活。
    結婚するくだりは山岳小説は思えない、別の意味でハラハラとさせらせました。
    ハッピーエンドを願いながら読みました。

  • 青春時代が秀逸なだけに後半がやや息切れ。歳を取るとはこういうことなのかもしれない。とにかく実在のアルピニストがすさまじい。19歳で凍傷により足をほぼなくした山少年が、足を血だらけにしながらも岩にとりついて行く姿が壮絶。

  • クライミングの描写がいまいち。表題から想像できるとおり、ハッピーエンドなのは個人的には好きです。登山好きな人にはおもしろいと思います。
    昨日のテレビで登山の本を見て、昔読んだなと思い出して記載。

  • がんばろう!という気にさせてくれる本!読むとヨーロッパの山を観に行きたくなった!山好きならお勧め!

  • 2010/9月読了。
    上巻に引き続き面白かった。あの昭和の時代の激烈な登山家の魂の熱い思いが伝わってくる。徳沢の小屋番の話も面白かった。

  • --君たちは勇気ある退却をしたのだ。登ることよりそのほうがむずかしいことなのだ」--
    凍傷によって両足先の大半を失った竹井岳彦は、不屈の闘志で日本一のクライマーに成長した。
    悪天候のアイガー北壁から逃げ帰ったときに、老登山家から言われた言葉。
    翌年、彼は日本人初のマッターホルン北壁登攀に成功する。

  • ★は4.5。

  • 主人公がハンデを乗り越えて岸壁に挑戦していく後半の物語

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著者プロフィール

新田 次郎(にった・じろう):1912-80年。長野県上諏訪生まれ。旧制諏訪中学校、無線電信講習所(現在の電気通信大学)を卒業後、1932年、中央気象台(現気象庁)に入庁。1935年、電機学校卒業。富士山気象レーダー(1965年運用開始)の建設責任者を務めたことで知られる。1956年『強力伝』で、第34回直木賞受賞。1974年、『武田信玄』ならびに一連の山岳小説に対して吉川英治文学賞受賞。

「2024年 『火の島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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